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富士見を真剣に書いてみる


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大量の星が落ちた朝に、僕は彼女と出会った。

ふっと目が覚めてもまだ太陽は昇っていない、僕はTVを付けてみる。

時間にだけは縛られたくない、寝たいときに寝て、
起きたら動きまわる、だから僕の部屋には時計がない、
ニュース番組が流れる中、外に出る準備をした。

ジャージの上からパーカーを着て今日も川縁を走っていく……
まだ雲と星で埋まっていてる、人々が起きだす前の空を見ながら
僕は裏山に向かったんだ。

山のふもとにある、小さな高台のベンチがゴールで、
そこに座ると星が降るというよりも会いに来てれる様に流れてくる。

(朝日を見るまではここに居よう)

そう思っていた……

ドォオン
鈍い響きが揺らいでいく、地の泣き声のようで
空以上に赤くなる大地に僕は立っていられなかった。

「火ッ!ヒッ」揺れると立つことも、逃げることもできない。
まとわり付いてくる火に僕の月日が奪われるみたいで、
「ひっう、わっ」僕は泣きながら焼かれまいともがいた。

渇いた目もやられ消えいく視界に見たのは僕を見る女の子

(何で平気なの?)もう痛みも炎の音もわからないのに

「ワタシは火星人だからな」

――彼女の声が頭に焼きつく

目の前に広がる白い部屋、横に見える窓だけが
切り抜いたように青色で幻想のように感じる
横には見たことのない機械が僕につながっている
僕はベットに縛り付けられているようだ……

「どこだ!? こっ……」自分の声じゃ――ない?
身体全体がカサカサしている気がする

ガチャッ
白衣を着た長身の女性が部屋に入ってきた、
白衣の胸元には『理系』っと書かれている…名前だろうか?
その女性は眼鏡越しにもわかるほど綺麗な目をしている、
けど僕を見ている様には見えない……
「起きたようだな。」
「あっあなたは誰ですか? どうして僕を?」

男君、君には毎日三食の食事と一度の情報を与えよう

(何が言いたいんだこの人は?)

まず、知っていて貰いたいことがある
一週間前に重度の火傷で死んでいるはずなんだ……
火の気も何もない山のふもとで、見つかった君は、
司法解剖するためにココに運ばれてきた。

――でも君は生きている。
―――私はその理由が知りたいんだ。

痛みはなく注射針が腕に刺し込まれる 

僕は睡眠に意識が奪われて何も考えられない……

ハッと目が覚める、全て夢なんじゃないかと思った。

拘束する機械のせいで僕は起き上がることもできず
今日もよくわからない部屋に居る現実を噛み締める、
「ぁっ、ぅうっ」身体中が痛い
なにもかも渇いてしまってるようで声もうまく出せない
目を開けているのに瞼を圧されているような感覚
身体中が包帯で巻かれているのが解る……

僕が起きてあの女性が来るまでの短い間に解ったことがある。

足は細くなり、肩や腕もちぢこまっている、太かった指も骨々しく
僕は日々変わっている、毎日どこか痛む……

また理系と書かれた白衣を着てあの女性がやってくる

よっかった起きているね、今日は君にプレゼントがある
『富士見 誠司』君の新しい名前だ。男という人物はもう
死んでいるからな、私のほうで身元を作っておいた。
あと食事の件なんだが当分は点滴で過ごしてもらうことになる、
いきなり約束を破ってすまないね。
―――さて、質問はあるかい?
「………。」
そうか、昨日は肺をいじったからなうまく声がでないのか
君ならすぐに治ると思ったんだがまだ肺が動いていないね。
しょうがないな、今日は『何故君が生きているのか』を教えよう

声は聞こえている、この女性が言っていることもわかる
でも、何が真実なのか僕にはわからない……

君の身体は今、おかしなホルモンバランスをしている。
君のホルモンは体内循環をしないで増え続けている、
そのせいで人の数十倍の自己治癒能力を……
いや再生能力と言ってしまっても良いかも知れない、
そんな力を君は持っているのは……心臓が動いていないからなんだ。
血液の循環がないということは栄養の循環がないことと同じ……だが、
君はリンパ線に栄養が流れて体中に回ってるんだ、だから生きている。
リンパ腺に栄養が流れているせいなのかわからないが君のリンパ球は
抗がん性活性物質の産生をおこなっている。
だから君は癌にもならない完璧な人間なんだ。

この女性はやっぱり僕を見ていない……
一方的な会話、一方的な説明、それが終わるとまた
腕に注射針を刺し込まれて僕は眠るしかなかった。

唐突に運命の日はやって来た。

あの女性が「明日、君を解放する」と僕に言ったのだ。

僕は目が覚めると妙な緊張感に包まれた
今まで圧迫していた包帯の感覚はない
久しぶりに見る白い部屋の中は明るく
横に見える窓は黒ずんでいて気味が悪い

そんなことを考えていたらあの女性が入ってきた。

「富士見君……」
まじまじと見る目に僕の顔が映りこむその鏡となった瞳に

――別人を見た。
いやっ、思い出したんだ……数日前に死んだ。

そう、死んだはずのはずの富士見 誠司を


新ジャンル学園2年の富士見 誠司さん(17)が
『帰宅時間になっても戻らない』っと
家族などから11月3日夜、警察署に届けがあった。

同署などは早朝から捜索すると裏山で身元不明の死体を発見した。

「コレで最後」
頭に重い何かがのしかかる、背中を痛みが駆け巡り僕はリセットされる。

――君は誰?
「私は理系……」
――りけい?
「そう、、、あなたの彼女よ」
つうっと彼女の頬に涙が、笑顔を隠そうとしているみたい

何も思い出せないけどこのヒトは僕の彼女

ひどい頭痛の中、富士見 誠司の新しい一日が始まる