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くねくね長編」(2006/08/25 (金) 23:35:41) の最新版変更点

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・入学編 女「・・・・・・」 くねくね 女「・・・はあ、暇だな~・・・」 くねくね 女「彼が出かけてる間は何もやることがないよ・・・」 くねくね キンコーン・・・ 女「!誰か来た」 くねくね 女「どうしよ・・・人前には出られないし・・・モニター見るだけならいいよね」 くねくね 店員「・・・・・・」 女(・・・誰・・・かしら?) くねくね 店員「・・・・・・」 キンコーン 女(うぅ・・・どうしよう。い、居ないふりしたほうがいいかな?) くねくね 店員「男さ~ん、居るんでしょ~?気配で分かるっすよwwwww」 女(・・・この人何者?) くねくね 店員「まあ、どっちにしろ合鍵あるから入れるんっすけどねwwwwww」 女「へっ!?」 くねくね ガチャッ 女(だ、駄目!!!) くねくね 店員「勝手に入るっすよ~www・・・・・・えっ?」 女(ああ大変・・・見られてしまったわ。この人が狂ってしまう・・・) くねくね 店員「・・・あんた誰っすか?」 女(えっ・・・?) くねくね 店員「もしかして彼女さんっすか?男さんもなかなかやるっすねwwwwwww」 女(狂って・・・ない?) くねくね 店員「あ、これ男さんにお届け物っす。頼まれてた本っす。じゃあ自分はこれでwwwww」 女「ま、待って!!」 くねくね 店員「?何すか?」 女「お願い・・・ちょっとお話をしたいんです」 くねくね 店員(ちょwwwww不倫フラグっすか?wwwwwwww) 店員「いいっすよwwwww今日は暇っすからwwwwwwww」 女「・・・というわけなんです」 くねくね 店員「ふむ・・・つまり、あんたは最近巷で話題の『くねくね』で、何故かあんたを見ても狂わなかった男さんに外の世界に連れてきてもらって今一緒に住んでる、と。そういうことっすか?」 女「うん・・・そうなんです。今まで彼以外で私を見ても狂わなかった人なんて本当初めてで、それで、ちょっとお話したくて・・・」 くねくね 店員「なるほど・・・。興味ぶかいっすね。何で男さんがあんたを見ても狂わなかったか」 女「うん・・・て言うか貴方もなんだけどね」 くねくね 店員「いや、自分は普通っす」 女「?」 くねくね 店員「自分は仕事柄そういうオカルト系の現場に行くことも多いっすから、もう慣れてるんっすよ。『見たら死ぬ』系とかも、もう何度もモロに見てるし、今更くねくね見たくらいでは精神に異常をきたしたりしなくなってるんすwwwww」 女「・・・それはそれで十分おかしいと思うけど・・・」 くねくね 店員「でも辛いっすね。人前に出られないってのは」 女「うん・・・。本当はもっと色んな人と話してみたいし、色んな所に行ってみたいわ・・・。でも、きっとそれは望んじゃいけないのよ。彼と出会えて、今ここに居られるだけでも十分だもの。それ以上を望んだらバチが当たるわ」 くねくね 店員「・・・方法はあるっす」 女「・・・え?」 くねくね 店員「ちょっと出てくるっす。すぐ戻ってくるっす」 女「?」 くねくね 店員(・・・幸せを望むのに、望み過ぎなんてことは絶対に無いっすよ) 店員「お待たせしたっす」 女「・・・どこに行ってたんですか?」 くねくね 店員「ちょっと人を呼びに行ってたっす」 女「人・・・?」 くねくね 店員「入ってくださいっす」 …ガチャッ ??「どうも初めまして。貴女がくね子さん?」 く子「あ・・・はい、初めまして・・・」 くねくね く子(何なのかしら?この人も私を見て発狂しないなんて・・・) 店員「あ、紹介するッス。この人は僕のお世話になってる試立ジャンル学園の理事長先生ッス」 理事長「よろしくね」 く子「え、あ、こちらこそ・・・」 くねくね 理事長「話は彼から聞いたわ。貴女を間近で目にした人は、頭が狂ってしまうんですって?」 く子「・・・はい」 くねくね 理事長「それで人前に出られなくって悩んでるそうね」 く子「いえ、別に悩んでは・・・いません」 くねくね 理事長「ここには私たちしかいないんだから、無理しなくていいのよ?外に出てみたくはないの?」 く子「・・・それは」 くねくね く子「・・・私みたいな化け物が外に出たりなんかしたら大変なことになります。・・・それにあの人にも迷惑をかけてしまう」 くねくね く子「・・・そんなこと出来ません」 くねくね 理事長「・・・・・・」 く子「・・・でも・・・」 くねくね 理事長「でも?」 く子「・・・もしも、もしも叶うことなら、外に出て色んな人と触れ合ってみたいです」 くねくね く子「それが叶うことは・・・無いでしょうけれど」 くねくね 理事長「そんなことはないわよ」 く子「え・・・?」 くねくね 理事長「貴女に提案があります」 く子「?」 くねくね 理事長「我が試立ジャンル学園に、生徒として入学しませんか?」 く子「・・・・・・」 くねくね 理事長「学校に行けば色々な人がいるわ。特にウチは個性豊かな人が大勢いるの。きっと楽しいわよ」 く子「・・・そんなこと」 理事長「出来るわけない?」 く子「・・・・・・」 くねくね 理事長「そうやって何でも自分の中だけで決め付けていると、それ以上前に進むことは出来ないわよ?」 く子「・・・。そうは言っても、私が人前に出られないのに変わりはありませんよ。私がこの身体である以上、外へ出て誰かに姿を見られるわけにはいかないのですから」 くねくね 理事長「大丈夫よ」 く子「・・・ずいぶん簡単に言いますが、その根拠は何ですか?」 くねくね 理事長「ウチはね、貴女のような方々の為の特別学級を設けてあるの」 く子「?・・・どういうことですか?」 くねくね 理事長「人外でありながら人間社会での生活を選択した者が、自分の力で生きていく為の勉強をするクラスよ。今年は既に数人、クラスへの編入が決まってるわ」 く子「・・・そんなクラスが、あるんですか?」 くねくね 理事長「だから彼は私をここに連れてきたのよ」 店員「・・・ウッス」 理事長「今日一日考えてみて。明日電話で返事を聞かせて頂戴」 店員「あ、理事長帰るんスか?」 理事長「ええ。まだ仕事も残ってるしね」 く子「あ・・・ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした」 くねくね 理事長「あら、いいのよ。私は好きでやってるんだから」 く子「はあ・・・」 くねくね 理事長「じっくり一晩考えてみてね。良い返事を期待してるわ」 く子「はい・・・。あの、質問があるんですが」 くねくね 理事長「何かしら?」 く子「あの・・・、そのクラスの人は私を見ても何ともないんですか?」 くねくね 理事長「さあ?」 く子「・・・はい?」 くねくね 理事長「分からないわ。実は今年から担任が変わってね。     現段階では貴女を見てどうなるのか予想もつかないのが正直なところね」 く子「・・・・・・。いや、あの・・・それって」 くねくね 理事長「心配しなくてもいいわよ。責任は全部私がとるわ」 く子「そういう問題じゃなくてですね・・・」 くねくね 理事長「新しい担任の先生は有能な人よ。安心していいわ」 く子「は・・・はあ・・・」 くねくね 理事長「それに、もし発狂してしまった人がいても、ウチが何とかするから」 く子「・・・?」 ―――その夜 くねくね相棒(以下く男)「いいじゃん。行けよ」 く子「え・・・、いいの?」 くねくね く男「いいも何も、大歓迎じゃないか。こっちが頼みたいくらいだ」 く子「うん・・・でも、学費かかるし、また貴方に迷惑をかけてしまうわ・・・」 くねくね く男「あのな」 く子「・・・うん」 くねくね く男「俺は嬉しくてたまらないんだ。お前が外の世界に出れるようになることは、ずっと俺の願いだった。それが実現出来るんだ。こんな嬉しいことは無い。    学費のことは心配するな。多少の蓄えはある。何とかなるさ」 く子「・・・うん、ありがと」 くねくね く男「ま、とりあえず明日電話して、入学に必要な物と、学費が幾らくらいかかるかを聞いといてくれ。あと奨学金とかがあるかどうかもな」 く子「うん。・・・あのね」 くねくね く男「うん?」 く子「大好き」 ぎゅっ く男「・・・友達いっぱいできるといいな?」 く子「・・・うんっ!」 くねくね 理事長『あら、学費の心配なんてしてたの?』 く子『え・・・あ、はい』 理事長『あらあら・・・そういえば、うっかり言うのを忘れてたわね。特別学級には学費なんて要らないのよ』 く子『ええ!?』 理事長『人間社会で生きていくことを決めたばかりの貴女達から学費を取れるなんて思っていませんよ』 く子『でも・・・それは流石に悪いんじゃ・・・?』 理事長『良いんですよ。元々私の道楽で始めたようなものなんですから。気にしないで』 く子『はあ・・・』 理事長『じゃあ、また今度入学願書を持っていくわね』 く子『はい・・・。あ、あの』 理事長『何かしら』 く子『色々とありがとうございました』 理事長『お礼なら店員さんにお言いなさい。私を貴女の元へ連れて行ってくれたんですからね』 く子『あ、はい。今度会ったらお礼を言っておきます』 理事長『そうね、それが良いわね』 く子『はい。あ、それと・・・』 理事長『?』 く子『その、もし発狂してしまった人が出たら、どうするんですか?』 理事長『ウチで治療します』 く子『どうやってですか?』 理事長『それは、企業秘密です。まあ、心配しなくても半日もあれば元に戻せます』 く子『・・・・・・』 (・・・・・・トゥルルルル・・・トゥルルルル・・・ガチャッ) 理事長『あ、もしもし?私よ。例の件、引き受けてくれるかしら?』 理事長『いつもごめんなさいね。私の道楽につき合わせて』 理事長『あら。ふふっ、優しいのね、ありがとう。それじゃあ、宜しく頼むわね』 崩壊した精神ですら治すことが出来る。それも美オッサンの腕の見せ所なのです。
・入学編 く子「・・・・・・」 くねくね く子「・・・はあ、暇だな~・・・」 くねくね く子「彼が出かけてる間は何もやることがないよ・・・」 くねくね キンコーン・・・ く子「!誰か来た」 くねくね く子「どうしよ・・・人前には出られないし・・・モニター見るだけならいいよね」 くねくね 店員「・・・・・・」 く子(・・・誰・・・かしら?) くねくね 店員「・・・・・・」 キンコーン く子(うぅ・・・どうしよう。い、居ないふりしたほうがいいかな?) くねくね 店員「男さ~ん、居るんでしょ~?気配で分かるっすよwwwww」 く子(・・・この人何者?) くねくね 店員「まあ、どっちにしろ合鍵あるから入れるんっすけどねwwwwww」 く子「へっ!?」 くねくね ガチャッ く子(だ、駄目!!!) くねくね 店員「勝手に入るっすよ~www・・・・・・えっ?」 く子(ああ大変・・・見られてしまったわ。この人が狂ってしまう・・・) くねくね 店員「・・・あんた誰っすか?」 く子(えっ・・・?) くねくね 店員「もしかして彼女さんっすか?男さんもなかなかやるっすねwwwwwww」 く子(狂って・・・ない?) くねくね 店員「あ、これ男さんにお届け物っす。頼まれてた本っす。じゃあ自分はこれでwwwww」 く子「ま、待って!!」 くねくね 店員「?何すか?」 く子「お願い・・・ちょっとお話をしたいんです」 くねくね 店員(ちょwwwww不倫フラグっすか?wwwwwwww) 店員「いいっすよwwwww今日は暇っすからwwwwwwww」 く子「・・・というわけなんです」 くねくね 店員「ふむ・・・つまり、あんたは最近巷で話題の『くねくね』で、何故かあんたを見ても狂わなかった男さんに外の世界に連れてきてもらって今一緒に住んでる、と。そういうことっすか?」 く子「うん・・・そうなんです。今まで彼以外で私を見ても狂わなかった人なんて本当初めてで、それで、ちょっとお話したくて・・・」 くねくね 店員「なるほど・・・。興味ぶかいっすね。何で男さんがあんたを見ても狂わなかったか」 く子「うん・・・て言うか貴方もなんだけどね」 くねくね 店員「いや、自分は普通っす」 く子「?」 くねくね 店員「自分は仕事柄そういうオカルト系の現場に行くことも多いっすから、もう慣れてるんっすよ。『見たら死ぬ』系とかも、もう何度もモロに見てるし、今更くねくね見たくらいでは精神に異常をきたしたりしなくなってるんすwwwww」 く子「・・・それはそれで十分おかしいと思うけど・・・」 くねくね 店員「でも辛いっすね。人前に出られないってのは」 く子「うん・・・。本当はもっと色んな人と話してみたいし、色んな所に行ってみたいわ・・・。でも、きっとそれは望んじゃいけないのよ。彼と出会えて、今ここに居られるだけでも十分だもの。それ以上を望んだらバチが当たるわ」 くねくね 店員「・・・方法はあるっす」 く子「・・・え?」 くねくね 店員「ちょっと出てくるっす。すぐ戻ってくるっす」 く子「?」 くねくね 店員(・・・幸せを望むのに、望み過ぎなんてことは絶対に無いっすよ) 店員「お待たせしたっす」 く子「・・・どこに行ってたんですか?」 くねくね 店員「ちょっと人を呼びに行ってたっす」 く子「人・・・?」 くねくね 店員「入ってくださいっす」 …ガチャッ ??「どうも初めまして。貴女がくね子さん?」 く子「あ・・・はい、初めまして・・・」 くねくね く子(何なのかしら?この人も私を見て発狂しないなんて・・・) 店員「あ、紹介するっす。この人は僕のお世話になってる試立ジャンル学園の理事長先生っす」 理事長「よろしくね」 く子「え、あ、こちらこそ・・・」 くねくね 理事長「話は彼から聞いたわ。貴女を間近で目にした人は、頭が狂ってしまうんですって?」 く子「・・・はい」 くねくね 理事長「それで人前に出られなくって悩んでるそうね」 く子「いえ、別に悩んでは・・・いません」 くねくね 理事長「ここには私たちしかいないんだから、無理しなくていいのよ?外に出てみたくはないの?」 く子「・・・それは」 くねくね く子「・・・私みたいな化け物が外に出たりなんかしたら大変なことになります。・・・それにあの人にも迷惑をかけてしまう」 くねくね く子「・・・そんなこと出来ません」 くねくね 理事長「・・・・・・」 く子「・・・でも・・・」 くねくね 理事長「でも?」 く子「・・・もしも、もしも叶うことなら、外に出て色んな人と触れ合ってみたいです」 くねくね く子「それが叶うことは・・・無いでしょうけれど」 くねくね 理事長「そんなことはないわよ」 く子「え・・・?」 くねくね 理事長「貴女に提案があります」 く子「?」 くねくね 理事長「我が試立ジャンル学園に、生徒として入学しませんか?」 く子「・・・・・・」 くねくね 理事長「学校に行けば色々な人がいるわ。特にウチは個性豊かな人が大勢いるの。きっと楽しいわよ」 く子「・・・そんなこと」 理事長「出来るわけない?」 く子「・・・・・・」 くねくね 理事長「そうやって何でも自分の中だけで決め付けていると、それ以上前に進むことは出来ないわよ?」 く子「・・・。そうは言っても、私が人前に出られないのに変わりはありませんよ。私がこの身体である以上、外へ出て誰かに姿を見られるわけにはいかないのですから」 くねくね 理事長「大丈夫よ」 く子「・・・ずいぶん簡単に言いますが、その根拠は何ですか?」 くねくね 理事長「ウチはね、貴女のような方々の為の特別学級を設けてあるの」 く子「?・・・どういうことですか?」 くねくね 理事長「人外でありながら人間社会での生活を選択した者が、自分の力で生きていく為の勉強をするクラスよ。今年は既に数人、クラスへの編入が決まってるわ」 く子「・・・そんなクラスが、あるんですか?」 くねくね 理事長「だから彼は私をここに連れてきたのよ」 店員「・・・ウッス」 理事長「今日一日考えてみて。明日電話で返事を聞かせて頂戴」 店員「あ、理事長帰るんスか?」 理事長「ええ。まだ仕事も残ってるしね」 く子「あ・・・ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした」 くねくね 理事長「あら、いいのよ。私は好きでやってるんだから」 く子「はあ・・・」 くねくね 理事長「じっくり一晩考えてみてね。良い返事を期待してるわ」 く子「はい・・・。あの、質問があるんですが」 くねくね 理事長「何かしら?」 く子「あの・・・、そのクラスの人は私を見ても何ともないんですか?」 くねくね 理事長「さあ?」 く子「・・・はい?」 くねくね 理事長「分からないわ。実は今年から担任が変わってね。     現段階では貴女を見てどうなるのか予想もつかないのが正直なところね」 く子「・・・・・・。いや、あの・・・それって」 くねくね 理事長「心配しなくてもいいわよ。責任は全部私がとるわ」 く子「そういう問題じゃなくてですね・・・」 くねくね 理事長「新しい担任の先生は有能な人よ。安心していいわ」 く子「は・・・はあ・・・」 くねくね 理事長「それに、もし発狂してしまった人がいても、ウチが何とかするから」 く子「・・・?」 ―――その夜 くねくね相棒(以下く男)「いいじゃん。行けよ」 く子「え・・・、いいの?」 くねくね く男「いいも何も、大歓迎じゃないか。こっちが頼みたいくらいだ」 く子「うん・・・でも、学費かかるし、また貴方に迷惑をかけてしまうわ・・・」 くねくね く男「あのな」 く子「・・・うん」 くねくね く男「俺は嬉しくてたまらないんだ。お前が外の世界に出れるようになることは、ずっと俺の願いだった。それが実現出来るんだ。こんな嬉しいことは無い。    学費のことは心配するな。多少の蓄えはある。何とかなるさ」 く子「・・・うん、ありがと」 くねくね く男「ま、とりあえず明日電話して、入学に必要な物と、学費が幾らくらいかかるかを聞いといてくれ。あと奨学金とかがあるかどうかもな」 く子「うん。・・・あのね」 くねくね く男「うん?」 く子「大好き」 ぎゅっ く男「・・・友達いっぱいできるといいな?」 く子「・・・うんっ!」 くねくね 理事長『あら、学費の心配なんてしてたの?』 く子『え・・・あ、はい』 理事長『あらあら・・・そういえば、うっかり言うのを忘れてたわね。特別学級には学費なんて要らないのよ』 く子『ええ!?』 理事長『人間社会で生きていくことを決めたばかりの貴女達から学費を取れるなんて思っていませんよ』 く子『でも・・・それは流石に悪いんじゃ・・・?』 理事長『良いんですよ。元々私の道楽で始めたようなものなんですから。気にしないで』 く子『はあ・・・』 理事長『じゃあ、また今度入学願書を持っていくわね』 く子『はい・・・。あ、あの』 理事長『何かしら』 く子『色々とありがとうございました』 理事長『お礼なら店員さんにお言いなさい。私を貴女の元へ連れて行ってくれたんですからね』 く子『あ、はい。今度会ったらお礼を言っておきます』 理事長『そうね、それが良いわね』 く子『はい。あ、それと・・・』 理事長『?』 く子『その、もし発狂してしまった人が出たら、どうするんですか?』 理事長『ウチで治療します』 く子『どうやってですか?』 理事長『それは、企業秘密です。まあ、心配しなくても半日もあれば元に戻せます』 く子『・・・・・・』 (・・・・・・トゥルルルル・・・トゥルルルル・・・ガチャッ) 理事長『あ、もしもし?私よ。例の件、引き受けてくれるかしら?』 理事長『いつもごめんなさいね。私の道楽につき合わせて』 理事長『あら。ふふっ、優しいのね、ありがとう。それじゃあ、宜しく頼むわね』 崩壊した精神ですら治すことが出来る。それも美オッサンの腕の見せ所なのです。

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