- 第七話 -
ゆうや「大丈夫か、日和」
日和「…だいじょうぶ」トコトコトコ
ランダエタ「鬼ごっこ、か。厄介なことになったな」
日和「…だいじょうぶ」トコトコトコ
ランダエタ「鬼ごっこ、か。厄介なことになったな」
今のところ、ゆうや達は化け物の被害にあっていない。
といっても隠れていた訳でもなく、化け物が勝手に怯むのでその隙に逃げているのだ。
怯む理由はもちろん――
といっても隠れていた訳でもなく、化け物が勝手に怯むのでその隙に逃げているのだ。
怯む理由はもちろん――
荘厳「困りましたわね…」
彼女がいるからであった。
彼女がいるからであった。
いつもながらの荘厳オーラで廊下をレッドカーペットに変えながら、放送室へと向かう。
そして、簡単に放送室まで辿り着いた。
ゆうや「よし…じゃあ、入ろう…!」
ガチャリ。
ガチャリ。
扉を開くと其処には――
ツンドロの、死体。
ツンドロの、死体。
全員がその場に氷ついた。
「……ふふふ♪」
荒鷹はそんな四人を愉快そうに見ている。
状況はもはや歴然としていた。
「……ふふふ♪」
荒鷹はそんな四人を愉快そうに見ている。
状況はもはや歴然としていた。
荒鷹がツンドロを殺したのだ。
今自分達を狙っている、拳銃で。
今自分達を狙っている、拳銃で。
荒鷹は、すでに彼らの知っている荒鷹さんではない。
狂うと同じ瞳。同じ微笑み。
――空間は狂気に包まれていた。
狂うと同じ瞳。同じ微笑み。
――空間は狂気に包まれていた。
ダッ!
突然ランダエタが走り出した。
ゆうや「馬鹿っ!危な――」
しかしランダエタは銃が火を吹く前にふところに入り――
ズバッ
ゆうや「馬鹿っ!危な――」
しかしランダエタは銃が火を吹く前にふところに入り――
ズバッ
ナイフで斬りつけられた。
ランダエタ「ぐっ……」
しかし傷は浅い。とっさにバックステップでかわしたのだ。
ランダエタ「ぐっ……」
しかし傷は浅い。とっさにバックステップでかわしたのだ。
ランダエタ「――ゆうや!日和と荘厳さんを連れて逃げろ!」
ゆうや「なっ…」
ゆうや「なっ…」
ゆうやを見るランダエタの瞳は本気だった。
そこにはいつものふざけた男ではなく、ボクサーとしてのランダエタがいた。
ランダエタ「ここに親玉はいない!俺は荒鷹さんを正気に戻してから追いつく!」
そこにはいつものふざけた男ではなく、ボクサーとしてのランダエタがいた。
ランダエタ「ここに親玉はいない!俺は荒鷹さんを正気に戻してから追いつく!」