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ねこつん34

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あらすじ

祭りを抜け出すシュー
そしてテラスでのっぺり鮫子に佐藤
シューは自分の限界を二人に吐き出す

クーにヒートに荘厳、ミリ子
その苦しむ四人に何も出来ない自分

京都の夜は更けていく

佐藤 「・・・四人は・・・?」
シュー「部屋から出てこないよぅ・・・」
鮫子 「・・・みまみま」
アイスをみまみまと食べる鮫子
無表情の中に苦しげな表情の佐藤さん
珍しく落ち込むシュー

夜空の下の三人
シューの手が少し震えている
鮫子 「ふう・・・シュー・・・あんたね」
シュー「む?」
鮫子 「・・・男の事は好きじゃないの?」
シュー「・・・」
佐藤 「シュー?」

テーブルの上でぎゅっと両手を締めるシュー
伏せ目がちにその唇は震えている

シュー「・・・楽しい皆が好きだ・・・クラスでぎゃいぎゃいしている皆が」
佐藤 「シュー・・・」
シュー「その中で・・・」
鮫子 「・・・」

シュー「その中で。困った様に笑う男が好きなんだ・・・しょーが・・・ねぇーなぁって」
ぐすぐすと、そしてさめざめと泣くシュー
少し目を閉じシューの想いを噛みしめる佐藤、少し悲しくなった。皆、幸せになりたいだけなのにと

ミリ 「クー・・・」
あれから布団に潜ったきり返事も何も無いクー
その部屋の空気は重く暗かった

皆。人気順位発表会の会場に行ったのだろうか
異常に静かな廊下
そしてその静寂が部屋の中にも籠る

荘厳 「駄目・・・」
ふと俯いた表情の荘厳が呟く、背後から黒いオーラ
荘厳 「イヤ・・・です・・・こんなのイヤです!!」
ミリ 「・・・」
ヒー 「・・・男ぉぉぉ・・・」
三人の目線が絡む。このままじゃ終わることは出来ない
その時どがんとドアを開ける音

上田 「ちょっと!!アンタ達・・・発表会サボ・・・って何・・・」
その異様な空気に一瞬ひるむ

上田 (ここまで・・・ヤバ?)
少し後ずさる上田
ゆらりと立ち上がる三人、その目には悲しみと怒りと
女特有の覚悟が見えた
上田は昔聞いたお父さんの言葉を思い出す

上田父『女の・・・決意と覚悟にロクなもんはねぇ・・・』

ダン 「・・・ふぇ」
囚人 「しー!静かに!!」

ダンボールに潜り込む二人
ここは生徒達のフロアから少し離れた屋上に近い別の階のフロア
誤解殺気の告白の場所

ツン 「・・・」
男  「・・・」

星空の下、何かを話する二人
息を殺しその風景に目をやるダンボールと囚人

ダン 「・・・?」
囚人 「ど・・・どうしよう・・・出るに出られないよぅ・・・」
ダン 「#」
囚人 「で・・・出て行けって・・・うー!出られないでしょー・・・」

二人の距離が近くなる
おおっと乗り出すダンボールと囚人

空を翔る小さな影、その時ぱあっと明るくなる
色とりどりの空に咲き誇る花

花火だ

貧嬢 「・・・」
使いのものに連れられてエレベーターに乗り込む貧嬢
その男はエレベーターのボタンの下の部分に鍵を差し込むパネルを開く

使  「ここはVIP・オーナー専用のフロアですので、普通のモノは入って来れないようになっております」
貧嬢 「・・・そう」
外はガラス貼りとなっており京都の夜景が一望出来る
様々な家庭の光が織りなす光の道

貧嬢 「ふふ・・・まるで地獄への階段のようね・・・」
顔を俯かせながら貧嬢はぼそりと呟いた

エレベーターはチンと音を立て、最上階と思われるフロアにて止る
使  「さ、こちらです・・・オーナーがお待ちですので・・・」
貧嬢 「・・・」

扉が開いた瞬間に目にしたのは
隣のクラスの異星人が床に寝そべってる姿だった

火星人「ん・・・?おお!貧嬢じゃないか!!!」
貧嬢 「し・・・シオンさ・・・ん」
貧嬢の眼はきょとんとしながらその三人、火星人、金星人、冥王星人を見つめる

シオン「た、助けてくれ!!お・・・も、目的地に着かないんだ!!!!」
貧嬢 「は・・・はい?」
カレン「お・・・お腹空いた・・・」
金星 「この地図を見る限り・・・北とは上の階なの・・・上はお空なんだけどな・・・」

使いのものが慌てふためきながらその三人をエレベーターに乗せる
使  「な!なんでこの階に上がれたのですか!!ささ、早いところ下のほうへ送りますので・・・」
金星 「しかしこの地図では私たちの目的地はさらに上空・・・」
貧嬢 「あの・・・北と言うのは上では無くて・・・その」
シオン「・・・地下か!!」
カレン「つまりこの床を破壊して進めば・・・いいのか?」

ぎゃいぎゃいと騒ぎながらも下の階へ戻る四人
頭を抱える使いのもの、そして少しリラックス出来た貧嬢

新ジャンルの生徒達のフロアに着き降りる異星人三人
そしてまた戻る貧嬢はエレベーターの閉まる寸前に三人に声を掛ける

貧嬢 「・・・ありがとう、最後に楽しかったです」

よくわからない三人、三異星人だった
そしてその壁の向こう、ガラス越しに花火がどぱんと上がるのだった

ツン 「何で・・・部屋に来たのよ・・・」
男  「いやぁ、日下さんとたまたま廊下で会ってな」
ツン 「あ、そっか」
男  「んで一応話聞いて・・・寝ているって聞いたから睡魔たん連れてな・・・」
ツン 「ふ、ふん!随分仲良さげだもんね!二人・・・」

つんと顔を背けるツン子、その顔は少し赤い

男  「いや、別にそういう訳じゃ・・・」
ツン 「聞いてないもん・・・」
男  「はいはい」
ツン 「・・・」
男  「・・・」
ツン 「言い訳・・・」
男  「・・・」
ツン 「言葉三つまで聞いてあげる・・・」

男  「・・・ごめん」

男はツン子の顔を一瞬見つめ、そして頭を下げた

ツン 「・・・アタシもごめん」
同じくツン子もゆっくり頭を下げた

男  「でも、正直・・・何に怒ってたんだかあまr」
男の鼻にツン子の拳がめり込んだ

男  「おおお・・・」
ツン 「こ・・・この馬鹿!」
男  「えっと・・・猫いぢめてごめんなさい・・・」
ツン 「それもムカついたけど・・・」
男  「じゃ・・・じゃあえっと・・・朝無視してごめんなさい」
ツン 「#・・・今思い出したからもう一回殴る・・・」
男  「ちょちょちょ!あのえっと・・・」

男の胸ぐらを掴みツン子は真っ赤になりながら呟く

ツン 「べ・・・弁当」
男  「弁当?」
ツン 「毎日・・・作ってた!!」
男  「へ?」
ツン 「毎日二時間早起きして・・・作ってた・・・」
男  「あ・・・」
ツン 「でも・・・渡せなかった・・・」

きょとんとした反応の男に、さらに真っ赤になりながら叫ぶツン子

男  「その、言ってくれりゃ・・・」
ツン 「う、うるさい!死ね!鈍感馬鹿男!死ね死ね!!!」

ぶんぶんと胸ぐらを揺するツン子

ツン 「塩少な目・・・」
男  「・・・」
ツン 「黒胡椒大好き・・・」
男  「う、うんボク好き・・・」
ツン 「卵は軽い茶色まで焼く・・・」
男  「そ、それも好き」
ツン 「ハンバーグにはソース!」
男  「けケチャップはあまり」
ツン 「ご飯固め!」
男  「ほにゃほにゃは嫌い・・・」
ぶんぶんと振り回してた手が止まる、少し潤んだ目でツン子はまっすぐ男を見据えた

ツン 「・・・だから・・・」
男  「へ?」
ツン 「###」 ぎゅうううう
男  「ひ!ひぎぃ!く・・・くるひぃ・・・」
ツン 「な・・・何でも知ってるのよ!!!!文句有る!!?」
男  「きゅう・・・」
その時闇夜の空から何かが舞い降りる

猫  「ぱいるだーーー!!!おーーーーん!!」
ツン子の頭に猫が被さるように飛び乗る

ひゅるううるるるるるる--------どっぱーーーーん-------ぱらぱらぱら
空に大輪の花火があがった

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