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男と優の出会い03

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匿名ユーザー

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?「いらっしゃいませー。って男君か。デート?」
男「まさか。ここ俺の唯一のオアシスだぜ?マスターいつもの二つな。」
そうなのだ。この喫茶店は俺の秘密の場所でもある。マスターの作るコーヒーに惚れ、頼み込んで少しバイトをした事があるくらいだ。
優「なんだかいい雰囲気のお店だねー。」
男「ああ、ここは俺の隠れ家だからな。」
優「あはははー。いつも男君ツンちゃん達に囲まれてるもんねー。」
まあ賑やかなのは好きだからいいんだけどな。ただたまに疲れる時や嫌な時があるとここに来て癒されてんだよ。
マ「ほれ。コーヒー二つ。」
お、コーヒーが来た。相変わらずいい匂いがするなあ。うん。変わらずに美味い。
マ「ほっほっほ。そりゃ変わらんよ。」
男「どうよ?優。中々だろ。」
優「もの凄く美味しいんだよー。こんなの初めてなんだよー。」
男「この味が出せないんだよなー・・・」
マ「いやいや。君はアレでいいんだよ。君の味は君にしか出せない。」
優「?」
マ「男君はね、一時期ここでバイトをしていたんだよ。」
男「マスターの味に惚れてね。結局盗めなかったけど。」
マ「そうだ。今から君が煎れてみなさい。君の味が久しぶりに飲みたい。このお嬢ちゃんにもね。三つ頼むよ。厨房は勝手に使っていいから。」
男「んー・・・。でもなあ。」
優「できれば男君のコーヒーも飲んでみたいんだよー。」
マ「ホレ。お嬢ちゃんも言っている事だ。頼むよ。」
うっ・・・。わかったよ・・・。不味くても文句を言うなよ?

うー。久しぶりの作業だな・・・。おし。やるか。
男「マスター。どの豆使っていいの?」
マ「その右の奴を使ってな。」
男「オーケー。」
うん。やっぱりこの作業は楽しいなあ。久しぶりでも結構覚えてるもんだ。
優「うわー。男君なんかカッコ良く見えるんだよー。」
マ「いつもはボサっとしてるのにのう。やたらコーヒー煎れる姿は様になるからなあの男は。」
なんだか俺がいつもカッコ悪いみたいじゃないか。間違ってないけど。
優「あははは。冗談なんだよー。」
よし。後はこれをドリップしてと。
よし。出来た。
男「ほーい。お二人さん。出来たぞ。マズくても文句言うなよ?」
マ「いやいや。前より腕上がってるんじゃないか?君の良い所が更に伸びてる。うん。美味い。」
優「美味しいんだよー。それに男君の煎れたコーヒーはマスターのと違ってなんだか優しい味がするんだよー。」
なにこのベタ誉め。いや誉められて悪い気はしないが。
男「良かった良かった。腕が落ちてなくて。間違いなくうちの学校じゃお前が一番最初に俺が煎れたコーヒーのんでんだぞ。感謝しろい。」
マ「そういえばそうだねえ。君が連れをこの店に連れてきたのは初めてじゃないか?」
ここは俺が安らぐ所だからな。
マ「それが君の特別な子かい?」

男「ぶほっっっ!!!ゲホゲホ・・・。ったくいきなり何を言うんスかマスター。」
マ「いや君がいつだかに言ってたじゃない?『もしここに連れてくる人がいたらそれは多分特別な人だ』って。」
そういえば言ったような言ってなかったような。
「ほっほっほ。それじゃあ老いぼれはここで退場しますかな。それではお嬢さん。ごゆっくり。」
マスタァァァァーーーーー!!!!やたら気まずい事言って去るんじゃねええぇぇぇ!!!
男「ふう。気にするなよ優。ただのマスターの戯言だ。」
っておーい優さん?
男「優?」
優「あ、いや、え?あ、うん。」
男「オーケー。深呼吸だ。ホレ。すーはー。」
優「すーはー。すーはー。」
男「よし。コーヒーでも飲んで落ち着け。」
優「ごくっ。ごくっ。ぷはっ。」
男「落ち着いた?」
優「うう・・・。もう大丈夫なんだよー・・・。」
男「悪いな。全くあのマスター・・・」
優「いや別に悪くはないんだよー・・・」
ヤッベーー。また沈黙が・・・。どうすっぺなオイ。なんてテンパっていると優から話かけてきた。
優「あの話は本当なのー?」
男「ん?どれだ?」
優「私がここに来た初めての連れだって話なんだよー。」

男「まあ、そうだな。俺や友も来てないしましてやツンやクーは連れて来るわけないし。」
俺の安らぐ場所が無くなるからな。
優「う~ん。」
男「どうした?」
優「じゃあなんで私を連れてきてくれたかが疑問なんだよー。」
男「まあ元は機嫌そこねさせちゃったっぽいからここに連れてきたんだけど。」
なんだか会話が一回もなかったからなあの時。
男「後、いつも頑張ってる優にごほうびと。」
この優しすぎる女の子に対して
男「これが一番の理由なんだが一緒にいても疲れないしな。どっちかというと安らぐ。だから連れてきても大丈夫かなと思ってな。」
優「う~ん。」
俺は一体、
優「それは私に好意を持ってくれてるのかなー?」
どんな風に
男「まあそうだな。」優「・・・じゃあ男君に言っちゃおうかなー。」
どんな気持ちを持っているのか
男「なにを?」
それをはっきりさせる
優「私は男君、あなたが好きです」


時が来た。

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