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ねこつん19


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あらすじ

猫とツン 完結編

ホテルでの佐藤さんと男の会話
佐藤さんの吐き出した己の中の秘めたる想い

そして部屋でのツン子と優

見守るだけの恋に徹した優の優しさ

そして動き出す猫とミリ子

絡み合う人間図

深い深い京都の夕暮れ

ツン子と優の居るホテルの一室
急にコンコンとドアがノックされる

太田 「おーい、夕飯の時間だ、さっさと集まれ」

ふと我に返るツン
そして自分もまた頬に流れる涙の存在を知る

ツン 「なみ・・・だ?」
優  「あははーツン子さんも泣いたりするんだねー」
ツン 「ば!バカ!!///」
優  「もう私は平気だよー皆呼んで一緒に行こうよー」

そういうと彼女は携帯を取り出し各々に電話をする
やっぱりこういう子が班長で良かったと今しみじみ思う

優  「佐藤さん?今大丈夫?あの食事時間らしいから・・・え?」

優の顔がこわばる

優  「そう・・・うん!わかったんだよー」
ツン 「ん?佐藤さん・・・なんだって?」
優  「ちょっと遅れるみたいだよー」

佐藤さんと男はまだ中庭に居た

カチャ

佐藤さんはパカパカ携帯を閉じ、ポケットに入れる
そして男に向かい

佐藤 「男君・・・貴方が渡辺さんを見ていないのも知ってるわ・・・」
男  「あ・・・」
佐藤 「ここで胸ぐら掴んで、渡辺さんと付き合いなさい、と言っても仕方ないしね」
男  「そう、だな」
佐藤 「誰だって、自分の幸せを追ってもいいと思うわ」

そう呟くと彼女は男に背を向け歩き出した

男  「佐藤さん!!」
ふと叫んだ男、佐藤さんは足を止める

佐藤 「何?」
肩越しに返事をする

男  「それじゃ・・・佐藤さん自身の幸せは・・・」
ため息を付くように肩を軽く落としながら、また歩き出す佐藤さん

佐藤 「・・・私は見守るだけの愛を選んだの」
そう呟きながらまた去って行くのだった

渡辺 「あれれ~?ここどこだろう?」

ふわふわとホテルの近くにお菓子を買いに歩いてた渡辺さん

渡辺 「む~あそこに見えるのが・・・武道かなぁ・・・」

京都の町並みの風景を破壊している、空高くそびえ立つホテル
やはり目立つ

鮫子 「渡辺さん・・・そろそろ行かないと・・・」
渡辺 「しょうがないよね~お菓子買いたかったんだけど・・・」
鮫子 「アイスもね」
渡辺 「じゃあ戻ろうか~」

くるっと向きを変え、元来た道を戻ろうとしたその時

目の前に居たのは

男ハーレムズの面々、クーにヒート、荘厳にシュールだった

渡辺 「わ・・・」
鮫子 「あらら」

鮫子がすっと渡辺さんの前に出る

鮫子 「こんばんわ、どうしたのかしら・・・もう夕飯時なんだけど」

するとクーがしゃべり出す

クー  「・・・教えてくれ・・・もう、何が何だか判らないんだ」
鮫子  「・・・何って?」
ヒー  「どうやったら・・・男は元気になるんだよっ!!!」
荘厳  「・・・」
シュー 「ほえ~」
渡辺  「ほえぇ~」

はぁと大げさにため息をつく
そして髪を後ろへ投げながら

鮫子 「そんな馬鹿げた事聞くためにわざわざ・・・はぁ」
クー 「もちろんわかっている・・・」
ヒー 「でも!!バカげてても・・・」

鮫子 「何もしないで良いわ、今は」
荘厳 「そ・・・そのような事!!」

不意に食いかかる荘厳、しかしその必死な表情を無視して鮫子は呟く

鮫子 「処女にはわかんないわよ」

途端に顔を真っ赤にする荘厳

荘厳 「な・・・何をおっしゃって・・・」
鮫子 「まあ極端な物言いね今のは・・・要は男次第よ」
荘厳 「でも・・・でも!」

顔を俯かせるように荘厳が肩を震わせる
すると渡辺さんはとたとたと荘厳にハンカチを渡す

渡辺 「荘厳さん、これ・・・」
荘厳 「・・・」
渡辺 「皆、男君の事好きなんだねー・・・」
クー 「あ・・・ああもちろんだ」
鮫子 「私は別に」

渡辺 「私も好きだよ~」
その言葉を聞いて男ハーレムズは言葉を失う

ヒー 「だったら!!男が落ち込んでる今なんて・・・」

渡辺 「ん~よくわかんないけど・・・男君のする事はすべて正しいの、きっと」

鮫子はあきれる様に空を見上げる
これが佐藤さんの見つめ続けた渡辺さんの強さなんだろうなと