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そして世界は夢を見る


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三階廊下

男「大丈夫かな、皆……」
火星「もうはや他人の心配をしている場合ではあるまい」
男「そうだけどさ……。ん?なんか落ちてる」
火星「あ、あれは!」
男「……海老」
火星「エビ!エビ!シュリンプ!げとおおおおおおお!」
男「物凄い勢いで捕獲に行った。でもなんで廊下に海老が……」
火星「あっちにも!こっちにも!なんだ、ここはエビ天国か!」
男「一階と二階の廊下に何かしらいたけど、三階にも誰かいるのか?」
?「うひょひょひょひょー」
男「あ、ものっそい勢いで帰りたくなった」
火星「エビじゃエビじゃー!エビ祭りじゃー!」がこん
男「あ、タコが捕まった」
火星「ううぬ!なんたるトラップ!人間数値に変換してIQ260あるこの私がハメられるとは!」
男「いやいや、並べてある餌の先に網籠が仕掛けられていたじゃないか」
火星「姿を見せよ!」
超悪「うひょひょひょひょ!今夜はタコ鍋だぜ~!」
火星「……何たる脅威」
男「多分あれ、素だぜ。この侵蝕に絶対侵されてない」
火星「仕方ない。ここは私が相手をしよう」
男「是非そうしてください」
店長「いやいやここは私が」
猫「いやわしが」
死体「……」
美容師「オレがやるッスwwwwwサーセンwwww」
全「どうぞどうぞ」


屋上へ至る階段

男「なんかもう色々と疲れた。結局最後は僕一人か。……帰っちゃ駄目かな」
シュー「まぁまぁ、おにぎりでもいかが?」
男「おなか減ってない」
シュー「残念。もぐもぐ」
男「俺君は?」
シュー「その先。元気してるよ」
男「そっか。じゃ、僕はこの辺で」
シュー「いいの?」
男「何が?」
シュー「このままにしておいて」
男「僕に何か出来るとでも?」
シュー「時間稼ぎくらい?」
男「OK。帰って寝る」


屋上

男「ちっす」
シュー「うにっす」
俺「こにゃっしゅ」
男「何その見るからに怪しい背景」
俺「さぁ?」
シュー「さぁ?」
男「まるでグローリーホールみたい。吸い込まれたい」
シュー「うわぁ……。グローリーホールのなか、あったかいナリ……」
俺「何しに来たん?」
男「何しに来たんだっけ?なんか僕が此処に来る必要ってあったかな」
俺「聞かれても困る」
男「んーまー、なんでこんな状況になってるかの原因解明だった気がする」
俺「ここにその原因があるとでも?」
男「タコ曰く」
俺「心当たりある?」
シュー「なっしん」
俺「だ、そうで」
男「白々しすぎる連中だ」


男「どうしてこんな事をしてるんの?」
俺「男よ。生きているという事は虚しいと思わないかな」
男「いきなり哲学か美少女。中二病真っ盛りだね」
俺「人は死ぬ為に生きている」
男「長くなる?」
シュー「ああ言ったナルシスト発言は大概長くなる」
男「じゃー、おにぎり頂戴」
シュー「米」
男「俺君は、もぐもぐ、虚しいのか?もぐもぐ」
俺「まぁね。もぐもぐ」
シュー「お茶取って」
俺「ほいよ」
男「虚しいからこんな事を?もぐもぐ。あ、これ鱈子だ」
俺「お前なんか勘違いしてるだろ。もぐもぐ」
男「何が?もぐもぐ」
俺「世界をこんなにしてるのはこいつだぞ」
シュー「にゃん」
男「お前が黒幕か」


俺「俺はただちょっとこの穴を開けただけ」
シュー「男がぶった。ぶーぶー」
男「いいから元に戻しなさい。で、その穴なぁに?」
俺「知らん」
男「知らんで空けたのか。つか空中にどうやって?」
シュー「それワームホールだから気をつけてね」
男「虫穴か」
俺「虫穴だな」
シュー「その奥には虫がびっしり」
男「気持ち悪ー」
俺「……さとて」
男「どうしたとね」
俺「俺は行くよ」
男「そっか。残念だ」
俺「……聞かないんだな」
男「聞いたところで、答えを聞いたところで君は止められないだろ」
俺「判ってるね」
男「……帰って、来るんだろ?」
俺「さぁねん♪」
シュー「アリーデヴェルチ」
俺「アリーデヴェルチ」
男「ありーでヴぇるち」


?「待って!!」
俺「なんかまんどくさいのが来た」
男「真打登場だー」
シュー「私達は邪魔にならないように背景になってましょ」
男「んだんだ」
銀「行かせない」
俺「手、痛い」
銀「私だって痛いわ。でも放したらあなたは行ってしまうじゃない」
俺「駄目?」
銀「駄目じゃないけど、私が嫌なの」
俺「……偽善?」
銀「自己満足かもしれない。けど嫌なの……」
男「おーおー、青春ですな。何かおやつない?」
シュー「煎餅」
男「ばりばり」


男「てか、なんで皆変になってるのに、銀ちゃんは平気なんだ?」
シュー「私がそうしたから」
男「ああ、そういや世界が変になったのはシューの所為なんだっけ」
シュー「そう。俺氏に借りを返す為に、お銀さんは影響の外側に置いておいた」
男「嘘だろ」
シュー「うん。実はこの青臭い青春寸劇をさせる為にやった」
男「いやっほう。最高の演出だぜ」
シュー「米五合はいけるわね」
男「いや、元に戻そうぜ」


俺「放してくれ」
銀「絶対に嫌」
俺「じゃあ、銀の字も来る?」
銀「……」
俺「何処に?と聞かれても困るけどね」
銀「……で」
俺「……」
銀「いかないで。此処にいてよ……」
俺「……」
銀「……」
俺「……」
銀「……」
俺「……」
銀「……」
俺「やだ」
銀「!!」

男「あ、虫穴に飛び込んだ」
シュー「続く」


それから

男「世界が元に戻って、俺君が失踪してから一週間経過……」
ヒート「男おおおおぉぉぉ!元気ないぞおおぉぉ!」
クー「悩み事かい?青少年。私が相談に乗るぞ」
男「……にゃんでもない」

シュー「浮かない顔をしているね」
男「だってさー」
シュー「だってさー?」
男「誰も俺君の事、覚えてないんだぜ?」
シュー「まあ、彼は因果の淵に行ってしまったからねぇ」
男「因果の淵?」
シュー「いうなれば、生と死の狭間。存在するか否かの瀬戸際」
男「つまり?」
シュー「下手をすれば消滅」
男「上手くいけば?」
シュー「帰ってくるんじゃに?」
男「……確率は?」
シュー「さあ?俺氏がこっちの世界にどれだけ執着していたかによって変わると思ふ」
男「執着……か」


男「ところで銀ちゃんの様子はどうだった?」
シュー「まともに口も利けないね。このままじゃ衰弱死するかも」
男「俺君も罪な男だね」
素過「お前が言うな」
男「ごめんなさい」
シュー「そもそも、彼が何を思ってあんな事をしたかが判らないし」
男「お前こそ何を考えて世界をめちゃくちゃにしやがった」
シュー「ふふふのふ、彼の暇つぶしに協力してあげただけ」
男「ひつまぶしか」
シュー「彼は酷く退屈していた」
男「だね。時々見せる表情は空虚だった」
シュー「何を求めていたのだろうな」
男「何処にいるのかな、俺君」


side 俺

俺「……またここか。白く白く白く、何もない真っ白な世界に空中に浮く扉。ナニコレ?」
?「真理ッスwwwwフヒヒヒヒwwwwwサーセンwwwwww」
俺「……チェンジ」

俺「で、その真理とやらが何用だ?」
真理「オレが呼んだんじゃないッスwwwwあんたが呼んだんッスwwwwww」
俺「俺が?何で?」
真理「聞かれても困るッスwwwwけど検討はつくッスwwwww」
俺(うぜぇ)
真理「あんたはきっと見たいんッスよwwww」
俺「……」
真理「うはwwww沈黙したッスwwww当たりッスwwwww」
俺(純粋な気持ちで帰りたくなってきた)
真理「この扉はその為にあるんッスwwwww」
俺「この扉か?」
真理「あんたは鍵を手に入れたッスからwwwww」
俺「……扉があれば、鍵もある。鍵は扉を開く為のもの、か」
真理「wwwwww」
俺「いや喋れよ。……鍵ってこれかな?」
真理「ちょwwwwwなんでナイフ出すッスかwwwww」
俺「対狂子ちゃん専用迎撃ナイフ」
真理「鍵のかの字もないッスwwwwww」
俺「師曰く『やってみて、出来たらオールオッケー』」
真理「わがんねッスwwwww」
俺「閃刃・鋼叉」
真理「ちょwwwwww鍵使えwwwwwww」


いやーずあごー

俺「此処は……見覚えあるような、無いような」
真理(ここはあんたがいた時代の過去になるッスwwwww)
俺「過去?タイムストリップ?」
真理(うッスwwww脱ぐッスwwww)
俺「で、なんで此処に?」
真理(あんたの深層心理が語りかけて来たッスwwwww)
俺「俺の深層心理……。エクレア以外にもあったんだな、願望が」
真理(まwまwまw今は事が起こるのを待つッスwwww)
俺「エクレア買ってくる」
真理(話を聞け)


俺「はもはも」
真理(本当に買ってきやがったッスwwwww)
俺「今も昔も、エクレアは変わらないな。良い事だ」
真理(ほんと、この人頭の中身がエクレアッスwwwww)
俺「本も好きなんだが、忘れられてるな」
真理(エロ本ッスかwwwww)
俺「死ね美容真理。……で、俺は何時までこうしてればええねん?」
真理(そろそろッスねwwww)
俺「……サイレン。まさか……!」
真理(サイレンが鳴ったら外に出てはいけないッスwwwwサーセンwwww)

俺「燃えてるなぁ」
真理(萌えてるッスwwwwフヒヒヒヒwwww)
俺「まさかと思うがこの火事って……」
真理(御明察ッスwwww頭がいい人は説明がいらなくて楽ッスwwww)
俺「貴様……」


出会ってしまった

女の子「えーん、えーん」

俺「あそこで泣いてるのは……、ちっこい銀の字か」
真理(そーッスwwww)
俺「……」
真理(何もしないんッスかwwww)
俺「これは観測された事象だ」
真理(観測された事象ッスかwwww)
俺「俺は、誰かの見た過去を見ている。またはその複合的視野の集合体」
真理(むつかしッスwwww)
俺「だから、俺が此処で何をしようと未来は変えられない」
真理(そういう事ッスかwwww)
俺「だから燃えてる火に触れてみてもあっつうぅッ!!」
真理(馬鹿がいるッスwwww)

銀「えーん、えーん」


銀「パパァ!ママァ!」
消防「君!危ない、下がるんだ!」
銀「いや!パパがママが!」
俺「……」
真理(もしかしたら未来を変えられるかもしれないッスよwwww)
俺「熱そうだから、や」
真理(横着者ッスwwwww)
俺「例えば……」
真理(どうしたッスwwww)
俺「俺が此処で死んだ場合どうなるか?」
真理(死なないッスwwww)
俺「あ、やっぱりもう決められた未来が確固として存在しているから、過去に干渉しても未来は変わらないってやつか」
真理(あんたという存在は、これから数年後まで確実に存在しているッスからねwwww)
俺「その『確実に存在』している限りはリペイントマーカーが作動して、世界の恒常性を保つ。故に不死身って訳か」
真理(やるつもりッスかwwww)
俺「めんどい」
真理(期待させるなこの野郎)


灰燼に帰す

俺「ふーん、かなり火の勢いが凄かったんだな。家の原型留めてない」
真理(木造建築だったからッスねwwww)
俺「人形の燃え滓……。あいつもちっこい頃はこんなのが好きだったんかな」
真理(これこれ、これ見るッスwwww)
俺「これは……。写真か。燃えるのを逃れたみたいだけど、両親の顔の部分だけ焼けてるな」
真理(幸せそうに笑ってるッスwwww)
俺「……だな。俺は銀の字のこんな顔、見た事ねぇや」
真理(この火事が彼女の笑顔を奪ったんスねwwww)
俺「しかも原因が自分にあるとくれば、な」
真理(現実は残酷ッスwwww)
俺「それが真理のセリフか」
真理(フヒヒヒヒwwwwwサーセンwwwww)
俺「……そういえば俺、銀の字の事何も知らないなぁ」
真理(こっち、こっちも見るッスwwwww)
俺「……日記か」
真理(日記ッスwwww)


○月○日

あしたは、ぱぱとままとどうぶつえんにいくひ。
ぞうさん、ぱんださん、くまさん、いっぱいみたい。
あしたがすごくたのしみ。
はやくあしたがこないかな。

俺「まともに読めるのはここくらいか」
真理(一番新しいページみたいッスwwww)
俺「……そっか。そんな事があったんか」
真理(本当に何も知らないんッスねwwww)
俺「あくまで聞き齧っただけだからな。しかも人伝に」
真理(感想はどうッスかwwww)
俺「世の中知らなくていい事ってあるよな」
真理(現実から目を背けるな)


俺「真理……?」
真理(確かにこれは、過去の出来事で、今じゃない)
俺「……」
真理(だから目を背けていいものでもない)
俺「……」
真理(過去を受け入れて、笑って、初めて人は人になれる)
俺「……お前」
真理(だからお前も目を背けるなッ!)
俺「お前は……俺、なんだな」
真理(当たり前だ。真理なんて、人の中にしかない。だったらそれは自分自身でしかない)
俺「……」
真理(お前は、現実からも過去からも目を背けて生きている)
俺「まぁな」
真理(もういい加減、諦めろ)
俺「それが俺のセリフか」
真理(知ってるんだぜ、俺)
俺「そりゃ俺だからな」
真理(お前は泣いている。自分を自分として受け入れてくる存在を求めて)
俺「かもね」
真理(その顔の所為で、周りにいじめられ、玩具にされた過去)
俺「ううぅぅ、傷が……」
真理(変態おっさんに追いかけられた幼少期)
俺「そのお陰で今、強くなったんだけどな……」
真理(告白しても『私より綺麗な人って嫌なの』と断られ続けた日々)
俺「……泣くよ?」


真理(お前は周りに合わせた笑いしか出来ない)
俺「……銀の字と同じだな」
真理(自分を隠して、笑って、でも心の奥で傷付いて泣いて)
俺「俺はここにいる、と叫び続けて」
真理(俺を俺として見てくれる誰かを)
俺「探して、迷って、見失って」
真理(過去の傷は深くとも)
俺(それを乗り越えて生きて往く)
真理(上等だろうと)
俺「下等だろうと」
真理(自分の歩み方次第)
俺「生まれも顔も、選べずとも」
真理(好きなように生きることが出来る)
俺「それが人生」
真理(おかえり)
俺「ただいま」