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「これは…」

次元院で太古の文献を読み漁っていた若き研究者、エンペラー・タレットがみつけたのは、不死鳥と時空の裂け目、ユニバース・ゲートに関する古い記述だった。
思わず読みふけるタレット。そして読み終わった彼はある仮説を思いついた。
(そうだ。もしこのユニバース・ゲートのような巨大な穴をあけることができれば、さらに大型の覚醒者達をこちらに呼ぶことができるのではないか?)

それを証明するためにその日からタレットは研究をはじめ、そしてある日、これほどまでの巨大な穴をあけるためには、超次元呪文ではなくクロスギアが必要なことが分かった。
タレットは頭を抱えた。このクロスギアを完成させるには、自分たちにはないある技術が必要になる。悩んだ末、少し苦い顔をしながら思った。

(…仕方ない。アイツに協力をもとめてみよう。クロスギアに関して、彼らほど精通しているもの達はいない)

タレットが向かったのは、火文明の土地にあるマシン・イーター達の工房。
その中の一つ「妖精工房」の看板の前で、タレットは足を止める。

「ひさしぶりだな、ピレーナ」
「ん?あれ、タレットじゃん。久しぶり」

散らかった工房の一角で、ファイアー・ブレードを修理していた少女、ピレーナが顔を上げる。
「おいおい、それいつの時代のだよ」
彼女の持つクロスギアをみながら、タレットはやれやれと言わんばかりにため息をつく。
「珍しいでしょ?こないだジャンク屋で見つけたから買ってきたのよ」

「で、今日はなにをお求め?」
工房の奥で、椅子にタレットを座らせ、お茶をだすピレーナ。
「今日は買い物じゃない、依頼だ」
そう言ってタレットは自分が持ってきたクロスギアの設計図を広げる。
「これは?」
「新型のクロスギアだ。完成すれば新たな超次元へのアクセス手段になる」
ピレーナは設計図を隅々まで眺め、途中で一か所を重点的に見たり、角度を変えたりして見ること5分。


「これは私一人じゃ無理ね」
ピレーナから帰ってきた返事は、タレットがあまり聞きたくないものだった。
「そうか…。済まない、邪魔したな」
タレットはそう言って設計図を片付けようとしたが、
「まあ待ちなさいって。私「一人じゃ」無理って言ったのよ。そうねぇ…、だいたいこの辺りの連中全員でやれば可能よ」
「本当か!?」
ピレーナの言葉に、タレットの顔に喜びの表情が浮かぶ。
「ただし、それなりの報酬はもらうけどね」
それをきいたタレットの顔が少し険しいものになったが、2分ほど黙り込んだのち、決意を固めた顔で言った。

「よし、わかった。なんとか上司を説得して予算の増量を頼んでみる。だから、必ず完成させてくれ」
「了解!」




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