|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|

がしっ子04


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

………
……

一体どれだけの間オレは病院に通ったのだろう
一体どれだけの間オレはあいつに話しかけたのだろう

なんでだ?

なんでお前がこんなことにならなきゃいけないんだ?
お前は何も悪いことはしていない

クラスの皆を励まして
いろんな人に親切にして

なんで?

なんでなんだよ?

オレは神なんて信じていない
信じられるわけが無い

だけどもしいるとしたら
オレは神を、許さない

一ヵ月後、がっちゃんは退院した

交通事故の傷もふさがり
全てが元通りになった

彼女の記憶以外

この一ヶ月毎日オレは励ました
毎日、少しずつ

そして彼女は徐々に、元の感情を見せるようになった
だけど

一度も、笑ってくれなかった

「おかえり!がっちゃん」

「おっす!ひさしぶり!」

「おかえりなさい」

様々な声がかけられる
様々な激励が飛ぶ

だけど、彼女はどれ一つにだって返事をすることはなかった
ただ、静かに、時を刻んだ

誰しもががくぜんとしただろう
クラスであんなに明るかった彼女が
今はまるで人形のようになってしまった

誰しもが祈っていた
早く、元通りになってほしい、と

オレは彼女を自宅まで送っていく
彼女は一人暮らし

両親は仕事の都合上外国で暮らしている
一度だけ、入院していた彼女の様子を見に来たことがある
だけどそれっきりだ

オレは自分からは決して話そうとしない、彼女を、自宅へと送っていった


 かつて、二人で笑って帰った道を