「ねこつん22」(2006/10/11 (水) 20:32:49) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
あらすじ
猫とツン 完結編
猫が出てこない、多分今頃滋賀県か
ミリ子はどこらへん
多分名古屋らへんだろうか
男の部屋での飲み会に、うんざり外に出てみる男
そしてテラスに二人
ツン子と鮫子
ずっと聞きたかった、彼女の恋の話
そしてホテルの中の夜中のひとコマ
----
部屋をうんざりした顔で抜け出る男
壁に手を着きふらふらと歩き、玄関の横でうずくまる
誤殺 「お・・・とこ・・・くん?大丈夫?」
不意に背中に寒気が走る
男 「ふぁい!!平気デス!!」
誤殺 「よかった・・・ふふ」
男の背中越しに話しかけられる
落ち着けオレ、彼女は普通の良い子なんだ普通の良い子なんだ普通n
誤殺 「どうしたの?」
何時の間に目の前に回ってきたのだろうか、見上げるように彼女の切れ長の目が男を見据える
男 「ひゃい!!きゅ・・・急にどどっどどどうしたの?」
誤殺 「・・・男君が苦しそうだったから・・・」
ああ、そうなんだ。こういう子だったんだ
誤殺 「・・・男君・・・あのね・・・ちょっといいかな?」
急に彼女は男の手を引きながら歩き出す
誤殺 「ごめんね、ちょっと・・・だけだから」
男 「ちょ!ま!うおわぁぁあ!」
そして各フロアに設置されてる大きなテラススペースに出てくる
そして彼女は息を切らせながら男に背を向けたまま深呼吸する
男 「あの・・・誤殺さん・・・?これは一体?」
誤殺 「ごめんね!もうちょっと・・・だけ」
ふと彼女の服装を見ると、物凄く可愛い上下お揃いのパジャマ
ところどころに小さな猫がプリントアウトされている
誤殺 「・・・男君?つつつつツン子さんと仲直りした?」
男 「一番嫌な所聞くなぁ・・・あはは・・・」
不意に彼女は肩にかけてたストールのようなものを男の顔に被せた
男 「がふうっ!!見えない!!何が一体!!」
拉致られるのか?と思いながらわたわたとしてると
不意に何かが男を抱きしめる、ほんのり洗髪の匂いがする
誤殺 「ご!ごめんなさい・・・でも・・・まっすぐ、見れないから・・・」
男 「いいいいい一体何が・・・」
誤殺 「少し・・・だけでいいから」
男 「あ・・・」
彼女の震えを感じる
誤殺 「わたわたわた・・・私・・・その・・・むかむかむか」
少しパニック起こしてるのだろうか、ストール被せられた状態で彼女の頭にそっと手を添える
誤殺 「あ・・・うん」
落ち着いたのだろうか?震えが止まる
誤殺 「言うね・・・まっすぐ見ちゃうと・・・私、怖がられているみたいだから」
違うと言いたかった、でも今は口を挟むべきじゃないとも思う
誤殺 「私・・・男君の事好きだったよ・・・」
きゅっと体を抱きしめる手に力が入った
男 「はへ!?あの・・・その」
誤殺 「ごごごgっごご・・・誤解しないで・・・好きだった・・・だけだから」
わたわたと表情が変わってるのが容易に想像出来た
誤殺 「今の男君は嫌い・・・」
男 「あ・・・」
胸元でぐすっと鼻をすする音がする
誤殺 「・・・好きでしょ?ツン子さん・・・」
男 「あ・・・」
真っ直ぐに物凄く真っ直ぐに彼女の言葉が胸に刺さる
誤殺 「・・・何時もそうだもんね・・・彼女・・・男君の体調悪いの、すぐ見抜いちゃうし」
男 「お、幼馴染だから・・・」
誤殺 「そして男君も・・・すぐ見抜いちゃう、へへ」
男 「・・・」
誤殺 「今度生まれ変わったら・・・私の住む所の両隣向こう三軒に住むんだよ、ぜったい」
男 「オレは・・・その」
彼女を抱きしめかかった手に力が入る
彼女は既に泣いているんだろう、全身がぶるぶるとしている
誤殺 「私・・・口下手だから・・・うまく言えないけど・・・」
男 「・・・」
誤殺 「優しい男君が好き」
男 「・・・」
誤殺 「でも・・・皆を・・・悲しませる今の男君は嫌い・・・」
ひぐひぐと、そしてふえふえと彼女が男の襟にぶら下がる
そして不意にばっと手を離し
誤殺 「声が聞こえなくなるまで!そうしてて!」
男 「誤殺さん・・・大丈夫か?」
誤殺 「大丈夫・・・これでも力持ちだよっ」
男の手を取り、誤殺は自分の腕に添える、そして
誤殺 「う~・・・う~・・・」
腕に力を入れてるつもりなのだろうか、物凄く柔らかい
誤殺 「じゃあ・・・ね、そのストールあげるよっ!でも・・・まだ・・・まだ取らないでっ!!」
走りながら立ち去る足音が聞こえる、そして涙を拭く彼女の息遣いも
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: