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……… …… … 夢を見た 二人の人間がいた 笑っていた 傍らの人物と、笑いながら話していた 幸せそうだった 誰? 私は二人を見ていた だけどそれが誰かはわからない まるでスモークガラスで隔てられたように 二人の顔はかすんで見えた 二人が誰かはわからない 幸せそうな二人 幸せそうな笑顔 それはどこかで見たような そしてとても懐かしいような とても、とても大切な─── そこで夢は途切れた 目を開ける 窓から差し込む太陽の明かり 変わらぬ風景 変わらぬ日差し 私が最初に目覚めてから、ずっとこの景色を見ていた なんで私はこんなところで寝ているんだろ 私は一体、誰なんだろう 毎日顔を覗かせるあの人は、一体誰なんだろう 様々な疑問が浮かび、そして消えていく ただ、一つ思うこと それはとても恐ろしい疑問 私はこれから、どうすればいいのだろう 怖かった とても怖かった 世界にあるのは恐怖だけ 私は一体何者だろう 私は一体どうなるのだろう それらの疑問が浮かんでは消える そのうちどうでもよくなって どうでもよくなって、しまって 私はただ、窓の外の景色を眺める ……… …… … 時は無情に流れていく 思い出を風化させていく 掌から落ちる砂のように 崩れていく塔のように 少年は少女を大切に思う 大切に思うあまり、少女を怖がる 嫌われることを 失うことを 二人の大切な思い出が 消え去っていくことを

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