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前編

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匿名ユーザー

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注※このSSにはバイオレンスなシーンがあります

俺「なんだ…」
俺「どこなんだよ…くそっ、何も思い出せない…」
俺「なんだこれ…ミネラルウォーターに乾パン、それに…」
俺「日本刀?」
俺「あ…そうだ。友?おい友!どこだ!」

ツン「どこなのよ…ここは」
ザッ
ツン「だ、誰!?」
男「俺だよ…」
ツン「男か。驚かさないでよ!」
男「そっちが勝手に驚いてるだけだろ」
ツン「ひぐっ…ぐす…」
男「な、泣くなよ!」
ツン「怖かったから安心しただけで…べ、別に、あんたと会えて嬉しかったわけじゃ…」
男「わかったわかった…一緒にいてやるから」ダァンッ!
ツン「な…何!?銃声!?」
男「あっちか…行ってみよう」
ツン「でも!危ないわよ!」
男「でもここにいたって、何もわからずじまいだ」
ツン「待って!じゃああたしも行くわ!」
男「いいのか?」
ツン「一緒にいてくれるって、言ったでしょ!」

㍉子「チッ…鳥か」
シュール「カルシウムが足りないぞ?」
㍉子「こうなるのも無理もなかろう。情報が決定的に不足している」
シュール「だがそれで発砲されては、こちらの位置が気付かれる」
㍉子「的を射ている…反論はしない。だがこのライフル、スコープは良い品だ」
シュール「ほう。それであの雲の彼方まで見渡すとするか」
㍉子「…無駄口叩くと命に関わるぞ」
シュール「シッ…誰かこのビルに入った」
カンカンカン
㍉子「目指すはここか…シュール、こちらに寄れ。迎撃する」
シュール「わかった」
㍉子「ごく……」
カンカン…
ガチャ
㍉子「突撃ぃーッ!」

ゆうや「……」
日和「……」
ゆうや「…離れるなよ」
日和「…うん」
ゆうや「…どこなんだろうな」
日和「…わかんないよ、そんなの」
狂う「……ブツブツブツブツ」
ゆうや「く、狂う…」
狂う「…いない…いない…」
日和「…いない?」
狂う「いないの…彼がいないの…」
ゆうや「彼って…男か?」
狂う「男…彼、ドコ?どこにいるのぉぉぉ!!」
ゆうや「くっ!」
日和「キャッ!」
ゆうや「おい!それは、俺のカバン…」
狂う「あ、包丁だ…あは、包丁だ」
ゆうや「お、おい」
狂う「あの人どこに隠したの?」
ゆうや「やめろ…」
狂う「どこに隠したか言いなさいよ!!」
ゆうや「日和、逃げっ…」
グサッ
ゆうや「う…」
日和「あ…いやぁ!!」
狂う「死んじゃった♪死んじゃった♪」
日和「いやぁ…いやぁ…」
狂う「あんたもついでに死んどく?」
ザクッ
狂う「ねぇー?どこー?どにいるのー?」

渡辺さん「ふえー、びっくりしたー」
ゆうや「……」
日和「……」
渡辺さん「あれれー?人が死んでるよー?」
ガザゴソガサゴソ
渡辺さん「あれれー、日和ちゃんのはハズレ武器だー」
渡辺さん「仕方ないかー、お水と乾パンだけ貰っておくねー」

男「お、俺だ!撃つな!」
㍉子「男…!?だが、敵ではないと保証はない」
ツン「ちょっと!なによそれ!こっちは変な銃声が聞こえて来たのよ!」
シュール「㍉子が撃った時だな。だから言っただろ?場所がわかってしまうと」
㍉子「私の非は認める。だが、まだこいつ等の疑いは晴れていない」
男「わかったよ!何も持ってないから!」
バザバサバサ
男「水、乾パン、それと花火だ」
ツン「あたしは裁縫セットよ」
シュール「いわゆるハズレ武器だな。かくいう㍉子もだ」
㍉子「こちらの情報を漏らすな!」
男「でも武器が…」
シュール「私のだよ。協定を結んだんだ、武器を渡す代わりに私を守ってくれとな」
㍉子「言うなといってる」
シュール「米は米屋。持つべき者が持てば良い」
男「使い方間違ってるぞ」
シュール「わざとだ」
ツン「ちょっと!そんなのどうでもいいわよ!このまま撃たれて死ぬなんてあたしは嫌よ!」
男「そうだ!俺達は何もする気はない!信じてくれ!」
㍉子「……良いだろう」
バァンッ!
㍉子「敵襲か!?いや、爆発音が遠いな…」
男「なんなんだよ…何が起きてんだよ!」

がしっ子「ごめんね、足怪我しちゃって…」
タケル「気にするなよ」
がしっ子「今日は優しいんだね…いつもなら降りろって言うのに」
タケル「怪我したヤツを放ってはおけないだろ」
がしっ子「ありがと…でも」
タケル「ん?」
がしっ子「でもごめん…もう疲れちゃったよ」
タケル「なに弱音吐いてんだよ」
ギュ…
がしっ子「ごめん…一緒に死んで、だめかい?」
ピンッ
タケル「なっ!手榴…」
バァンッ!

渡辺さん「こわー、なにさっきの音ー?」
佐藤さん「…………渡辺さん!」
渡辺さん「あれれー、佐藤さんだー」
佐藤さん「…………無事で良かった」
渡辺さん「私は大丈夫だよー」
佐藤さん「…………見付けたから」
渡辺さん「え?」
佐藤さん「…………見付けられたから、渡辺さんは私が守る」
渡辺さん「やだー」
佐藤さん「…………え?」
渡辺さん「そんなこと言ってー、私のバッグ奪うつもりでしょー」
佐藤さん「…………そんな!」
渡辺さん「だって佐藤さん何も持ってないよー」
ブンッ
佐藤さん「!」
ドカッ
佐藤さん「うっ!」
渡辺さん「えへへー、私の武器は釘バットー」
ドガッ
ドガッ
佐藤さん「…………渡辺さん、私は」
渡辺さん「私は守ってもらわなくても平気だよー」
ドカッ
渡辺さん「そうやって私を見下さないでよー」
ドカッ
渡辺さん「あれれー、死んじゃったー」
ドロ「……」
渡辺さん「さてさてー、そろそろ行きますかー」
ヒュンッ
渡辺さん「キャッ」
ドロ「……」
渡辺さん「あれれー、ドロちゃんだー」
ドロ「あんた、見掛けによらず酷い奴だね、友達殺すなんてさ」
渡辺さん「私はそんなの必要ないしー」
ドロ「あいつ、抵抗しようと思えばできたんだ。なのに、それをしなかったんだ!お前を本当に心配して…」
渡辺さん「弱さを見せた方の負けだよー」
ザッ
渡辺さん「それよりードロちゃんはいつも酷い奴だったけどねー」
ドロ「な…」
渡辺さん「今もバット盗られちゃったしー」
ドロ「来るな…」
渡辺さん「ドロちゃんにー私の物いっぱい盗られちゃったよねー」
カチカチカチ
ドロ「来るなよ…」
渡辺さん「だからー」
ヒュッ
ザクッ
ドロ「痛ゥっ!」
カランカラン
渡辺さん「えへへー、日和ちゃんのカッターが役に立っちゃったー」
ドロ「うぅ…バットが…」
渡辺さん「だからねー別に返してくれなんて言わないからー」
ドロ「ヒッ…」
渡辺さん「死んで償って?ね?」
ザシュ
渡辺さん「ふぅー、えっと武器なんだろー?」
ガサゴソ
渡辺さん「なんだー、まきびしなんてハズレもハズレだよー」
狂う「……」
渡辺さん「あれれー、狂うちゃんだー」
渡辺さん「そうだー、いいこと思い付いたー」

男「俺、やっぱ行くわ」
ツン「な、なんでよ!」
男「ツンに、㍉子とシュールがいるなら、他にも誰かいるはずだ」
㍉子「先ほどの爆発でそれは証明されている」
男「あぁ。ツンみたいに、一人でどうしようもなくなってるヤツがいるかもしれないし」
ツン「あ、あたしは別に!」
男「俺が行ってやらないと、駄目なヤツもいるだろ?」
シュール「行くのかい?」
男「行ってくる」
シュール「これを持っていけ」
男「おっと!これは…救急セット」
シュール「役に立つだろ?」
㍉子「それは私の支給品だ!」
シュール「まぁいいじゃないか」
㍉子「クッ……」
ツン「あたしは…あたしは残らないわよ」
男「ツン…」
ツン「あたしも行く。あんただけじゃ、頼りないしね!」
男「わかったよ…じゃあ、㍉子、シュール、無事でな」
㍉子「そうそう簡単に死にはせんよ」
シュール「帰って米をたらふく食うまではな」
男「あはは…それじゃ」
ツン「フンッ!バイバイッ!絶対死ぬんじゃないわよ!」
バタンッ
カンカンカンカンカン…
シュール「行ってしまったな」
㍉子「あぁ…」
シュール「一応、我々もあやつを思ってるんだがなぁ」
㍉子「フンッ…」

狂う「このビル…彼の匂いがする」

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