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彼女と私とヤツと現実

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匿名ユーザー

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今日も赤く染まって空は雲を飲み込んでいく
その灯りを見る人々は立ち尽くしたり騒いだり
モクモクと雲は昇って消えて私を置いていく
その中に何で私の居場所が無いんだろう
灯りが消えたら何も残らないのは明日があるから?
次の日も灯りは町を飲み込んでいく父も母も雲も空の中…

目を覚ました私には身寄りが居なかった
白い病室の外で大人たちが騒いでいる
顔中に巻かれた包帯は鬱陶しい
体のいろんな部分が痛いけどまだ動く
今日もまた空は赤く染まった

逃げ出したのは何でだろう?わからない…
けど行く場所はわかっていた自分の家

綺麗だった門構えは黒く家は跡形も無い、でも私は生きている…
気が付くとまた病室にいる、横では現実が手を握っている

一日一度どこかで事故がおきるニュースにもならない事故が
そのたび私は病室で目を覚まし現実に手を引かれ家に帰る

嫌いだ嫌いだ偽善者も同じじゃないか…なのに何で私が
私だけが不幸にならなくてはいけないんだ

「…っなたが!アンタがいるから!」
「……」
「死にたいのに!なんでよ…」
「…」
「お願いだからもう楽にさせてよ…」
「私から逃げないで…」
「もう憎くてしょうがないんだ…」
「それでも私は…」

ちがうの私が本当に憎いのは…

現実が側にいる私の願いは叶うことなく日が沈む

私には時間が限られている…どれだけのことができるだろう
病室に戻るのは朝なのか夜なのか外に出なくても現実は迎えに来る
時間は痛みとともにやってくるそれでも閉じこもってはいられない

私が笑っているのは現実が怖いから今日も町を徘徊する朝も夜も
赤く染まる騒ぎの中で一人だけ喜んでいた顔を見つけるために

なんであなたは平気なの?偽善者だから?
あなたも見たんじゃないの昇る雲を無くなった家を
一人笑っていた悪魔を見たんじゃないの?

私は痛みだけを信じようもう飽きたから
現実は嫌いだ嘘をつかないから

「彼女とあなたは違うわ」
「私は行動する彼女は行動しない」
「そうじゃないの彼女は……」
「……」
「火遊びをしていたのよ……それでt」
「そんなっ……じゃあ犯人は!」
「彼女は事故なの」
「イヤッ!聞きたくない」

結局1人だった果てしなく遠い空を見つめて
私はまた歩きまわった……夜の暗闇が深いほど
あの赤く染まった悪魔の顔は浮かんでくる気がした

目が覚めると病室で私の一日がまた終わっていたことをしる

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