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⇔parallel.騎士武闘会背景ストーリー(仮)

【0】
黒月の古城オリジナル・ハートは去った。
神と、多くのオリジン族と共に。

それから、時は流れ続けた。
幾つもの、異様な、美しくも恐ろしい帝国が興っては滅び、過去の象徴だった建築物も崩れ、その跡に未来を築いた。
地上は緩やかに、そして時に激しく変化を見せていたが、その長い年月、月は秘密を保ったまま穏やかな顔を見せ続けていた。


【1】
いつかの時代。何処かの大陸。

世界各地では、かつて行われた《戦国武闘会》の開催を求める声がサムライ・ナイトの名門から聞こえて来るようになった。
だが、一方、ナイト達の間では新興の一門、《因果》が興り、この世の理を無視した力を用いて頭角を現していた。


そして、文明間の関係は日に日に悪化し、緊張感を伴うものとなっていた。

そんな中、沈黙を破り、光文明が都市・《TOBATSU》に潜むオリジンを殲滅する為に、終劇の精霊グランド・フィナーレを中心とする数万の光の精鋭で掃討軍を結成、西方荒野にてオリジン軍と交戦。
結果、圧倒的な力の前に成す術も無くオリジン軍は敗れ去り、《TOBATSU》は主を失った。

だが、掃討戦の後、そのグランド・フィナーレが暴走、一砲撃目に建築中のシルヴァー・グローリーを破壊し、二砲撃目に水文明の遺跡《アカシック③【ビッグイン】》を崩壊させ、三砲撃目に火文明の主要要塞《フォートレスⅣ》を壊滅させた。
だが、不滅の聖霊王NEO・ギャラクシーの命を引き換えに砲塔を破壊、遠距離攻撃を封じ、直ちに結成されたナイト・サムライを中心とする多文明連合軍によってグランド・フィナーレを鎮める事に成功した。

数多くのエリートを失い、他文明に引け目を感じている光文明に対し、闇文明は同盟を結んだ火文明と共に、魔刻の斬将の末裔である魔焔の斬佐オルゼキアを筆頭とする火・闇連合軍に天空都市を襲わせた。

この戦闘において、サイボーグが初めて実戦に投下され、その大部分が期待以上の戦果をあげた。

この戦いは、各文明から委託された天雷大王アレクサンドロスⅢ世邪眼の滅公ヴァツァーリーⅠ世黄昏の少将W・マツラによる《第三者会談》で一時休戦が決定するまで続いた。


【2】
その夜のパーティは、とても華々しく、賑やかだった。
闇文明の外れ、自然文明に接する邪眼皇ピョートルⅡ世の館では、邪眼財閥の他、天雷、魔光、氷牙…といった各財閥家とその当主が集まり、《戦国武闘会》再開に関する意見交換と財閥家間の交流を和やかに行っていた…が。


大きな音を立てて唐突に、館の壁に穴が開いた。

飛び交う悲鳴。混乱。罵声。怒号。また悲鳴。

舞い上がった埃の中、穴の向こうから、翠色のマントを翻し、魔銃を構えた騎士を先頭に、多数の騎士が見えてきた。
マントと甲冑に刻まれた文様、そして、引き連れたナイトを見、ピョートルⅡ世は言い放った。


"貴様ら… 新興の…因果の騎士か! そしてお前は、お前がディオゲネスか!"


ディオゲネスと呼ばれた錦のマントの騎士は、構えた魔銃を下ろし、"そうだ"と答える。
その答えを聞き、天雷財閥の総帥である天雷大王が口を開く。


"何をしに来た? いいか、我ら何度も通告するが、天雷は…いや、全ての現存財閥は貴様らの存在を認知せん! よって去れ!"


"これは天雷大王様。我々は認知されようと来た訳ではありません"


"何かね?"と氷牙皇帝ニコライ。


"宣戦布告をしに、参ったのです"


そう言うとディオゲネスは未完成の新魔弾を放つ。
後に完成し、因果弾エンドレス・ループと呼ばれ、数多のクリーチャーに戦慄を走らせる魔弾を。


だが、そんな事をされて抵抗しない財閥家ではない。
直ちに、腕に自信のある、百戦錬磨の高名な騎士による激しい反撃が繰り出された。


劣勢に立たれる因果。因果の策略カルネアデス公が魔弾ルイン・ザ・ロードを放つ。
放たれた狂気の魔弾により、仲間割れを起こす騎士たち。


そこには、混乱しかなかった。その惨劇を見た邪眼の滅公ヴァツァーリーⅠ世は状況を打破するべく、賭けに出た。
幾重にも掛けられた封印を解放し、禁術ブラックエンド・アヴァランチを放つ。
黒い崩壊が、見境なく襲う。


これにより、双方、犠牲者を出しながら因果一門は撤退。
後に残るは、因果の魔弾と禁術による爪痕と、犠牲者、崩れかけた屋敷、宣戦布告を受けて佇む騎士たちだった…………。


【3】
その頃、水中都市の奥深くにて、サファイア・ウィズダムの意思を継ぐ者と自負する、サファイア・アルヴィズは探検と研究の末、新生体素材《カラーイート》を、混迷する各文明に送りこんだ……。