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番外 クルサメ草書


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しゃーか しゃーか…
ツンサメ「…何をしているの?」

狂「みればわかるでしょ?包丁、研いでるのよ」

ツンサメ「学校でやることじゃないわね…」

しゃーか、しゃーか…
狂「ふふ、そうね…。でも、これは私の想いの象徴だから…」

ツンサメ「想い、か…」

しゃーか、しゃーか…
狂「そ。刃に私の情をありったけ込めて、彼に突き立てるの。それが私の最上の愛情表現…」

ツンサメ「…そんなやり方じゃ、彼は振り向いてはくれないわよ?」

しゃーか、しゃーか…
狂「そうかもね。でも、私はこのやり方しか知らないから…」

ツンサメ「……………男君のこと、好き?」

しゃーか、しゃーか…
狂う「うん、もちろん。誰よりもね…」

ツンサメ「誰よりも、か…」

狂う「…そ。誰よりも、ね…」
しゃーか、しゃーか…

ツンサメ「ねえ…」

しゃーか、しゃーか…
狂「ん?」

ツンサメ「もしも、あなたの手によって男君が死んじゃったら、あなたはどうするの?」

しゃーか、しゃーか…
狂「決まってるじゃない。男君を貫いたその次は、その刃で私自身を殺すの」

ツンサメ「自分を…」

しゃーか、しゃーか…
狂う「そ。彼がいない世界なんて、生きていても仕方ないしね。それに…」

ツンサメ「……………」

しゃーか、しゃーか…
狂「好きな人のこと…男君のこと、苦しめちゃったんだから、償わなくちゃいけないでしょ?」

ツンサメ「…貴方は……その行為が彼にとって苦しみだとわかっていながら、それでもやるの…?」

しゃーか、しゃーか…
狂「うん。私には…それしかできないから、ね」

ツンサメ「そう…悪いけど、私にはとうてい理解できないわね」

狂「それはきっと恋をしていないからよ。世界が…自分が狂ってしまうほどの恋をね…」

しゃーか、しゃーか…

ツンサメ「恋か…興味ないわね、今のところは…」

しゃーか、しゃーか…
狂「そう…なら、まだ私のキモチ、わからないでしょうね」

ツンサメ「…まあ、もし私が恋をするようなことがあっても、私は普通の恋をするでしょうね」

しゃーか、しゃーか…
狂「普通、かぁ…。私のやり方はやっぱり『普通』じゃないと思う?」

ツンサメ「世間一般の目には、それは普通に映らないでしょうね」

しゃーか、しゃーか…
狂「ふふふ、そうね。でも、これだけは言っておくわ。『普通』を『普通』じゃなくすのが、恋の怖いところなの」

ツンサメ「……………」

しゃーか、しゃーか…
狂う「それだけは覚えておいて。さもないと…私のようになるわよ?」

ツンサメ「……………ありがとう、狂う。肝に命じておくわ」

しゃーか、しゃーか…
狂「ふふ、どういたしまして…」

しゃーか、しゃーか…

狂「で、あなたはこんな時間に教室で何をしてるの?」

ツンサメ「ん、私はちょっとツンバカの補習待ちね」

狂「ああ、ツンバカちゃんね。ふふ…」

ツンサメ「…何よ」

狂「ううん。あのコ、いいコだよね」

ツンサメ「…?」

狂「ふだんの行動のせいなんだろうけど、みんながみんな、私のこと怯えた目で見てくるの。別に何をするでもないのに…」

ツンサメ「……………」

狂「でも、あのコは…ツンバカちゃんはまっすぐに私のこと見てくれるの。曇りのない、澄みきった目でね」

ツンサメ「……人を疑うことを知らないのよ。あいつバカだから…」

狂「ふふ、そうなのかもね。…さて、包丁も研げたし、私はもう行くわ。くれぐれも、親友を大切にね」

ツンサメ「…ふん、そんなの言われなくても…」

ツンバカ「いやあ~やっと終わったぁ~…。ん?ツンサメちゃん、狂うんと何話してたの?」

ツンサメ「…何でもないわよ。ほら、とっとと行くわよ」

ツンバカ「あ、ちょ…ちょっと待ってよぉ~!」