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ひより日和04


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あらすじ

放課後

友の放った魔法の言葉で

教室の時間が止まった

やっと本編に関わるあらすじ



沈黙、それが教室を包んでいた。
それを作り出した本人は一人、キョトンとした顔をしている。

ゆ「お前・・・」
銀「・・・・・・あんた・・・」
友「・・・ん?どうした?」
日「・・・・・・・・・」ウルウル

ついに日和の目が潤み始めた。必死にこらえてはいるが両目からは今にも涙が溢れそうで
小さく嗚咽も聞こえる。それを皮切りに教室は騒然となった。

ゆ「だ、大丈夫だぞ!日和!う、美味かったからな!」
銀「そうよ!こんな馬鹿の話聞いちゃ駄目だからね!」
友「えっ!?ちょっと待ってくれ、これ銀が作ったんじゃないのか!?」
ゆ「はぁ!?何言ってやがんだ!日和が作ったんだよ!」
俺「エクレアー!エクレアー!」
友「いや、てっきり銀が作ったものだとばかり・・・ごめん!日和ちゃん!」
銀「・・・ちょっと待って。私だったら『苦い』って言ってもいいの!?」
友「・・・いや・・・それは・・・・・・その・・・・・・」
日「・・・」ウルウル
俺「エクレアー!エクレアー!」
ゆ「俺、ちょっと黙ってろ」
俺「せっかく場を和ませてやってんのに・・・」


友たちが騒いでいるうちにもどんどん日和の目に涙が溜まってきている。
小さな肩を震わせて、今にも声を上げて泣き始めそうだ。
その様子を見て友はさらに狼狽し、銀はそんな友を見てますますあきれ返っている。
そんな時、

ゆ「日和!」
日「・・・ヒック・・・・・・ん?」

ゆうやは残っていたクッキーを一気に頬張った。一個だけでも友がつい「苦い」と
もらしてしまう苦味である。それを5枚以上を一度に食べたのだからその苦味は計り知れない。
それでもゆうやは嫌な顔一つせず、残っていた全てのクッキーをたいらげた。

日「・・・」
ゆ「日和、美味いぞ!」
日「・・・ゆうやぁ・・・・・・グスッ・・・・・・・・・えへへ」

いまだ両目は潤んでいたが、日和はその泣き顔をくしゃくしゃの笑顔へと変えた。



笑顔に戻った日和を見て友はほっと肩をなでおろし、銀はやれやれと言わんばかりに
ため息をついた。俺はまだ「エクレアー!」と叫んでいる。

友「よかった・・・本当によかった・・・・・・」
銀「はぁ・・・初めからあんなこと言わなきゃ良かったのよ」
友「いや、だからまさか日和ちゃんのだとは思わなかったんだよ」
銀「つまり私なら別にいいってことなのね?」
友「・・・すいません」
銀「わかればいいのよ。日和ちゃん、良かったわね。ゆうや君においしいって言ってもらえて」
日「うん!ありがと!」
銀「いいのよ、全部偽善だから」
日「?」

どうやら偽善の意味がわからないらしい。


日和が偽善の発言に首を捻っていると友が口を開いた。

友「あぁー、日和ちゃん。ごめんな?お詫びにケーキを買ってあげr」
俺「エクレアー!エクレアー!」
友「俺、黙ってろ」
俺「ケーキよりもエクレアー!」
日「えくれあー!」

日和が俺の言葉を真似る。友は苦笑し、銀も口元を緩めた。

ゆ「別にいいよ、友。そこまでしなくても・・・」
友「いや、奢らせてくれ。結構後悔してんだぜ?(ボソボソ)それにお前も甘いものが食いたいだろ?」
ゆ「う・・・」

実際、ゆうやは口の中の壮絶な苦味にもはや耐え切れそうになかった。日和の手前、口を漱ぎに行くことなど
出来るわけがないし、ジュースの類も持っていなかったので友の提案は渡りに船だった。

日「えくれあー!」
俺「エクレアー!買うなら『エクレール』で買ってこいよ!」
銀「あんた・・・なんであんたも食べる気なのよ・・・・・」
友「ははは、別にいいって。もうこうなったら4人だろうが5人だろうが一緒だからさ」
銀「あら、私も頭数に入ってるの?別にいいのに」
友「さっきの侘びだ」
銀「そういうことならありがたくいただいとくわ」


ゆ「じゃぁ俺が買ってくるよ」
友「・・・何言ってんだ?それじゃ意味が無いだろ?」
ゆ「いや、いくらなんでも悪い気がするしな(ボソボソ)それにさ、一刻も早く甘いものを口に入れないと・・・」
友「なるほど・・・」

ゆうやは今でもこのときを思い出すとこう思う。
なぜ苦味に耐えてでも友に行かせなかったのだろう、と。

ゆ「それに『エクレール』の近くの本屋にも用があるからさ」
友「そういうことなら頼んだ。これ金な。つり銭は返せよ」
ゆ「わかってるよ」

しかし運命の歯車はこのときもう動き出していたのだ。

ゆ「じゃぁ行ってくる。銀さん、日和をよろしくお願いします」
銀「ええ」
日「ゆうや、いってらっしゃい」

そしてそれは誰にも止めることは出来ない。


看板『ありがとうございました』

始まりは新たな終わり 終わりは新たな始まり

ゆ「甘い・・・最高だ・・・さて、あとは今日出た小説を買うだけだな・・・」

出会いは新たな別れ 別れは新たな出会い

ゆ「えぇと・・・東野圭吾だから・・・ひ・・・ひ・・・」
?「東野だから・・・・・・・・『ひ』は、と・・・・・・」トン

忘れてしまった記憶の扉 その鍵の名前は『偶然』

ゆ「あ、すいません」
?「いえ、こちらこそ・・・」

それはどこにでも落ちていて 扉は主人を待っている

?「あれ・・・?もしかして・・・・・・ゆうや君?」
ゆ「なんで僕の名前を・・・・・・ん?もしかして・・・女!?」
女「やっほー!久しぶり!」

どうやらゆうやは『鍵』を拾ってしまったらしい。