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ねこつん57


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ホテル上空の宇宙船、ホテルの屋上にぶつかろうかとする寸前
目を疑う光景が広がる

鯨 「ふぅん!!!」
軍父「はぁぁぁぁ!!!」
荘父「ビカァァァァァァ!!!」

その両腕は宇宙船をがしりと抱き、両足を踏ん張り始める
ズガァーーーーーッ!!!ゴゴゴゴゴゴゴ------ガゴン-----

シオン「さ、支えるだとっ!?」
カレン「あ、ああ…信じられない…」

真っ赤になりながら宇宙船を支える三人、その時鯨が叫ぶようにシオンに話しかける

鯨 「早く…中に入って修理せんかい!!!」
シオン「…その為か…任せろ!!カレン!金星!手伝え!!大至急だ!!」

オヤジ三人の足元は自重からか、グズグズ音を立てながら崩れていく
鯨 「ふ、ふん!!!二人ともっ!!ここで諦めるような…末代までの端を晒すんじゃないぞっ!」
二人「「応ッッッッ!!!!!」」

男 「ツン子…ツン子ぉぉ…」
這い蹲るように男が瓦礫の下のツン子の元へ向かう
その瓦礫の下から出てきたのは、もう呼吸も絶えそうな血だらけのツン子だった

腹から大量の血を流しながら男はツン子の元に向かう

鮫子「不良…」
不良「…すまない、俺にはここまでしか」
鮫子「二人とも…なの?」
不良「ああ…」

鮫子の膝が崩れる、その目は再会の喜びよりも先に
失うことへの悲しみからの涙が溢れた

鮫子「ごめん…ごめん…なさい」
不良「鮫子、お前は悪く…無い」

男は血だらけのツン子の首をもたげるように抱きしめる
掌で少しずつ少しずつ、全身に広がる焼けるような痛みを無視してツン子の顔をなで続けた

男 「ほら、起きろよ…ツン子…」
ツン「…あ」
男 「何時もはお前が、起こすんじゃないか…はは、バカだな」
ツン「あ…お、とこぉ…会、えた」
男 「はは、好きな…女の子起こすの、も、悪くないな」
ツン「駄目だよ、それはぁ、私の、あはは」
男 「ツン、子?」

ツン「好きって、言ってくれた…」

男 「遅れてすまない、がはっ!がはぁ…ああ、10年分の、好き、だ」
ツン「好き…」
男 「あ…」
ツン「こっちは12年分だもんね…けほっ」

ツン「ずっと、一緒がいい…」
男 「もう一人にしない」
ツン「ずっと隣がいい…」
男 「ずっと隣にいる」

二人の声はもう聞こえない、近い距離の男と女の顔
その声はお互いにしか届かない
何度も何度も唇を重ねる風景を全員が悲しそうな表情で見つめていた

ツン「…」
男 「…」

鮫子「男っ…ツン子…」
不良「鮫子…」
不良の手が鮫子の頭をそっと抱きしめる
不良「お前は頑張ったよ、俺は知ってるから」

ツン「…」
男 「ツン…子?」

男 「ツン…?子?ツン…!つ、ツン子!ぐぅぅ!ツン子!」
ツン「…」
男 「ツン子っ!なぁ!答えてくれよ…何か、言ってくれよぉ…」

頬を真っ赤な血で染め上げ、微笑みながらツン子はもう動かなくなっていた
その肩を男は何度も何度も揺らしていた

男 「な、なぁ!?先週は…うちのあの猫も…死んじゃったんだぞっ…!ツン!」
男 「覚えてるか?あの…道路の真ん中の、植栽の端っこで震えてた猫…」
男 「ツン子って名前つけ、て…何時も呼んで…なぁ!?お前…お前も泣いて…」

その手はだらりと地面に垂れ下がり、動かないツン子
猫はツン子の傍に寄り添い、手のひらに付いた血を舐め取っていく

ツン『・・・猫さん・・・これ上げるわ・・・余った弁当だけどね』
ツン『・・・ん?あはは、ありがとう?どういたしまして♪』
ツン『練習台ね!』
ツン『男・・・私・・・貴方が好きなの!!なんて簡単に言えたら苦労しないわね』
ツン『そっか・・・ふふ。美味しかったのね・・・えへへ』

猫 『ああああああ・・・アホ言え!俺がなんで人間なんぞに恋せにゃ・・・』

猫 「…ツン子」