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【タイトル無いけど】俺とシュール【書いたの俺だし?】


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あらすぢダイジェスト

猫「あ」
店長「じゃ」
マイケル「ぱー!」
化け物「がおーがおー!」
B「アッー!」
日和「ふ?」
シュー「米」
犬「へぎょみつ」
ファービー「もるすぁ」

以上、よく判ったところで電源をお切りください。

俺「誰も覚えてないし需要もねぇだろ。空気読もうぜ。常識的に考えて」


side 俺

扉を潜り抜けると、そこは結構な広さの部屋があった。
照明は薄暗く、対面の壁は闇に沈んでいた。
その部屋の中央、佇む少女。
シュー「おや、さっちゃん」
殺「あ、シューちゃん」
そこにいたのは見慣れたクラスメイト。
……そして見慣れぬ、剣と呼ぶにはあまりに無骨で、例えるなら、鉄の塊と呼ぶにも冒涜的な段平。
その鉄塊に付着した、赤黒いモノ。
シュー「素敵装備だね」
そんな言葉で片付けるな。
お前は忘れたのか。あの廊下にあったものを。
シュー「忘れる訳がないではないか。だからってそれがさっちゃんがやったという証拠がある訳でも……」
殺「あー、あれ?私がやったんだよ」
シュー「ほら見ろ。さっちゃんもそう言ってる」
いやいや、めっちゃ自白してるじゃないですか。
殺「ばれちゃ仕方ないよね」
自分で言っておいて何様ですか。
殺「うん。二人の事好きだけど、こうするしかないよね」
その細腕で冒涜的な鉄の塊を掲げる姿は、どこか歪。
殺「コロス」
無機質な死刑宣告が下された。

切っ先が視認できないほどの速度で振り回される。
その異常性、凶悪性、どれをとっても常識なんて糞食らえ。
シュー「おーにさーんこーちら、てーのなーるほーへ」
俺「言ってるばやいか」
ひゅご、とありえない音を立てて破砕される床や壁。
手加減という言葉をどこかあの世に置いて来た様なその対応に、俺達は逃げ回るしかなかった。
俺「ってか、なんであんなでっけーもんを軽々振り回せるんだ!」
シュー「実はあれ、張りぼてだとか」
どすん!
袈裟に振り下ろされたそれは部屋全体を揺るがすほどの振動で、その重量を俺達に伝えるには十分だった。
俺「……はは、戯言にもほどがある」
シュー「私もあんな手品が使いたいなぁ。ぽりぽり」
生米食ってる場合じゃないんだけどな。
俺「なんで俺達って狙われてるんだ?」
シュー「さあ?きっとさっちゃんの秘密を知ってしまったに違いない」
ひゅんひゅん。
一撃一撃が必殺の威力を秘めている暴力の嵐を掻い潜りながら、俺はこの理不尽を考える。
俺「……」
シュー「どうした?」
なんか、こいつが隣にいるだけで理不尽って言葉すら虚しく思えてきた。
殺「んモウ!なんで大人しくしてくれないの?」
俺「無茶な注文だな」
シュー「注文の多い料理店」

俺「殺村さん、どないしてわれらを狙うんや?」
殺「駄目かな?」
俺「そんな可愛らしく言っても駄目」
殺「残念。んとねー、それは……」
俺「それは?」
殺「……秘密、だよ」
俺「……」
シュー「俺氏、彼女の殺人衝動に言葉も理解もいらないと判っているだろ」
俺「……だったな」
殺「だよ♪」
俺「残念無念」
殺「うん。じゃ、さよならだね」
俺「そうは問屋が卸さねぇ」
シュー「わーたし米問屋ー」


side シュー

シュー「ところで俺氏」
俺「ん?」
シュー「あっちに出口らしき扉があるんだが」
俺「どこどこ?」
私は入ってきた扉から右手奥の壁際に見える扉を示した。
俺「……出るとしたらあそこからか。行けそう?」
シュー「俺氏が「ここは俺に任せてお前は先に行け!」ってやってくれるなら」
俺「他の出口を探そう」
冗談なのに。
そんなひそひそ話をしていると、さっちゃんが大剣を右下に構えて両足に力を込めるのが判った。
シュー「来る!と思ったときにはもう、行動を完了している。それがさっちゃんクオリティ」
俺「避けろ」
俺氏は全身を投げ出すように、私はホップステップ東尋坊の要領でその一撃を避ける。
シュー「やれやれ、肉体労働は年寄りには堪えるわい」
殺「もー、避けちゃ駄目!」
シュー「ごめんねさっちゃん。さっちゃんの愛を受けてあげたいのはやまやまなんだけど、私の心はこm……、ごほん、男の為にしかないの」
俺「こm?」
おっと危ない。つい本音g(ry
殺「うん。私もなんだよ?」
俺「……え?」ひゅん
シュー「と、俺氏が聞き返した時には、もうその胴体と首は離れて……」
俺「勝手に殺すな。……今のは死ぬかと思ったけど」
けどそれで判った、と俺氏は一人で何かを納得している。
俺「この寸劇、裏で糸を引いてる奴がいるみたい」
シュー「ほうほう、それで?」ぽりぽり
俺「今からそいつを殴りに行こう」
シュー「やーやーやー、やー、やーやーやー」
殺「行かせないよ。だって、二人とも此処で死ぬんだから」

立ちふさがる巨悪、さっちゃん。
立ち向かうは、美少女二人!
俺「おい!」
かつてのクラスメイトは、敵として。
シュー「俺氏ーッ!」
倒れる仲間。
俺「おい!」
萌える展開。
私と俺氏の冒険は、始まったばかりだ!
俺「何この打ち切り感丸出しのセリフ!」


side 俺

どうするか?
まず頭に浮かぶのは、殺の対応。
コロス?
まさか、俺がそんな事出来る訳がない。
気絶させるか、撒くかのどちらしかない。
ならば……。
俺「シュー氏。なんとか殺村の気を逸らしてくれ」
シュー「うん?やるというのかい」
俺「うまくいけばな」
シュー「了解した。……あ、!あんなところに美味しそうなご飯が!」びしぃ!
俺「……」
殺「……」
シュー「……」
……気まずい沈黙が漂った。
シュー「てへ☆」

ひゅん!
空を裂く音がして、シュー氏が避けて。
床が風圧でめくれる音がして、俺はその隙を突いて殺の懐に飛び込んで。
俺「俺式葬兵術!双殺衝!」
説明しよう!俺式葬兵術、双殺衝とは名前が思いついただけ!そのうえやってる事は寸頸!あひゃ。
ふに。
俺「あ」
殺「ふぇ」
シュー「いやん」
俺の両のハンドは、殺の柔らかな双丘を……。
ひゅごうぅ!
俺「あべし」
痛みというよりは衝撃が。
気づいた時には、俺は頬を烈打されていた。
しかも大上段に段平を構えた殺が、怒りのオーラを纏わせて俺を睨んでいる。
シュー「これが、俺氏の姿を見る最後となった」
俺「アッー!」


side other

そこからは怒涛の展開が繰り広げられた。
上段から袈裟切りに振り下ろされた一撃を、美少年は半身になってかわし、右回し蹴りで迎え撃つ。
迎え撃つ少女は剣の柄で合わせる。
返す刃で斬り付けるが、少年は後ろに飛んで距離を取る。が、着地と同時に踏み込む。
空を切った剣は勢いそのままに、強引な力技によって上段から振り下ろされた。
下ろされた鉄塊のまたも獲物を逃し、もうもうと土煙を撒き散らす。
瞬間の喪失。
少女は少年の姿を見失った。
それが、勝負の分かれ目となった。