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ねこつん09

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匿名ユーザー

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あらすじ

ねことツン子

彼女は膝の上の猫の為、放課後を潰す

それに答える猫、放課後を共にし家まで送る

夕焼けの赤い日の下の

ツン子の男への恋心と

猫の揺れるもこもこしっぽ

犬  「朝だね!!猫君!朝だね!!おはよう!!」

鸚鵡 「だね!おはよう!!」

猫  「うっさい・・・静かにしろ」

けだるい朝を迎える、今日もいい天気
屋上の給水塔の脇であくびをする

猫  「うー・・・行ってみるかいね」

犬  「どこに行くの!?行くの!!一緒に行こうよ!!」

鸚鵡 「イクのー!イクのー!!」

猫  「うるさい!!ついてくんな!」

猫の足は昨日ツン子と歩いたあの道へ

ツン 「こら!早いとこ起きな・・・」

男  「おう!ツン子悪いな!!今朝はちと急いでるんだ!!先に行くぞ!」

ツン 「あ・・・うん」

男は階段を駆け下り、すぐに玄関を飛び出していく。そして

男  「うわ・・・やべぇ・・・確かコンビニの前で7時だよな・・・クー怒ってるだろうな」
そう呟きながら、家を飛び出し自転車に飛び乗って走り去る

そしてしばらく、ツン子もまた男の家の玄関から出てくる
少し俯きながら、ため息をつきながら

ツン 「・・・」

かちゃんと自転車の止めを蹴る音
そしてのろのろとゆっくり歩み始める

ツン 「こんなもんなのかな・・・」

がしゃ
自転車を引きずるのが重くなった

ツン 「・・・猫?」

猫が自転車の後ろにちょこんと座っている

猫  「・・・たまたまな」

ツン 「へへ・・・馬鹿だね、アンタも」

のんびりと昨日来た道を一人と一匹が歩いていく

猫  「自転車漕ぐなよ、落ちるから」

ツン 「わがままね・・・まあいいわ」

猫は知っている
このまま自転車を漕いで向かうと。コンビニの前の男とクーを見てしまう事を

猫  「本当にたまたまだぞ」
ツン 「はいはい、わかったわよ」
猫  「だから・・・もうちょっとゆっくり歩け」
ツン 「アンタって・・・本当にわがままね」

鮫子 「おはよう・・・中々絵になってるわよ」

ツン 「鮫子?おはよう」

猫  「にゃー」

朝の交差点、鮫子とたまたま会う
そして猫の頭をふるふると撫でる

ツン 「つか、絵って何よ」
鮫子 「ツン子の引きずる自転車の猫」
ツン 「そうかしらね」

そしてコンビニのひとつ手前の角
猫はすっと飛び降り、たたたと走り出す

猫  (まだ居るじゃねえか・・・何やってんだ!あの男は)

ツン 「何通せんぼしてんのよ、猫。どきなさい」

猫  「ふしゃー!!」

鮫子 「ちょ!何すんのよ!!この猫!!」

鮫子のかばんにつかみかかる猫。

鮫子 「いいか・・・げんにしなさいっ!!」

猫  「ぶぎゅる」

ツン 「ちょ!どうしたのよ!猫!!」

鮫子に首根っこ掴まれぶら下がる猫

猫  「にゃにゃにゃにゃにゃ!!!」
鮫子 「暴れるんじゃないわ・・・っよ!!ちょ!」
ツン 「わわわ・・・ねえ、離してあげて・・・」

ぽいっと猫を投げ捨てる鮫子、そして猫はまた角のコンビニに目を送る

猫  (・・・行ったか・・・)

そしてそのまま猫は壁の上に飛び乗り、すたたたと走り去る

鮫子 「何なのよ・・・あの猫。最近学校に居ついてるみたいよね」
ツン 「え?あ・・・そうね」
鮫子 「朝から気分悪いわ・・・ったく」
ツン 「・・・」

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