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ねこつん56


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軍父「まったく、大層なミッションである!」
軍父はただ空を見上げニタリと笑いながら、口ひげを引っ張る

荘厳「ビカーーー!ビカッビカッ!!」
荘厳父は全身に広がるオーラを膨らませていく

鯨 「ふん、鮫子を助ける役割はお前に譲るわい…」
そう呟くとふんどしの中から一枚の木の葉を取り出し、空に投げる

その木の葉は天使の羽の形に似ている一枚の葉、風に乗って下の階に流れていく
そして炎に撒かれ一瞬の火の粉を放ち消えた

シオン「後1分だ!!!各自衝撃に備えろ!!今はこの三人を信じるんだ!!」

重厚な機械音がホテル上空に広がる
もはや夜空は見えず、真っ暗な屋上に三人のオヤジの咆哮が走る

カレン「来る…」
金星「来るよぉ」

鮫子「アタシが一緒に行くわ」
一瞬鮫子が何を言っているか判らなかった
クー「さ、鮫子何を言って」
鮫子「だって、同じ班だもの、行かないと」

そう呟くと男の肩を担ぎ鮫子は歩き出す
クー「いいかげんにしろ!鮫子!男は…男はそれ所じゃ…」
掴みかかろうとするクーを抑えるシュー、しかしその目は鮫子をにらんでいる

男 「お、おい鮫子、俺は一人で」
猫 「俺も行くぞ、こんな死に損ないの猿ほっとけんわ」
犬 「ツン子の匂いわかるよ!判るよ!!」
クー「お、おい!お前たち!!」

どごむ
不意にクーの首筋に手刀を叩き込むシュー
シュー「…同情かい?」
鮫子 「違うわ、私は」
シュー「色々なものに守られてる…かい?」
鮫子 「そうね…」

シュー「じゃあ行くといい、その代わり」
鮫子 「帰ってくるわよ、同じ班なんだし」
シュー「君は…実にバカだな」

そう呟くとシュー俯きながらはクーを担いで上の階に向かう
猫 「おい、バカ鳥。何している」
鸚鵡「何?何?」
猫 「あの二人についてやれ、お前のほうが危険を察知しやすいだろ」
鸚鵡「…しやすい」
猫 「行け!行くんだ!」

鸚鵡は無言で二人と同じ方向に飛んでいく

鮫子「ふぅ、行きましょうか…」
男 「あ、ああ…ぐぅっ!はぁ…はぁ…」
鮫子「バカね…素人が傷口焼いたって、血の巡りを悪くして悪循環なのよ」
男 「はは、きついな鮫子は」
鮫子「…バカよアンタも、男って皆バカよ」
犬は廊下の僅かな、空気中の僅かなツン子の匂いを探っていく
猫はその後ろで暗く俯いていた

猫 (鮫子も…あのパンダも、男が助からないのを知ったんじゃな…)

犬 「こっち!こっちから匂いがする!」
犬は急にテラスに飛び出し、高く積もった瓦礫の方向に向け走り出す
男 「つ、ツン…子」
鮫子「無理しないで、傷口が開いているのよ!」
男 「ツン子、ツン子ぉぉぉ!」
すると男は鮫子の肩から抜け出し、その瓦礫をなんとかして退かそうと、瓦礫に手をかける

鮫子「こ、ここ…なの!?犬!この中、なの」
絶望の表情を犬に向ける鮫子
その犬の前には数メートルにもなる瓦礫の山

猫 「ツン子!ツン子!!聞こえたら返事せい!ツン子!!」
瓦礫を真っ青な顔で退かそうとする男の横に猫
しかしこれだけの瓦礫の山を重傷の男と鮫子一人ではどうしようもなかった

鮫子「ど、どうして…ツン子…ツン子!!」
不意に後ろを振り向く犬と猫
猫 「な、何モンじゃ!?」

猫がそう叫んだ瞬間、瓦礫の山は突風によって一瞬で消し飛んだのだった
そこに舞う一枚の木の葉、天使の木の葉だった

鮫子「不良…」

宙に浮いている、そんな奇妙な感覚だった
確か私は渡辺さんを庇う様にホテルの窓から…?
わ、渡辺さん!?

佐藤「わ、渡辺さん!渡辺さん!」
目を開けるとそこには白い光が二人を包んでいた

佐藤「これは…何?」
渡辺「ふぇえ…ん~佐藤さん、わわ!落ちちゃうよ~!」
渡辺さんが佐藤さんの胸元わたわたと暴れている

佐藤「わ、渡辺さん…落ち着いて」
渡辺「あれれ~じ、地面が無いよ~?」

二人はホテルの窓の外で浮いたまま停止していた

? 「ふぅ…間に合ったんだよー」
佐藤「…え?」
渡辺「あー!!!優ちゃん!!優ちゃんだー!!!」

今まで渡辺さんと佐藤さんの二人が立っていた窓際に
優は一人微笑みながら立っていた
佐藤(…目が…赤?)