「【タイトル無いけど】俺とシュール【書いたの俺だし?】」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

【タイトル無いけど】俺とシュール【書いたの俺だし?】」(2006/10/19 (木) 13:55:18) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

あらすぢダイジェスト 猫「あ」 店長「じゃ」 マイケル「ぱー!」 化け物「がおーがおー!」 B「アッー!」 日和「ふ?」 シュー「米」 犬「へぎょみつ」 ファービー「もるすぁ」 以上、よく判ったところで電源をお切りください。 俺「誰も覚えてないし需要もねぇだろ。空気読もうぜ。常識的に考えて」 side 俺 扉を潜り抜けると、そこは結構な広さの部屋があった。 照明は薄暗く、対面の壁は闇に沈んでいた。 その部屋の中央、佇む少女。 シュー「おや、さっちゃん」 殺「あ、シューちゃん」 そこにいたのは見慣れたクラスメイト。 ……そして見慣れぬ、剣と呼ぶにはあまりに無骨で、例えるなら、鉄の塊と呼ぶにも冒涜的な段平。 その鉄塊に付着した、赤黒いモノ。 シュー「素敵装備だね」 そんな言葉で片付けるな。 お前は忘れたのか。あの廊下にあったものを。 シュー「忘れる訳がないではないか。だからってそれがさっちゃんがやったという証拠がある訳でも……」 殺「あー、あれ?私がやったんだよ」 シュー「ほら見ろ。さっちゃんもそう言ってる」 いやいや、めっちゃ自白してるじゃないですか。 殺「ばれちゃ仕方ないよね」 自分で言っておいて何様ですか。 殺「うん。二人の事好きだけど、こうするしかないよね」 その細腕で冒涜的な鉄の塊を掲げる姿は、どこか歪。 殺「コロス」 無機質な死刑宣告が下された。 切っ先が視認できないほどの速度で振り回される。 その異常性、凶悪性、どれをとっても常識なんて糞食らえ。 シュー「おーにさーんこーちら、てーのなーるほーへ」 俺「言ってるばやいか」 ひゅご、とありえない音を立てて破砕される床や壁。 手加減という言葉をどこかあの世に置いて来た様なその対応に、俺達は逃げ回るしかなかった。 俺「ってか、なんであんなでっけーもんを軽々振り回せるんだ!」 シュー「実はあれ、張りぼてだとか」 どすん! 袈裟に振り下ろされたそれは部屋全体を揺るがすほどの振動で、その重量を俺達に伝えるには十分だった。 俺「……はは、戯言にもほどがある」 シュー「私もあんな手品が使いたいなぁ。ぽりぽり」 生米食ってる場合じゃないんだけどな。 俺「なんで俺達って狙われてるんだ?」 シュー「さあ?きっとさっちゃんの秘密を知ってしまったに違いない」 ひゅんひゅん。 一撃一撃が必殺の威力を秘めている暴力の嵐を掻い潜りながら、俺はこの理不尽を考える。 俺「……」 シュー「どうした?」 なんか、こいつが隣にいるだけで理不尽って言葉すら虚しく思えてきた。 殺「んモウ!なんで大人しくしてくれないの?」 俺「無茶な注文だな」 シュー「注文の多い料理店」 俺「殺村さん、どないしてわれらを狙うんや?」 殺「駄目かな?」 俺「そんな可愛らしく言っても駄目」 殺「残念。んとねー、それは……」 俺「それは?」 殺「……秘密、だよ」 俺「……」 シュー「俺氏、彼女の殺人衝動に言葉も理解もいらないと判っているだろ」 俺「……だったな」 殺「だよ♪」 俺「残念無念」 殺「うん。じゃ、さよならだね」 俺「そうは問屋が卸さねぇ」 シュー「わーたし米問屋ー」 side シュー シュー「ところで俺氏」 俺「ん?」 シュー「あっちに出口らしき扉があるんだが」 俺「どこどこ?」 私は入ってきた扉から右手奥の壁際に見える扉を示した。 俺「……出るとしたらあそこからか。行けそう?」 シュー「俺氏が「ここは俺に任せてお前は先に行け!」ってやってくれるなら」 俺「他の出口を探そう」 冗談なのに。 そんなひそひそ話をしていると、さっちゃんが大剣を右下に構えて両足に力を込めるのが判った。 シュー「来る!と思ったときにはもう、行動を完了している。それがさっちゃんクオリティ」 俺「避けろ」 俺氏は全身を投げ出すように、私はホップステップ東尋坊の要領でその一撃を避ける。 シュー「やれやれ、肉体労働は年寄りには堪えるわい」 殺「もー、避けちゃ駄目!」 シュー「ごめんねさっちゃん。さっちゃんの愛を受けてあげたいのはやまやまなんだけど、私の心はこm……、ごほん、男の為にしかないの」 俺「こm?」 おっと危ない。つい本音g(ry 殺「うん。私もなんだよ?」 俺「……え?」ひゅん シュー「と、俺氏が聞き返した時には、もうその胴体と首は離れて……」 俺「勝手に殺すな。……今のは死ぬかと思ったけど」 けどそれで判った、と俺氏は一人で何かを納得している。 俺「この寸劇、裏で糸を引いてる奴がいるみたい」 シュー「ほうほう、それで?」ぽりぽり 俺「今からそいつを殴りに行こう」 シュー「やーやーやー、やー、やーやーやー」 殺「行かせないよ。だって、二人とも此処で死ぬんだから」 立ちふさがる巨悪、さっちゃん。 立ち向かうは、美少女二人! 俺「おい!」 かつてのクラスメイトは、敵として。 シュー「俺氏ーッ!」 倒れる仲間。 俺「おい!」 萌える展開。 私と俺氏の冒険は、始まったばかりだ! 俺「何この打ち切り感丸出しのセリフ!」 side 俺 どうするか? まず頭に浮かぶのは、殺の対応。 コロス? まさか、俺がそんな事出来る訳がない。 気絶させるか、撒くかのどちらしかない。 ならば……。 俺「シュー氏。なんとか殺村の気を逸らしてくれ」 シュー「うん?やるというのかい」 俺「うまくいけばな」 シュー「了解した。……あ、!あんなところに美味しそうなご飯が!」びしぃ! 俺「……」 殺「……」 シュー「……」 ……気まずい沈黙が漂った。 シュー「てへ☆」 ひゅん! 空を裂く音がして、シュー氏が避けて。 床が風圧でめくれる音がして、俺はその隙を突いて殺の懐に飛び込んで。 俺「俺式葬兵術!双殺衝!」 説明しよう!俺式葬兵術、双殺衝とは名前が思いついただけ!そのうえやってる事は寸頸!あひゃ。 ふに。 俺「あ」 殺「ふぇ」 シュー「いやん」 俺の両のハンドは、殺の柔らかな双丘を……。 ひゅごうぅ! 俺「あべし」 痛みというよりは衝撃が。 気づいた時には、俺は頬を烈打されていた。 しかも大上段に段平を構えた殺が、怒りのオーラを纏わせて俺を睨んでいる。 シュー「これが、俺氏の姿を見る最後となった」 俺「アッー!」 side other そこからは怒涛の展開が繰り広げられた。 上段から袈裟切りに振り下ろされた一撃を、美少年は半身になってかわし、右回し蹴りで迎え撃つ。 迎え撃つ少女は剣の柄で合わせる。 返す刃で斬り付けるが、少年は後ろに飛んで距離を取る。が、着地と同時に踏み込む。 空を切った剣は勢いそのままに、強引な力技によって上段から振り下ろされた。 下ろされた鉄塊のまたも獲物を逃し、もうもうと土煙を撒き散らす。 瞬間の喪失。 少女は少年の姿を見失った。 それが、勝負の分かれ目となった。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
目安箱バナー