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男「……なんで人を殺しちゃいけないのかな」 友「殺されたくないから」 男「相互扶助か」 友「簡単に人を殺すと共同体が成り立たなくなるから」 男「人を簡単に殺す時代もあった」 友「うん」 男「地を這う亡霊が奴を呼ぶ」 友「奴」 男「そこで青い顔をしている少女だ」 俺「…………」 友「…………」 男「お前確か霊感も強かったよな」 俺「つよくないですかってにせっていをつくるなせっていちゅうが」 友「まあ、命の尊厳の話なんだけどさ」 男「うん」 友「俺は人が死んだら悲しいよ。こんな異常なクラスでもさ。時々公安なんとか課を呼びたくなる。この魑魅魍魎どもをブタ箱にぶち込んで、平穏な生活に戻してくれと」 男「運命の繋がりはそれを許さない」 友「赦さない」 男「………そう、赦さない」 友「で、あいつの話」 男「うん」 友「なんで殺すんだ?」 男「知るか」 友「好きだからか」 男「かもな」 友「好きで好きで独占欲が強いから、自分のものにするために殺すのか」 男「そんなところじゃね。狂った女の狂った思考なんか分からんよ」 友「ついた先は地獄の門……殺が言ってた」 男「………地獄の門ね」 友「閻魔大王だな」 男「マザーグースだから多分悪魔だと思うんだけど」 友「…………」 男「…………」 友「………今、凄い嫌なインスピレーションが」 男「来たな」 友「…………」 男「直感だ。直感は酷い。おかしな世界ではおかしな理屈がまかり通るよ」 友「………美少女」 俺「おかしな出来事を一言で表しましょう」 俺「これは裁きです」 俺「空を見てください、空気が渦をまいています。裁きの合図です」 男「嫌だな」 友「早く家に帰ってウイイレやりたいな」 男「…………」 友「………狂、死ぬかもな」 男「…………」 友「私、予感がします」 俺「ラノベは嫌い」 男「まあそう毛嫌いするな」 俺「俺、覚悟決めたわ」 男「……………」 俺「狂うに得物返して、命殺られたるわ」 男「なんで関西……?」 俺「自分も覚悟しぃや」 男「何を」 俺「狂を受け入れるかどうか」 男「……………」 俺「あんなんがいる事自体おかしい。殺すなり埋めるなり檻や病院にブチ込むなり手段は色々あんねん。てかマトモならそうするわ」 男「……………」 俺「せやけど俺らの赤い糸はぶっとい」 男「………わかったよ」 俺「まあ、遠足だと思えば楽なんだぴょん」 男「そろそろキモい」 俺「マジ?」 男「いや、可愛かった」 俺「こっちは命かけてるからね……緊張もする」 友「とりあえず、どうする?」 男「糞甲冑と軍師とミリ子は抑えとく」 友「殺は」 男「一応コンタクトとっておく」 友「他には」 男「Bを」 友「盾か」 男「うん」 友「獣を捕まえるだけなのに」 男「その後で国家権力もまかないと」 友「やっぱりまくつもりだったんだな」 男「それが可能な人材が揃いぶみ」 俺「いいものいっぱい垂れ流しだな」 男「じゃあ動くか」 俺「まずは兵糧を……」 男「腹いっぱい食っとけ、これが最後になる」 俺「………あの」 男「何」 俺「まさか俺、マジに死ぬなんて事ないですよね」 男「…………まあ、優の事もあるから」 俺「…………」 女「ほら、みてみ、銀紙で作った『悪魔』」 狂「……………」 女「………あんたさ」 狂「なあに?」 女「何を考えてるかはどうでもいいけど」 狂「うん」 女「そろそろ帰りな」 狂「えっ………?」 女「帰る場所があるでしょう」 狂「うん」 女「帰る土地があるでしょう」 狂「うん」 女「だったら帰りなさい」 狂「…………」 女「近くに駅があるから。そっから元の町まで二時間で着くから」 狂「…………」 女「…………」 狂「………えへへ、こんばんわ♪」 女「……あんた駅で別れたよね」 狂「うん」 女「また帰ってきたの」 狂「うん」 女「なんで」 狂「お姉さんのこと、好きだから」 女「聞いたよ」 狂「お姉さんは私の事、嫌い?」 女「嫌いじゃないよ」 狂「じゃあ………えへへへ」 女「…………」 狂「お姉さん、最後だよ」 女「…………」 狂「お姉さんの名前は?私聞いてなかった」 女「教えない」 狂「けち」 女「名前は捨てたのよ。呼びたかったら『銀紙のお姉さん』とでも呼んで」 狂「かっこいい♪」 女「…………」 狂「何?これ?うん、拾ったのよ。最初の町で。いつも使ってるのが無いから………使いづらいのよこの果物ナイフ。お勧めはしないわ。私記憶はよく飛ぶの。狂ってるとはよく言われるけど、記憶が飛ぶのは狂ってるとは関係ないわよね?」 女「…………」 狂「私は正常よ。最初は女子高生二人。次は変態ぽいおじさん。その次は警察官さん。ただ、記憶がないのよ。死んだのは知ってる。でもどうやって殺したかは覚えてないの」 女「…………」 狂「ねぇ聞いて。私は正常よ。使ってる枕が変わると寝付き悪いでしょう?きっとそれと同じ事。えへへー♪」 女「…………」 狂「銀紙のお姉さん、大好き」 プルルル… 男「はい」 狂「あ、男くん久しぶりー♪」 男「…………狂?」 狂「うん。何日ぶりかなあ」 男「…………」 狂「今ね、少し遠い所にいるの」 男「何処だよ」 狂「分からないの。なんかね、銀紙が好きなお姉さんと一緒にいたの」 男「………は?」 狂「それでね、私、いつも使ってる奴とられちゃったでしょう?で、違う奴使ってたんだけど、そしたらなんかね、記憶がいつもより多く飛んじゃって」 男「………やっぱり、相変わらずなんだ」 狂「………ついさっきも記憶飛んじゃったしさ」 男「何だって?」 狂「なんでもないよ、こっちの話………」 男「………お前、警察に追われてる」 狂「え?」 男「今テレビ見てる。お前のいるあたりだと思う。今日ローラー作戦をやるみたい」 狂「………あっちゃー」 男「…………」 狂「じゃあもう、すぐ電車で帰るよ」 男「………そうか」 狂「着いたら男くんに会いたいな」 男「………ああ」 狂「じゃね。ばいばい」 男「ばいばい」

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