あらすじ
朝、男を迎えに行くツン子
しかし男は別の用事とツンを置いてウチを飛び出す
その姿を見ていた猫
昨日共に帰った帰り道
ツン子の引きずる自転車の
後ろに乗っかりお供する
しかしクーと会う男を見かけ
猫は時間稼ぎに、たまたま会った鮫子にちょっかいを出す
ツン子に見せちゃいけない風景
嫌われてもいいんだ、ただ
悲しそうな顔は見たくない
※とりあえず猫の脳内音声はアナゴさんでお楽しみください
お昼
日は高く上り、少し暑い
犬は舌を垂らし、鸚鵡は日陰でうとうと
猫も日陰でぼーっと昼まで
犬は舌を垂らし、鸚鵡は日陰でうとうと
猫も日陰でぼーっと昼まで
今日の弁当は期待出来ないなと
学食の周りをうろうろしてみようかと猫
そこでたまたま彼女に会う
鮫子 「・・・あら?朝の猫」
猫 「・・・にゃー」
鮫子 「・・・怒ってないわ・・・いらっしゃい」
とてとてとて
猫 「・・・」
首をひょいと傾げてみる、多分こういう仕草に弱いだろう
首をひょいと傾げてみる、多分こういう仕草に弱いだろう
鮫子 「何時まで可愛い子ぶってるのよ・・・このおしゃべり猫」
猫 「・・・知ってたんかい・・・」
鮫子 「アンタね・・・メイド喫茶で横になってるあたしに話しかけたでしょうが・・・」
鮫子 『・・・気分悪い・・・』
猫 『情けないな・・・あの程度のハリボテで気分が悪くなるなんてな・・・』
猫 『情けないな・・・あの程度のハリボテで気分が悪くなるなんてな・・・』
鮫子 ひょい
猫 『ぬ?その背中の皮をつかむ持ち方は・・・あまりよk』
鮫子 ぽーい
猫 『ここは三階いいいいぃぃぃぃ!!!にゃおおおおおおお!!!』 わたわたわたわた-----べちゃ
猫 『ぬ?その背中の皮をつかむ持ち方は・・・あまりよk』
鮫子 ぽーい
猫 『ここは三階いいいいぃぃぃぃ!!!にゃおおおおおおお!!!』 わたわたわたわた-----べちゃ
猫 「お前あの時の女かい!!よくも三階から投げやがったな!!」
鮫子 「はい、お詫び。」
鮫子はそっとモンプチを差し出す
鮫子はそっとモンプチを差し出す
鮫子 「後、鯱子とも仲良くしてもらってるみたいだしね」
猫 「ああ・・・あの・・・小娘かい」
鮫子 「そうね、まあ朝のことはあまり深入って聞かないわ」
猫 「ふん、ただ暇じゃったからな」
鮫子 「そうだといいわね」
屋上の様子はどうなのだろう
こっそり覗く猫
こっそり覗く猫
男はやはりハーレムズに囲まれ
ツン子は・・・奥のベンチで一人弁当をつつく
ツン子は・・・奥のベンチで一人弁当をつつく
猫 「・・・ツン子・・・」
今朝待ち合わせしてた女だろうか
しきりにお箸でおかずを男の口元に運ぶ
その姿をツン子が見てない筈も無い
しきりにお箸でおかずを男の口元に運ぶ
その姿をツン子が見てない筈も無い
猫 「やっぱ・・・あの男は好きになれんわい・・・」
ここでオレが人間なら
あの男に一言言うのかだろうか?
それともツン子を抱きしめてやるのだろうか
あの男に一言言うのかだろうか?
それともツン子を抱きしめてやるのだろうか
ツン 「・・・」
ツン子の箸は重い
しばらくしてツン子は屋上から出て行った
少し泣きながらだろうか
しばらくしてツン子は屋上から出て行った
少し泣きながらだろうか
気が付いたらオレは男に向かって走っていた
猫 「フギャアアアッ!!!」
男 「ちょ!どわああ!!」
猫 「フーーーーーー!!!」
地べたに座り込む男の背後から飛び掛る
荘厳オーラがたとえ虎を描いても
オレが止まる理由は無い
荘厳オーラがたとえ虎を描いても
オレが止まる理由は無い
男が片手でオレの首根っこを抑える
これが人間、何時もそうだ
都合のいい時だけ、オレの毛並みを触り、猫撫で声で話しかけ
都合の悪いときは、オレの匂いを笑い、オレの仲間を沢山殺す
これが人間、何時もそうだ
都合のいい時だけ、オレの毛並みを触り、猫撫で声で話しかけ
都合の悪いときは、オレの匂いを笑い、オレの仲間を沢山殺す
彼女だけは違う、
彼女はオレを見ながら普通に話しかけて
普通にお弁当をくれて、その評価に一喜一憂しやがって
普通にヒザの上で寝かしつけて、夜が更けるまで付き合って
普通にさよならを言ってくれて、そして自転車の後ろに乗っけて
彼女はオレを見ながら普通に話しかけて
普通にお弁当をくれて、その評価に一喜一憂しやがって
普通にヒザの上で寝かしつけて、夜が更けるまで付き合って
普通にさよならを言ってくれて、そして自転車の後ろに乗っけて
普通に笑いかけてくれたんだ
男 「ちょ・・・落ち着けって・・・」
猫 「・・・ぎゅぶる・・・フー!!」
猫 「・・・ぎゅぶる・・・フー!!」
焼けるようなコンクリートに押し付けられる、やはりオレはただの猫なんだ