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 思考と思考がぶつかり合う神界と下界の戦乱、それに全く反する命空・月奏両兵団による唯一の戦法「何も考えない、本能による正面突破」は、身体の再構築に時間のかかるモンスター軍団の弱点をピンポイントに突いていた。機械軍団の後に続く植物軍を筆頭とする地上連合軍は、開戦当初同志だった各モンスター達の礫死体を悼みつつも背に、神界への道を登っていった。その最深部、以神ツート伝神イェバカーの神殿にはなおも多くの罠が敷かれていたが、犠牲を顧みず進撃を続ける地上軍には最早無力だった。単身部隊を率い一歩先に乗り込んでいた闇の猛将十六夜の眼光アルゼナも合流し、更には水文明の中立を保っていた少数残党も後から追いついた。閲見の間に辿り着いた地上軍は全ての力を集結し、英知の神を粉砕した。
 「お前こそが、戦乱の種だ…」
 地上へと帰還した植物と機械を多くの者が出迎え、祝福の笛と歓喜の声に包まれた勝利の宴は三日三晩続いた。協力し神を倒したその時の五文明には文明間の思想の相違の上に築かれた共生意識が生まれており、英知の神が表向きに目指した物はより良き形で達成されたのだった。時の世界は平穏を勝ち取った

 …………かに見えた。
 倒れた英知の神の屍は光り輝く粒子となり、天を吹く風に乗って広き神界へと散らばった。セームマインド計画を仕切っていた神の身体にもやはり精神と身体統一の為の細胞が存在し、神の生態機能の停止によってそれは邪悪な物へと変化していた。その粒子を浴びた数多の神々は突如として発狂、闘争本能に任せ相方関係を無視した結合を始める。そして宴の席の彼方の雲が裂け、亀裂の間から奇怪な、そしておぞましい姿をした神達が地上へと降りてきた。

 崇められてきた神の姿をした凶悪な獣が、平和の光を黒く染め上げる………




作者:炭塵


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