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手術についてまわる話は、どこか雲をつかむようだったり、発達障害児を抱える親には希望を与えられるものだったりする。ドキドキする緊張とワクワクする興奮が入り混じった気持ちのまま何気なくやり取りしている会話の中に、一体どんな心理の法則が隠れている?


Aから始まった話が、Fまで口コミで伝えられた。最終的にまたAに話が戻ってきた時、その内容は一体・・・。

A→B:「この間子どもが手術を受けたんだけど、やっと退院できてホッとしたわ」                                         B→C:「この間手術をした子どものことなんだけど、親に聞いたら体調は順調に回復                        してるって」                                                                               C→D:「この間手術をした子が、順調に伸びてるらしいよ」                                                          D→E:「この間手術をした子が、すごく良くなってるんだって!」                                                                                      E→F:「子どもが手術をした直後からすごく改善してみんなビックリしてるんだって!」                                           F→A:「ねえ!言葉をしゃべらなかった子どもさんが術後に突然しゃべるようになったん              だって?おめでとう!すごいね!」                                                     A:「?」

口コミ情報の頼りなさ

人は、得られた情報を他人に伝える場合、無意識に自分の主観を入れてしまう。自分なりの解釈・意見・意味を加えて伝えてしまうのだ。しかも、その情報内容が深刻になればなるほど相手に大げさに伝えられやすい。人の口から口へと伝えられる情報がどういうものかを意識しないと、情報にただ踊らされることになる。


AがBに伝えたかったことは・・・。

A:「手術をするかどうかは、よく考えて決めてください」                                                             B:「でも、もう手術はすると決めましたから」                                 A:「必ずしも手術をして良くなるばかりじゃない。色んなリスクもあるし、術後の生活についても気をつけて・・・」                                                           B:「そんなことはよくわかっています!何もかも承知で手術をすると決めました。良くならない場合もあるそうですが、わたしの子どもにはこの手術は必要なんです。何を言われても気持ちは変わりません」

認知的協和・不協和

自分の選んだ商品の評判が良かったら、それを聞いて嬉しく思うが、逆に自分が既に買った商品の悪い評判を聞くと否定したくなる。後者のような二つの矛盾した認知が自分の中にある状態を認知的不協和という。手に入れた商品について、良い情報を目にしている間は精神が安定し満足する(認知的協和)。しかし、買った商品への否定的な意見や情報を見聞きするとたちまち不安になり不愉快になる(認知的不協和)。そこで、なんとか認知的協和状態を作ろうとして、自分の考えは変えずに、自分にとって好ましくない情報を否定しようとする。さらに後々まで、認知的協和状態を維持しようとして、商品に対する良い評判や情報を無意識に探し続け、逆に悪い情報や現実には、目をつぶろうとしてしまう。


威光暗示

人は、自分自身で確信が持てないことについて、その道に通じた人・専門家の話を聞くと、いとも簡単に納得してしまう。ましてや、あやふやな認識のままに「こうだ」と目の前で断言されると、専門家の言葉だからということで信じ込み、鵜呑みにせずにはいられないものだ。


不安が強いA。その話を聞いたBは・・・。

A:「手術をしようかどうか迷っています」                                            B:「迷わない人なんて居ないんだから、大丈夫!」                                         A:「でも、手術をして悪くなったりしたら・・・」                                                B:「たとえ一時的に悪くなったとしても、それは誰にでもあることなんだから。心配要らないよ!」                                                                                                

不安な時ほどその原因を明確な言葉に落とし込む

人は、漠然とした不安を抱き続けると、簡単に突拍子もないような話でも信じてしまう。  ジリジリと不安な気持ちにさらされ続けるほど、「こうなる」というハッキリと予告された言葉に安心感を覚える。また、不安の原因を明確に言い当てるような言葉やそれを払拭するような言葉に、ある種の安堵感を与えられる。そこに同じ目的を持った大勢が介在した場合はさらに仲間同士で意識が共通しているのだという一体感を持ってしまう。 多くの情報から真偽を確かめようとする時でも、無意識に自分に都合の良い情報だけを信じ込んで取り入れ、その情報自体を歪めてしまっている可能性がある。


話にためらうAと大義を主張するB

A:「子どもにとって何が必要なのか冷静に考えたい」                                                          B:「子どもが苦しんでいるのを親として本当に放って置けるのか」                                                 A:「子どもが苦しんでいるという確証が持てない」                         B:「よく考えて。これは子どもの為なんだから」

スローガンの魔力

人は、明確なスローガンを掲げられると、ためらいが無くなりやすい。話が内容や具体性を欠いたものであっても、ストレートに心に響く言葉を言われると、そこに大義を感じた 場合、つい話しに乗ってしまう。それまであったはずの様々な疑念も大義名分の前にはたちまち姿を消してしまう。 スローガンには人の心を無条件に引き付ける不思議な力がある。