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シーン1


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ランサーの鋭い槍の切っ先が、突き・振り払いでアーチャーを襲う。
が、アーチャーはそれらを身を捻ったり、エクレアを器用に使ったりして、それを防いでいく。
ヴァ「貴様、どこの英雄だ? 2エクレア使いの弓兵なぞ聞いたことが無い」
アーチャー「そういう君はわかりやすい。これほどの槍使いは世界にただ1人―――!」

両者の振るった武器の切っ先が、ひとつの点を目指して軌跡を描く。その点に到達したとき、激しい金属音が空気を震わす。

アーチャー「・・・ぬるいな。よもやそれが本気ではあるまい?」
ヴァ「ああ、弓兵なんぞに宝具を使おうとも思わない」
アーチャー「あくまで本気は出さないという事か。なら、本気を出される前にちゃっちゃと決着をつけよう」
ヴァ「・・・?」
アーチャー「――――体はエクレアでできている」
ヴァ「呪文だと・・・?」
アーチャー「―――血潮はシューで、心はカスタード」

―――幾たびの洋菓子屋を回って購入
   ただの一度の見逃しはなく、
   ただの一度の迷いもなし

―――買い手はここに独り
   エクレアの丘でコーヒーを啜る

―ならば、我が生涯に意味は不要ず

―――この体は、無限のエクレアでできていた

2人が打ち合っていたグラウンドが、世界から隔離される。同時に、アーチャーの心の内を、
その隔離された世界へ投影していく。

ヴァ「―――固有結界。これが貴様の能力か。弓兵」
アーチャー「驚くことは無い。エクレアとは本来傷をつける能力を有さない」

そう言い、アーチャーは地面に突き刺さっていたエクレアをおもむろに引き抜き、口へ運んだ。

ツン「え、えっと・・・汚くない、これ?」
アーチャー「ああ、多分大丈夫だろう。3秒ルールというものを知っているか、ツン」
ツン「あー、なんとなくわかる」
アーチャー「そういうことだ。やはり体重を気にしていながらも食べたいのであろう?」
ツン「べ、別にそんな・・・」

ちゃぶ台を家族で囲み食事をするような和やかな雰囲気は、ランサーの怒号により、破られることになる。

ヴァ「ゲイ――ボルグ―――!」
アーチャー「ん? ・・・アッー!!」
ツン「アーチャーっ!?」

ツン「ゲイ掘る苦―――。因果を捻じ曲げ、男性の菊門にねじり込む宝具。あなた・・・!」
アーチャー「ゲイ掘る苦!? それが宝具の真名か」
ヴァ「―――。まさかわたしの宝具をもろに食らって生きているとはな・・・」
アーチャー「敵に背を向けるか?」
ヴァ「あいにく、マスターの命令なのだ。真名を知られたらすぐ帰って来い、とな」
アーチャー「そうか。君が逃げるのはたやすいだろう。さきほどの一撃でわたしの固有結界は崩れ、
      同一撃で、わたしは腑抜けにされてしまっているのだから」
ツン「弱っ!」
ヴァ「そうか。次会うときがあるだろうが、その時は必ず仕留めてみせる」

そしてきっ、と踵を返し、彼女は夜の闇へと身を溶かして消えてしまった。

そして、“俺”は、帰宅後いつものように土蔵で作業をしている途中で、セイバーと出会った。