表裏編 背景ストーリー


01:表裏編 第一弾(リプレイス・ハイド)


キラボーンが星の軌道を大きく捻じ曲げたせいで、星は暗黒の宇宙を彷徨っていた。
それでも五文明は何とかこの不安定な故郷で生き延びようとしていた。
光、水、火文明の技術を結集した衛星太陽のおかげで光は確保できていた。
が、環境が常に激変しているこの世界では、それも気休めに過ぎなかった。

ある日、各地で超獣達の様子がおかしいという報告が相次いだ。
こんな世界なので精神が錯乱しているのではとも疑われたが、どうも違うらしい。
その正体は、超獣のもう一つの姿、「ハイド」という種族によるものだった。
彼らは超獣達の写し絵のような存在で、各地で本物と入れ替わっていたという。
彼らは言った。
 ――――こんな不安定な世界を生み出した五文明に、本当に我らの主たる資格があるのか。ならば試してやろう。今、この世界で生き残っているお前達の姿をすべて写し取った。己の姿を討ってみよ。すべて討てたなら、我らはおとなしく元の影に戻ろうぞ。
それは、五文明が見失っていたこの世界そのものとの戦いだった。
最終更新:2010年12月15日 15:14