「ねこつん09」(2006/09/23 (土) 14:06:57) の最新版変更点
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あらすじ
ねことツン子
彼女は膝の上の猫の為、放課後を潰す
それに答える猫、放課後を共にし家まで送る
夕焼けの赤い日の下の
ツン子の男への恋心と
猫の揺れるもこもこしっぽ
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犬 「朝だね!!猫君!朝だね!!おはよう!!」
鸚鵡 「だね!おはよう!!」
猫 「うっさい・・・静かにしろ」
けだるい朝を迎える、今日もいい天気
屋上の給水塔の脇であくびをする
猫 「うー・・・行ってみるかいね」
犬 「どこに行くの!?行くの!!一緒に行こうよ!!」
鸚鵡 「イクのー!イクのー!!」
猫 「うるさい!!ついてくんな!」
猫の足は昨日ツン子と歩いたあの道へ
ツン 「こら!早いとこ起きな・・・」
男 「おう!ツン子悪いな!!今朝はちと急いでるんだ!!先に行くぞ!」
ツン 「あ・・・うん」
男は階段を駆け下り、すぐに玄関を飛び出していく。そして
男 「うわ・・・やべぇ・・・確かコンビニの前で7時だよな・・・クー怒ってるだろうな」
そう呟きながら、家を飛び出し自転車に飛び乗って走り去る
そしてしばらく、ツン子もまた男の家の玄関から出てくる
少し俯きながら、ため息をつきながら
ツン 「・・・」
かちゃんと自転車の止めを蹴る音
そしてのろのろとゆっくり歩み始める
ツン 「こんなもんなのかな・・・」
がしゃ
自転車を引きずるのが重くなった
ツン 「・・・猫?」
猫が自転車の後ろにちょこんと座っている
猫 「・・・たまたまな」
ツン 「へへ・・・馬鹿だね、アンタも」
のんびりと昨日来た道を一人と一匹が歩いていく
猫 「自転車漕ぐなよ、落ちるから」
ツン 「わがままね・・・まあいいわ」
猫は知っている
このまま自転車を漕いで向かうと。コンビニの前の男とクーを見てしまう事を
猫 「本当にたまたまだぞ」
ツン 「はいはい、わかったわよ」
猫 「だから・・・もうちょっとゆっくり歩け」
ツン 「アンタって・・・本当にわがままね」
鮫子 「おはよう・・・中々絵になってるわよ」
ツン 「鮫子?おはよう」
猫 「にゃー」
朝の交差点、鮫子とたまたま会う
そして猫の頭をふるふると撫でる
ツン 「つか、絵って何よ」
鮫子 「ツン子の引きずる自転車の猫」
ツン 「そうかしらね」
そしてコンビニのひとつ手前の角
猫はすっと飛び降り、たたたと走り出す
猫 (まだ居るじゃねえか・・・何やってんだ!あの男は)
ツン 「何通せんぼしてんのよ、猫。どきなさい」
猫 「ふしゃー!!」
鮫子 「ちょ!何すんのよ!!この猫!!」
鮫子のかばんにつかみかかる猫。
鮫子 「いいか・・・げんにしなさいっ!!」
猫 「ぶぎゅる」
ツン 「ちょ!どうしたのよ!猫!!」
鮫子に首根っこ掴まれぶら下がる猫
猫 「にゃにゃにゃにゃにゃ!!!」
鮫子 「暴れるんじゃないわ・・・っよ!!ちょ!」
ツン 「わわわ・・・ねえ、離してあげて・・・」
ぽいっと猫を投げ捨てる鮫子、そして猫はまた角のコンビニに目を送る
猫 (・・・行ったか・・・)
そしてそのまま猫は壁の上に飛び乗り、すたたたと走り去る
鮫子 「何なのよ・・・あの猫。最近学校に居ついてるみたいよね」
ツン 「え?あ・・・そうね」
鮫子 「朝から気分悪いわ・・・ったく」
ツン 「・・・」
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