これまでに軽度三角頭蓋と診断された子どものうち、                                       280人以上は沖縄県立那覇病院で手術を受けた。                                                         それらの症例が語る事実とは?                                                            


検査所見などから得られた事実

 全症例でMRIや3D-CTの所見として前頭部の狭小化が見られる。

・ SPECT(脳血流検査)で前頭葉の血流低下の所見を持つ児が約70%に上る。(※)

 頭蓋内圧が約90%(平均で10mmHg以上)亢進している。

・ (下地医師らの印象として)手術症例の数から推測して、臨床症状(発達障害)をもつ児の三角頭蓋を合併する率が、これまで考えられていたよりはるかに高い。

(※)SPECTについては、定量的なものではなく定性的なものであって、下地医師が   個人的に判断した結果です。よって、将来このデータが訂正される可能性があります。


術後に見られる変化の例

 言葉の改善(特に、理解が良くなる)。ただし、改善の度合いは術前の状態に大きく   依存すると思われる。術前に言葉の状態が良い方が、術後に改善を見やすい。

・ 多動の軽減・消失。

・ 対人関係の問題の改善。

・ 粗大運動(歩行・バランス感覚)の改善。

 自傷行為の軽減・消失。

・ 頭蓋内圧亢進症状(頭痛・嘔吐など)の消失。


※これらの事実は、全て沖縄県立那覇病院の下地医師らによって得られている。                  ただし、全ての症例に上記内容が当てはまるとは言えないとのこと。

最終更新:2006年01月05日 19:40