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ひより日和05

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あらすじ

偶然ゆうやが行った本屋で

偶然にぶつかった人は

偶然にも『女』だった



銀「遅いわね・・・」
日「遅い」
友「まったくどこほっつき歩いてんだ?そんなに遠いところでもないのに」
俺「エクレアァァァァァァァァァ・・・俺のエクレアアアアァァァァァァァ・・・」

ゆうやが教室を出て一時間がたとうとしていた。学校から『エクレール』までは
往復でも20分足らず。本屋に寄っているといってもあまりに遅すぎる。
すでに夕日は地平線の彼方に沈もうとしていた。
心配になってきたのだろうか、日和が教室の中を歩き回り始めると教室の扉がゆっくりと開いた。

ゆ「ただいま」
俺「おせええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!エクレアはぁぁぁぁ!俺のエクレアはどこだぁぁぁぁぁ!」
ゆ「落ち着け。ここに買ってある」
俺「うまうま」
銀「遅かったわね」
友「日和ちゃんも心配してたぞ?」
ゆ「あぁすまん。ちょっと、な・・・」

そういうとゆうやは日和をちらっと見た。が、日和と目が合うと何故か慌てて目を逸らす。
そんなゆうやを見て日和は首を傾げた。

俺「やっぱり『エクレール』のエクレアは最高だな」
銀「あら・・・結構いけるわね」
友「うん、これはなかなか。流石エクレア通が薦めるだけあるな」
日「うまうま・・・ゆうや、食べないの?」
ゆ「・・・・・・」

ゆうやからは返事がない。エクレアを右手に持ったまま、机の一点を見つめ続けている。
それでいてその目の焦点は定まっていなかった。

日「・・・ゆうや?」
ゆ「・・・・・・ん?あぁ・・・あげるよ」
日「?」

日和にエクレアを渡すときも、ゆうやはまっすぐに日和の方を見ようとはしなかった。
そんなゆうやを見て日和はさらに首を傾げた。

校門
ランダエタは門柱にもたれかかり眠っていた。
日は完全に落ち、街灯が通りに沿って寂しく光っている。

友「さて、エクレア食ったし帰るか」
銀「そうね」
俺「・・・もうないのか・・・・・・」
友「待て、お前は3つも食っただろう」
俺「むぅ」
ゆ「・・・」

教室を出てからもゆうやはどこかぼうっとしていた。
友や俺たちが話しかけても適当な返事しか返ってこない。

俺「さて、じゃぁな、ゆうや、日和ちゃん」
友「じゃぁなゆうや。バイバイ、日和ちゃん」
銀「じゃぁね」
日「ばいばい」
ゆ「・・・あぁ、じゃぁな」

いつものように友たちと校門でわかれ
いつものようにゆうやと日和は自分たちの家へと向かったが
いつもよりも二人の間は離れていた。
その距離に日和はまだ気付いていない。

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