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ひより日和03


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あらすじ

小春日和に 春の陽光

日和はそれで眠っても

ランダエタは眠れない

やっぱり本編にまるで関係のないあらすじ



6時間目、もともとは体育なのだが超悪オヤジが女子の体操服を全部盗んだため、
女子だけ別の授業となった。男子はマラソンである。
誰一人として真面目に走ろうとはせず、友人同士で話しながら学園の周りを走り続けた。

俺「なぁ、もう春なのになんでマラソンなんだ?」
友「さぁ知るかよ。でも、冬よりはマシじゃないか」
俺「まぁそうだが」
太田「教えてやろう・・・それはだな、お前らに勝手に走らせておいて俺は女子の授業を覗くつもりだからだ!!」
一同「「 な ん だ っ て ー ! 」」
太田「ふふふ、お前らはせいぜい苦しんでおくがいい。あぁ女子の授業はやっぱり保健かなぁ♪さぁ急」

そこまで言うとゆうやたちの視界から太田が消えた。消えたあたりに近寄ってみると
そこには3mほどの深さの穴の中で呆然とする太田の姿があった。どうやらFの掘ったものらしい。
穴の中で助けを求める太田を無視し、ゆうやたちはマラソンを続けた。

ちなみにその頃校門
ランダエタはまだ幻覚と戦っていた。

ラ「チョットシーンパーンサーン、ソレハナイヨー」



放課後、窓から差し込む光は地面とほぼ平行になり
教室を真っ赤に染め上げながら、夕日は地平線の彼方に消えようとしていた。
教室には、日和の帰りを待つゆうやと何かの雑誌を広げる俺と友だけだった。

俺「おっ・・・こいつはなかなか・・・」
友「お前可愛い顔していい趣味してやがるな、フヒヒヒヒw」
俺「可愛いは余計だ」
友「おーい、ゆうやも見ないか?」
ゆ「・・・いや、遠慮しておく」
友「おいおい、健全な男子高校生が何言ってやがんだ?」

そんな会話をしていると日和と銀が教室に入ってきた。

ゆ「お、帰ってきたか。遅かったな」
日「・・・・・・うん・・・」


日和はそう答えながら何故かそわそわしており、しきりに銀の後ろに隠れようとしている。
夕日のせいだろうか、顔も心なしか赤かった。そんな日和を銀はゆうやの前に押し出そうとする。
2人とも黙ったままそれが3分ほど続いた。


銀は大きくため息をつきゆっくりと口を開いた。

銀「あのね、女子は体育の代わりに家庭科だったのよ。それで日和ちゃんがクッキーを作ったから
  あんたに食べて欲しいんだってさ」
ゆ「へぇ、そうなのか?」
日「・・・うん」

日和は顔を真っ赤にしながら頷き、小さな包みをゆうやに差し出した。
開けてみると、そこには不恰好ながらもクッキーらしいものが入っていた。
ゆうやはそれを一つつまみ口に運ぶ。その様子を日和は真剣な面持ちで見ていた。
そんな日和を目の前にして『美味い』以外の言葉が言えるだろうか、
たとえ実際にはゴーヤ並の苦味がゆうやの舌を襲っていたとしても。

ゆ「あぁ、なかなかおいしいz」
友「お、なんだクッキーか。一個もらうぞ」
ゆ「!」

ゆうやが制止する暇なく、友は日和の作ったクッキーを口に頬張った。
そして数秒の沈黙の後、友は小さな声で、しかし確実に時間を止める呪文を口にした。

友「・・・苦い」