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クーヒー01」(2006/11/04 (土) 17:42:14) の最新版変更点

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クー「つまらなかったな。」 ポートジャンル。 元海軍の基地だったこの地は、平成になってからは水族館、ショッピングモール、 映画館などがあふれる娯楽に満ちた町へと変わった。 ヒー「もっと戦闘シーンがほしかった」 ㍉子「同感だな。」 ヴァ「私は面白かったぞ?絵が動くという発想が私には新鮮だったし、 なにせあれが全部人の手で描かれてるとなると畏怖すら感じる……」 どうやら、この四人。流行にのせられて某大作アニメ映画を見に来たらしい。 メンバーに男性がいないのはご愛敬……なのかもしれない。 そもそも、この四人の外見なら、その辺の男を釣ることはわけないだろう。 男性「あの……すみません」 クー「何か?」 そして、この男性でここ来て二桁目のお誘いである。 男性「あ、甲冑の方。写真よろしいでしょうか?」 クー「(ナンパではなかったのか……」 ヴァ「ふむ、このポーズでよいか?」(しゃきーん) 男性「あ、視線はください。」 ヴァ「こ、こうか?」 クー「………」 ㍉子「不満そうだな。」 クー「不満だ。四人いてヴァルだけに声がかかるのは 女として、負けたことになるのではないか?」 ㍉子「うーむ」 クー「ナンパをされることは、私の女としての魅力が十分にあるということを 保証してくれるんだ。それが、一人だけ誘われるということは、やはり私が」 ㍉子「ヒート、やけに静かだな?」 ヒー「今読書中!!」 クー「話をそらすでない。」 ヴァ「クー。彼はこの甲冑に興味があったのだ。 そもそも、クーは十分魅力的だと私は思うが?」 クー「……それは余裕に聞こえるが?」 ヴァ「実際に、その辺りを歩けばわかることだ」 クー「このようにか?」 そして、数歩。 少年「お姉さん!助けて!!」 見た目は10歳そこそこだろうか… 背は私より10cm以上低くいが、なかなかの美少年である。 しかし、髪は銀…だろうか、目も赤色をしていて 気のせいか、どこか人間ではないような印象を持っている。 少「早く、何か乗り物はないの!?」 ㍉子「まて少年、そういうときはまず落ちつて状況を報告するんだ」 少「そ、そんな暇は………ああああ」 黒ずくめ「……こっちへ来い」 我が目を疑う。黒ずくめの男たちが隠しもせず銃をこちらに向けている。 ここはアフリカではない。法治国家の日本でである。 少「う………うぅ……」 私でもわかる。この状況は……まずい。 ㍉子「わかった、銃をおろせ。この男の子は渡そう。だが私たちの安全は保証しろ。」 この女はどこまで状況慣れしているのだろう…… ㍉子「状況は圧倒的に不利だ。私たちは映画の主人公ではない。撃たれれば死ぬ。」 少「嫌だよ……た、助けて……お姉ちゃん……」 クー「……」 なさけないとは思わない。 ただの女子高生が銃を向けられて、強がれるはずがない…… 映画や小説ではないのだ。 だが、このときの私クールはクールではなかったようだ。 ㍉子「……!!、クール!!」 男の子の細い手を取る。 クー「こっちだ少年!!」 少「え!?」 思い切って私たちは下の立体駐車場へと飛び降りた。 黒「な、追え!」 ㍉子「あぁもう!!」 ㍉子が愛用のCz75を構えるのが見える。 ヴァ「やるか」 ヴァルキリーもそれに続き、剣を抜く。 黒「貴様ら……何者だ?」 ㍉子「学生だ!!」 ヴァ「右に同じ。」 クー「しっかり掴まっていろ。本来二人乗りじゃないからな。」 少「う、うん」 ぶぉおんん、ぶぉおん。 4ストローク並列4気筒1300ccの独特の咆哮が咆える。 少「………」 クー「……大丈夫だ。お姉ちゃんに任せろ。」 自主規制にスピードリミッターがついているその性能は 本来日本で走ることを想定されていない。 最高時速は……300Km/hを楽に超える。 グォオオオオオンンン クー「っく………」 軽く前輪が浮きそうになる急激な加速。 クー「……いくぞ!」 GSX1300R Hayabusa。クールの愛車である。

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