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バレンタイン

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【渡辺さん】新ジャンル♪スクール【弁当無し】より

男「うおおおおおおおおぉぉぉぉ!」
俺「どうした?ヒートの真似か男」
男「違う!そうじゃないんだ!ついにこの日が来てしまったんだぞ!」
友「何をそんなに慌てて……」
俺「しまったぁ!あの日か!」
友「お前まで何を……」
男「判ってくれたか俺君!此処は共同戦線で!」
俺「危機を回避!」
友「……行っちまった。あいつ等一体どうしたんだ?」
ヒート「おおおおおおおおおおお男はどこだああああああああああああぁぁぁ!!」
友「そんな勢いでドアを開けると壊れるぞ」
㍉「ターゲットを見失った。各自散開して探すんだ」
ツン「べ、別に私はなんとも思ってないんだからね!」
クー「その割にはちゃんと用意しているようだが?」
ツン「き、気の所為よ!一時の気の迷いだわこんなの!」
渡辺「男君どこなんだよ~」
狂「見つけて見つけて見つけ出して私、わた、私と一緒にいいいいぃぃぃ!」
日下「……(どきどきどきどき)」
鮫「はぁ、くだらないわ」
女衆『ともかく見つけ次第捕獲!!』
ドドドドドドドドドドドドド……!
友「……なんだありゃ。あー、よく見りゃ今日はバレンタインだったか」

㍉「ターゲットその一(俺)を発見。直ちに確保した後に情報収集を開始する」
ヒート「さああああああああぁぁ!言うんだぁ!男はどこだああああぁぁ!」
俺「五月蝿い。鼓膜が破れる。奴なら裏庭に行くのを見たぞ」
㍉「嘘ではあるまい?もし虚偽を申告した場合は……」
俺「タガーナイフを何処に仕込んでやがる。別に嘘じゃあない」
ヒート「そうかああああああ!私はお前を信じるぞおおおおぉぉぉ!!」
㍉「ヒーちゃんはもっと人を疑う心を持ちなさい。……そうね、ここで時間を潰すよりは実際に現地に行って確かめた方が早いわね」
俺「おう。達者でなー」
ドドドドドドドドドドド……。
俺「行ったぞ」
男「よし。上手く撹乱して逃げ切るぞ」
俺「……次はお前の番だ」
男「OK。お前にエクレアを渡そうとする『男共』からの逃亡だったな」
俺「ちくしょー!聞いてて悲しくなる!」

一方その頃

ア「今年はお店で買ってきた」
男「賢明な判断です」
ア「けどラッピングはがんばったんだぞ?」
男「うむ、しわくちゃだがそれなりに愛を感じる」
ア「ふふん」

男「ところで、ひとつ聞きたいんだがな」
ア「?」
男「包み終わるまで、どれくらいかかったかな?」
ア「一時間くらいかと」
男「箱の形がすごく見覚えあるんだが、中身は?」
ア「ピノだが」

渡辺「ところで皆ぁ、どんなチョコ持ってきたの?」
シュー「米とチョコの割合が10:0のチョコだ」
狂「豚の内臓と生き血を……」
バカ「私は普通のチョコを買って来たわ」
クー「それはチョコではなく猪口だ。男に酒でも勧めるのか。私は手作りだ。愛を込めてな」
渡辺「あれれ~?私のチョコがないよぉ?」
ドロ「さっきそこで拾ったのをあげる事にするわ」
佐藤「……(また盗んだわねこの子。でも大丈夫、私が作って持ってきたから)」

B「なんつーか、こういうイベント時だと更に悲しくなるっすね」
先生「諦めろ。それが大人になるって事だ」

その裏で

友「……なんかそこらじゅうから破砕音が聞こえる気がするんだが」
葬男「死体が出たら俺の仕事が増えるからやめてほしいな」
内藤「そういう問題じゃないと思うんだお」
ユウヤ「日和は俺にくれないのか?」
日和「何を?」
ユウヤ「何を、じゃ無くてだな、その……」
日和「なあに?」
ユウヤ「いや、あの、その……」
日和「?」
ユウヤ「もういいです。ごめんなさい」
日和「?」
友「哀れユウヤ。ところでお前はもらえたのか?」
葬男「な、なんの事だかさっぱり……」
内藤「その調子じゃ脈無しなんだお。僕だって一つもらってるんだお!」
友&葬男&ユウヤ「!!」

店長「なあに。私だってもらってないさ」

全員「「「「「店長!!」」」」」

俺「なんとか逃げ切っているが……」
男「そうだな。少し休むか」
俺「確か此処、空き教室だったはず」
がら。
変「さあ!私を食べて!」
俺「うわあああぁぁ!変態っ!」
男「あんまりな言葉だがこれ以上に合う言葉が見つからないっ!」
変「何が変なのよ。全裸で亀甲縛りで吊るされてるだけじゃない」
二人『充分変態だ!』
変「もちろん、アナルにチョコを入れて『チョココロネ』ってゆう基本も忘れてないわ」
男「どこの世界の基本だ」
俺「逃げるぞ。どうせこの変態は動けない」
男「そうしよう」
たったったったったったった。

変「あぁん!放置プレイね!感じるわ!」


男「はあ、はあ。……どこまで逃げればいいんだ?」
俺「いっそ校外に出るか?」
男「それはそれで問題だと思うが……」
俺「いや、朝から放課後まで逃げ続けて授業サボってる俺等が言うセリフか?」
男「それもそうだな。だが下駄箱はきっと張られている」
俺「その可能性があったか。開けたらどかん!くらいやりかねない連中だからな」
男「……冗談に聞こえないから嫌だ」
俺「俺もだ。……っと、保健室発見」
男「あそこは内側から鍵を掛けられたな。よし、占領しよう」
がらがらー。
男「……よし、誰もいない」
俺「気を抜くな。一瞬の判断ミスが死を招くぞ」
男「……だから冗談に聞こえないんだよ」
俺「このベッド、まだ直ってなかったんだな」
男「この間のか」
俺「弾痕焼痕破壊痕に鋭利な断面。確かお前が腹痛いって寝てた日だったよな?」
男「ああ。起きたらうちのクラスの女子が殆ど倒れてたから驚いたよ」
俺「それは凄惨な現場だな」
男「あー、走り回ったから疲れたよ。寝る」
俺「馬鹿。俺が先だ」
男「……」
俺「……」
男「めんどいし」
俺「もう寝ちまえ」


幽(うふふふふ。私の存在に気付いてないわね)
男「Zzz」
幽(可愛い寝顔)
俺「……くかー」
幽(……わ、私より可愛い寝顔!)
男「……それは鰻だ」
幽(寝言かしら?それにしても鰻って……)
俺「……いいや鮪だ」
幽(二人してどんな夢を見てるのかしら……)
男「……(びく!)」
俺「……寝びく……Zzz」
幽(さてさて、観察はこれくらいにしておいて本命のチョコを……。って、あれ!すり抜けちゃうわ)

先生(それくらい最初に気付くべきだぞ)
B(先生、何か見えるんすか?)


ざわ……ざわ……ざわ……
男「……ん?なんかざわざわ五月蝿いな……、ってうおわ!皆揃ってるし!」
全員「……」
男「ん?なんだ皆して黙って?」
ヒート「男おおおおおぉぉぉ!私はお前にそんな趣味があろうと好きだぞおおおおおぉぉ!」
男「はぁ?」
クー「私もだ。私はお前の全てを愛すると決めているのだ。だから隠さずとも良かったのに」
男「???」
狂「うふふふふ。やっぱり、殺して殺しておけば……」
男「だから一体全体何だってんだ?」
渡辺「あー、俺君気持ち良さそうに眠ってるー」
俺「う~ん、……大好きぃ(エクレア)」
男「おま!こんな状況でさらに眠るか!」
俺「らめぇ……。おっきくって口に入りきらないよぉ(エクレアが)」
シュー「私にとって米が必要であるように、お前にとっても俺氏が必要な訳だな」
男「何意味不明な事言ってやがる」
変「3Pね。これからは3Pが始まるのね」
男「お前は黙れ!」
俺「うあぁ、こんなとろとろで甘いのぉ……(しつこいようだがエクレアが)」
男「てめぇも起きろおおおおぉぉぉ!」

そんな男のホモ疑惑が生まれた散々なバレンタインデーだった。







B「ぎぶみぃちょっこれーと……」

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