|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|

22スレ目


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

ピッ
プルルル…

男『はい』
俺「俺俺、俺だけど、今駅の裏のボロホテルにいる」
男『知ってる』
俺「じゃあいいや」
男『……………』
俺「これから俺が言う事は、全部嘘だから」
男『そうか』
俺「狂の家に行った後、少し調べものをしていた。そしたらこのホテルに突き当たった」男『唐突だなそれは』
俺「いいから黙って聞け」
男『……………』
俺「七年前の事だ。このホテルで事件が起こった。満月の夜の事だ。犯人として逮捕されたのは、当時18歳の少年だった」
男『……………』
俺「月の光に導かれたんだ」
男『……………』
俺「結果として、ホテルは閉鎖されて現在に至る。たくさんの亡霊が、まだここにいる」
男『……………』
俺「ちなみに今日の空は」
男『快晴だな、満月だ』
俺「じゃあ狂った少女は、ここに来る」

男『……………』
俺「今回の話、おかしい事に気付かないか」
男『何が』
俺「伏線は張られてたんだ」
男『意味が分からん』
俺「無理しなくてもいい」
男『あっそ』
俺「なあ」
男『……………』
俺「……これは裁きだ」
男『……………』
俺「空に渦が見える。月の光に導かれて、少女は裁かれる。ここで取り戻すんだ。いいか?過去を切り捨てちゃ駄目なんだ。切り捨てた過去は、常にそこにある」
男『……………』
俺「関わってしまったからにはお前もただじゃ済まない。生死の間で剣をとる羽目になる。ここの亡霊達は、半端な結末を望まない」
男『……………』
俺「決断はいらない。受け入れるか否か」
男『……………』

ピッ

友「何て言ってた?」
男「アイツは頭がおかしい」
友「元からだ」
男「なあ」
友「何だ」
男「今回の話でさ、おかしい事ってあったか」
友「おかしくない所を探す方が難しい」
ヴァ「……………」
男「どうしたんだ」
友「何か乗り物酔いらしいよ」
男「ふぅん」
ヴァ「……早く…………降ろせ……………」

友「なあ」
男「…………」
友「アイツがなんで殺すか、って質問にあんまり意味が無いって事は分かった」
男「うん」
友「だから逆に聞くわ。俺達はなんで殺さない?」
男「………殺す必要が無いからかな」
友「必要があれば殺すか」
男「殺すかもしれない」
友「それは例えば、自販機でジュースを買うくらいに手軽な事か」
男「手軽じゃない」
友「どうして手軽じゃないんだ」
男「……………」
友「……………」
男「人を殺すなんて、考えただけで恐ろしいじゃないか」
友「……まあ、結局そういう事か」
男「……………」
友「……お前、狂の事好きか」
男「わからない」
友「アイツに惚れられる事=死だけど」
男「……………」
友「死ぬ覚悟はできたか?」

男「…………」
友「お前はアイツに惚れられてる。普通に考えてな、これから死ぬのはアイツじゃなくて、お前だ」
男「…………」
友「時計の針は壊れた」
男「…………」
友「別に、今から逃げ出しても構わないぞ」
男「……逃げないよ」
友「そうか」
男「…………」
友「…………」
男「…………」
友「……やっべ、迷った」
男「…………」

俺「……………」

ガシャ

狂「あれ……ガラスでいっぱいだよ、汚いなぁ………ちゃんと掃除してるのかなぁ………」
俺「おい」
狂「………あれ?」
俺「久しぶり」
狂「あれなんで?私?なんでいるの?ここどこ?」
俺「…………」
狂「学校まで歩いてきたつもりだったんだけどなぁ………おかしいなあ」
俺「…………」
狂「ま、いっか。あはは」
俺「……何か綺麗になった?」
狂「お世辞はよして」
俺「うん」
狂「あ、そうだ。私のフレンド返してよ」
俺「……嫌だ」
狂「ケチ」
俺「力ずくで奪え」
狂「リベンジ?」
俺「俺を殺してみろ」
狂「………。いいの?」
俺「来い」

男「……ほい、分かった」

ピッ

男「おい、軍師とミリ子の方が先着いとるやないけ」
友「仕方ないじゃん……夜の住宅地なんだから……」
男「どういう事だ」
友「言わなきゃ分からんのか」
男「それと警察に気を付けろ」
友「何で」
男「無免許だろが」
友「だから、これがクラッチでこれがギアだろ。分かってるって」
男「早く抜け出せ」
友「もう出るよ………急かすな」
ヴァ「待て………止めれ……………」
男「…………」
ヴァ「吐く……………吐く、吐く、ハクハク」
男「おい、そこの駐車場」
友「……………」

ヴァ「うぅ…………」
男「落ち着いたか」
ヴァ「しばらく喋りたくない………」
男「そうか」
友「疲れた、少し休憩」
男「…………」
友「あ」
男「?」
友「おかしい所一つあった」
男「何だ」
友「最初の最初に一つ」
男「?」
友「狂は無意識に手際がいいんだよな。バレないように処理をするのが」
男「うん」
友「何でバレてるんだ」
男「得物がこっちにあるからだろ」
友「得物がこっちにあると何が変わるんだ」
男「知るか」
友「まあ、俺が言いたいのはそんな事じゃないんだけど」
男「何なんだ」
友「仮に得物が無いから手際が悪くなるとするよな、するとおかしい事がある」
男「何だ」
友「それはだな………」
男「…………」
友「…………」
男「早く言え」
友「静かに」
男「?」
友「誰か来る」