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男「はぁ…」
弟「どした兄貴、ため息なんかついて?」
男「……司書さんのことが、頭から離れないんだ」
弟「あー、まぁ初恋の時にはよくあることだね」
男「なんつーか、胸がチクチクするというかざわざわするというか……
とにかく、寝ても覚めても司書さんのことが忘れられないんだよ」
弟「恋の病って、尾を引きますからね」
男「どうすればいいんだろ、俺…」
弟「そんなの、答えはひとつしかないじゃん」
男「なんだよ、それ?」
弟「告白に決まってんじゃん!」
男「はぁっ!?」
----
男「おま…ちょ…告白って……」
弟「何をテンパってるんだよ、いつかは言わなきゃいけないことだろ?」
男「いや、でも……仮にも教師と生徒だぞ?」
弟「教師と生徒だったら、司書さんのこと諦めるっていうの?」
男「そういう訳じゃないけどさ……」
弟「兄貴、兄貴は今年で卒業だろ?時期としては今しかチャンスはないと思うけどな」
弟「それに、メルアド交換だってしてるし、頻繁に図書室に
行ってて司書さんとは親密だし、教師と生徒以上の関係に
なりたいなら兄貴の立場はすごくいいと思うんだけど」
男「……そうかな」
弟「うん」
男「なら、言ってみようかな…」
弟「言ってみようかな、じゃなくて、告白する時は絶対言うって決心するんだよ」
男「そうか…よし!」
男「弟。俺、明日先生に告白してみるよ。駄目でもともと、フラレたらやけ酒に付き合ってくれ!」
弟「そう、その意気だよ。俺も陰ながら応援してるから、頑張ってきてくれ」
男「おう!」
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翌日・放課後
ガチャッ
男「し、失礼します!」
司書「あ、男君。今日は昼休みとか忙しかった?図書室に一度も顔見せなかったけど」
男「え、あ、はい。ちょっと用事があったものですから!」
司書「……なんか、鼻息荒くないかい?」
男「そんなことありません!」
司書「そう?ならいいんだけど…」
男(よーし、言うぞ。俺は言うぞ!)
司書「君ももう卒業なんだねぇ。なんだか感慨深いよ」
男(よーし、うーし!)
司書「委員長ちゃんが卒業してから、君が図書委員長になってさ」
男「あ、あの、先生!」
司書「んあ?なんだい?」
男「………なんか最近のオススメの本とか、ありませんか?」
司書「そうだねぇ、最近私伝記ものに凝っててね……」
男(駄目だ、言えねぇぇぇっ!)
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男(俺ってこんなにチキンだったんだ…)
司書「よっ!……あれ、どうした男君?」
男「いや、別に……って、なんですかその本の山!」
司書「え?やだなぁ、君がオススメの本紹介してって言ったんじゃないか!」
男「そんなにたくさんはいくら俺でも読めませんよ!」
司書「そう?君なら読めると思うけどなぁ」
男「あんまり俺のこと買い被らないで下さい」
司書「ごめんごめん、本のことになると我を忘れちゃってね!」
男「先生、しっかりして下さい…」
司書「あははは……」
男「どうかしました?」
司書「うん、こうして君と馬鹿笑いできるのも、あと少しなんだなって思って」
男「そうですね、もうすぐ年の瀬も迫って来てますしね」
司書「君は、進路はどうするんだい?」
男「俺ですか?俺はできることなら、先生みたいな司書になりたいって思ってますけど…」
司書「そっか……君ならきっと、いい司書さんになれるよ!」
男「ありがとうございます。俺、素直に嬉しいです」
司書「どういたしまして」
----
男「先生は、なんで司書になろうと思ったんですか?」
司書「そうだね、単純に本が好きっていうのと、若者と関わりを持つ仕事に就きたかったっていうのがあるかな」
男「それで、学校の司書職に?」
司書「うん、ほら、私ってこういう性格だから、人とのつながりが希薄な職場はどうもね」
男「なるほど、先生らしい理由です」
司書「君みたいに本が好きな子がたくさん増えてくれると、司書としても本望だよ」
男「そうですか…」
司書「ありがとうね、男君」
男「え、俺なんかお礼言われるようなことしましたっけ?」
司書「君は、私が覚えている中で一番多く図書室を利用してくれた生徒だもん」
男「そうでしたか、それは気づきませんでした」
司書「君といるとね、この子は本当に本を愛してるんだなぁっていうのが伝わってくるの」
司書「それって実は、すごいことなんだよ?」
男「うーん、俺は全然意識してないでしたけどね」
司書「そうかもね、でも、君の本好きは人に誇っていいものだと、私は思うよ」
男「でも先生、俺が図書室を頻繁に利用してたのは、本が好きっていう理由だけじゃないんです」
司書「そうなの?」
男「はい」
司書「知りたいなぁ、君が本以外に図書室を利用していたワケ」
男「え、っと…それはですね…」
男「…図書室に、会いたい人がいたからなんです」
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司書「会いたい人?」
男「はい。毎日会いたくてたまらなかった人です」
司書「もしかして男君、その人のこと?」
男「……はい、好きです」
司書「えー、意外だなぁ!君、好きな人なんかいたんだね!!」
男「先生、俺をなんだと思ってたんです?」
司書「いやぁ、君は本が恋人ってタイプかと思ってたからさ」
男「俺だって、恋くらいしますよ」
司書「ごめんね、君だって一人前の高校生なんだよね」
男「そうですよ、俺だって、その人のことを思って眠れなくなったりしたんですから」
司書「男君は、純愛派なんだね」
男「そうです、今時古いですかね?」
司書「ううん、そんなことない。素敵だと思うよ」
男「そうですか、なんか恥ずかしいですね」
司書「ねぇ、良かったら私にも、君の恋のはなしを聞かせてくれないかな?」
男「…いいですよ」
----
司書「男君は、その人のどんなところを好きになったの?」
男「そうですね、いつも太陽みたいに明るくて、いつ会ってもニコニコしてるとこですかね」
司書「ふーん、いいね、なんだか私も好きになれそうだ」
男「俺はその人の助言で、新しい友達を作ることができました」
司書「その人との出会いが、男君のターニングポイントだったんだね」
男「その人に頼られるとすごく嬉しくて、何でもしてあげたくなる」
司書「恋ってそういうものだよね」
男「その人はおっちょこちょいで、よく棚から本を取り落としたり、
図書カードの判子を押し忘れたりするんですけど」
司書「てことは男君の思い人は、図書委員の子かな?」
男「そこがまた可愛かった」
司書「なるほどねぇ、いいなぁ若者の恋は」
男「……先生、鈍感すぎます」
司書「え?」
男「今の条件にぴったり当てはまる女の人って、先生しかいないと思うんですけど」
司書「えっ……」
----
司書「え…あ…」
男「先生、ぽかんとしないで下さい」
司書「だってだって、君、私のことが……」
男「はい、好きです」
司書「……いつから?」
男「出会った時から」
司書「……本当に?」
男「こんな大切なことに、嘘なんかつきません」
男「俺、先生が好きです。俺は本以上に、先生を見つめていたかったんです」
司書「そうだったんだ…」
男「唐突にすみません。でも、いつかは言おうと思ってたことですから」
司書「……ぁぅ///」
男「先生、なんかぽーっとしてますけど、大丈夫ですか?」
司書「そりゃ、生徒に告白されるなんて思ってなかったし…」
男「それは、脈なしってことなんですか?」
司書「……ごめん。私には、今すぐ答えを出すことは出来ないよ」
男「……そうですよね」
司書「どうすればいいのかな…」
男「俺に聞かれても、困ります」
司書「そうだね、ごめん…」
----
男(返事は今すぐじゃなくても構いません)
男(いつになってもいいんで、先生の正直な気持ちを、聞かせてくれませんか)
・
・
・
男「とは言ったものの、やっぱり気になるよなぁ…」
弟「兄貴ー、結果どうだった?」
男「お前はやけにイキイキしてるな…」
弟「どうだったの?フラレたの、それともオッケーだったの?」
男「遠慮なさすぎるぞ畜生…」
弟「ストレートに聞かないと、うじうじして言いたがらないじゃん兄貴は」
男「……まぁ、簡単に言うと返事は保留になった」
弟「え、どういうこと?」
男「こういうことだ」
かくかくしかじか
弟「…うーん、それはちょっとマズイかもなぁ」
男「なっ、なんでだよ!?」
弟「考えても見てごらんよ。先生は生徒を大切にしてる大人だろ?
そんな先生が、生徒と関係を結ぶっていう安易な選択肢を選ぶかな」
男「そりゃ…率は低いな…」
弟「だよね、つまり先生が冷静になればなるほど、兄貴の勝利は薄くなるんだよ」
男「マジかよ…」
弟「俺としては、先生はその場で断ると思ってたんだけどなぁ」
男「おい」
弟「そういう意味では、まだ可能性は0じゃないのかも知れないけど」
男「う、まぁ、な…」
弟「これはもしかしたら危ないかもしれないね」
男「強引にでも、返事を聞いとくべきだったかな……」
弟「ま、押しすぎるのは恋愛のご法度だし、後は司書さんの気持ちに委ねるしかないんじゃないかな」
男「そうだな…」
----
司書宅
司書「男君が、私のことを好き、か……」
司書「大人としては、生徒と付き合うなんて言語道断なんだけど、彼の気持ちは無下にできないしなぁ…」
(先生の正直な気持ちを、聞かせてくれませんか)
司書「……私の正直な気持ち」
司書「私は、男君が好きなのかな……」
司書「好きといえば好きだし、ただの生徒といえばただの生徒なんだよね」
司書「うぅ、もやもやするなぁ。どう答えていいかなんて分かんないよ…」
司書「………そうだ!」
ピピピピ……プルルルッ、プルルルッ
司書友『はい、もしもし?』
司書「もしもし、友。元気してた?」
友『どーしたのよ、あんたから電話なんて珍しいね』
司書「うん、ちょっとね。それより最近そっちはどう?」
友『どうもこうもないね、相変わらず何の変哲もない田舎だよ』
司書「そっか」
友『そっちこそ、教師としてはどうなのよ?』
司書「うん、こっちも全然普通」
友『そう……』
司書「………」
友『………』
友『…あのさ』
司書「ん?な、何?」
友『なんか用事があって電話してきたんじゃないの?』
司書「う、うん…」
友『それなら、黙りこくってないで早くいいなさい』
司書「……ごめん、実はさ…」
----
友『なるほどね、つまりあんたは生徒との禁断の恋に悩んでいると』
司書「私、どうすればいいのかな…」
友『どうするもこうするも、そんなのあんたの気持ちひとつじゃない』
司書「その気持ちが分からないから、こうして相談してるんじゃない!」
友『あのね、司書。こういう悩みは普通始まってから相談するもんだよ?』
友『やれ妊娠だの中絶だの、やれ学校や保護者にバレただの、そういうのを正式な悩みって言うんだ』
友『あんたの悩みは、そこいらのガキの青っちろい戯言と一緒。○○君は
私のこと好きかしらって言ってるのと変わらないんだよ』
司書「うぅ、そうなの…?」
友『そう、悩みというのもおこがましいくらい』
司書「ハァ、そうなんだ…」
----
友『まぁ、あんたは昔っから本の虫だったからね。恋愛の機微なんて分からなくて当然か』
司書「恋愛って、本みたいにはいかないんだね」
友『いやいや何言ってんの。生徒に告白されるとか、それこそ小説か何かみたいじゃない』
司書「私、どうするべきなんだろう?」
友『だからあんたの気持ち次第だっての。好きならオッケー、嫌いならノー。これ以上簡単な問題はなし!』
司書「でも、私は先生で男君は生徒なんだよ?」
友『それなら断んなさいよ』
司書「でも、本当にそれでいいのかな」
友『かあぁぁっ、埒があかないわねもうっ!!』
司書「ごめん…」
友『要するに、あんたに歯止めをかけてるのは教師と生徒っていう世間体だけなんでしょ!?』
司書「うん…」
友『それさえなかったら、あんたは男君のこと恋愛対象として見れるんでしょ!?』
司書「はい…」
友『だったら答えは、イエスしかないじゃない!』
司書「そう、だよね…」
友『あーイライラする。これだから恋愛音痴は!』
司書「ご迷惑おかけしました…」
----
友『っとにあんたって子は…あんまり私を疲れさせないでよ』
司書「ごめんなさい…」
友『別にそこまでへこまなくてもいいけど』
司書「友は、この恋愛成就すると思う?」
友『どうかねぇ。卒業後の生徒と恋仲になるなんて、今の世の中
ざらにあるけど、成功例ってあんまり聞かないよね』
司書「そっか…やっぱり男君のためにも、止めといた方がいいのかな…」
友『そう悲観的になりなさんな。あんたが失敗するなんて、まだ決まったわけじゃないんだから』
司書「……うん、ありがとう友」
友『じゃあね、もう遅いし私ゃ寝るよ』
司書「お休み」
友『はいお休み、頑張んなよ』
プツッ、ツーッツーッ
司書「……本当にありがとう、友」
----
翌日、再び放課後
男「……」 うろうろ
司書「…何やってるの、男君?」 ガチャッ
男「あおっ…先生…」
司書「昨日のことがあったから、図書室に入りづらかった?」
男「はぁ、まぁ…」
司書「いいよ、おいで。返事を聞かせてあげるから」
男「本当ですか!?」
司書「うん」
――司書室
司書「コーヒー淹れてあげるから、飲んでいきなよ」
男「あ、はい。いただきます」
司書「ふんふふんふ~♪」
男(なんか、落ち着かないな…コーヒーとかいいから早く返事を聞かせて欲しいのに…)
司書「はい、どうぞ」
男「あ、すいません。ありがとうございます」
司書「はぁ……」
男「……」ズズー
司書「君とこうして二人きりになるの、何度目かなぁ」
男「どうですかね、俺も閉館までいることなんかザラでしたから」
司書「君は二人きりになる度に、私のこと意識してたりしたのかな?」
男「……正直いって、何度もドキドキしてましたよ」
司書「そっかぁ…」
男「今だって、本当言うと先生がなんて言うか分かんなくて、心臓バクバクしてます」
司書「ふふ、そうなんだ」
男「はい」
----
男「あの、先生…」
司書「なぁに?」
男「聞かせてくれませんか、先生の返事を」
司書「………うん、でもその前に、ちょっとだけ関係のない話をしていいかな」
男「はい」
司書「ありがと、あのね」
司書「昔の私も、君と全く同じだったんだ」
男「え、どういうことですか?」
司書「私も、当時の担任の先生に恋してた」
男「!」
司書「ていっても、どこにでも転がってるようなありふれた憧れだったんだけどね」
男「……」
司書「その人は本当に素敵な人で、その先生のおかげで嫌いな授業が
好きになったっていう子もいたくらいでさ」
司書「だからこそ私は、自分の素直な気持ちを伝えることができなかった」
男「先生がですか?」
司書「そうだよ。こう見えて私は、意外に奥手なんだから」
----
司書「後悔はしてないんだ。さっきも言ったけど、どこにでもあるありふれた思い出だったから」
司書「でも、たまに『もし言ってたらどうなっただろう』って、考えることがあるの」
司書「それを思えば、君はすごいよね。ためらいもなく、私への好意を口にできたんだから」
男「そんなんじゃないですよ。俺は流れに任せて言えただけの、ただのチキンですから」
司書「そうかな、私にはそうは思えないけど」
男「そうですよ」
司書「そうかな…」
男「………」
----
司書「それでね、私、昨日考えたんだ」
司書「もし当時の私が担任の先生に告白してたら、先生はなんて言っただろうって」
男「……はい」
司書「先生はきっと、私からの告白を断ってたよね。教師と生徒っていう
立場もあるし、生徒のことを第一に考えてくれる人だったから」
男「……それは、その…先生もそうするっていうことなんですか?」
司書「うん、そうしようと思ってた」
男「え?」
司書「でもね。私の中に、君への好意があるのも事実なんだ」
男「そ、それって…」
司書「男君。私も、君が好きみたいなんだよ」
男「ほ、本当ですかっ!?」
司書「……うん」
----
司書「いやぁ、なんか恥ずかしいね」
男「先生が…俺のこと…?」
司書「そう、好きなの」
男「信じていいんですかね」
司書「今さら何を疑うのさ!」
男「……ふはぁ」
司書「どうしたの、ため息ついちゃって」
男「なんかもう、意外な結末過ぎて……」
司書「本当のところ、君を可愛い生徒だと思う気持ちは前からあったんだけどね」
司書「それが恋愛に結びついたのは、君に告白されてからかもしれない」
男「じゃあこの場合は、好きって伝えて正解だったってことですかね」
司書「そうなるね」
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男「よかったぁー…」
司書「でも、恋にかまけて勉強を疎かにしたら駄目だよ?」
男「はい、それはもちろん」
司書「よし、それでこそ私の見込んだ男君だ!」
男「なんですか、その私の見込んだ男君ってのは」
司書「なんですかって、君を恋人として認めたってことじゃないか!」
男「あ…そうでしたか…(なんかあっけらかんとしてるなぁ、先生……)」
司書「けど、いくら恋人っていっても、卒業するまでは先生と生徒だからね?」
男「はい、その線引きはしっかりしたいと思ってます。ただ…」
司書「ただ?」
男「あの、その、一度でいいから先生のこと、抱きしめてもいいですか?」
司書「え、なんで?」
男「先生にちゃんと思いが伝わったっていうのを、確認したいんです」
司書「……うん、わかった。おいで」
男「……はい、失礼します」
ギュッ
----
男「……先生、あったかいです」
司書「男君だって、あったかさでは負けてないよ」
男「俺、嬉しいです。先生が俺を好きって言ってくれて」
司書「君は、純粋だね」
男「そんなことないですよ」
司書「私の方こそ、こんなお間抜けさんを好きになってくれて、ありがとう」
男「間抜けなところも、先生のいいところです」
司書「間抜けは否定しなかったな、こいつめー」
男「ごめんなさい」
司書「うふふ、いいよ…」
男「……先生」
司書「何?」
男「俺、先生がおばあちゃんになっても、ずっとずっと好きでいつづけますから」
司書「そうだね。私も、そうするよ…」
男「先生、大好きです」
司書「私も、君が好きだよ」
元気な司書さん~あなざーすとーりー~ 完
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