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男と脇谷 ~恐らく起こる事の無い幸せな結末~


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※警告※
この話は、脇谷が幸せになります。
そして、多分甘いです。
「幸せになる脇谷なんて脇谷じゃない!」「甘い話読んでると、背中がむず痒くなるんだよ!!」
などの人は読み飛ばす事を強くお奨めします。









男と脇谷 ~恐らく起こる事の無い幸せな結末~

~10年後、居酒屋にて~

男「あーあ、まーたふられちまった」
脇谷「当然でしょ、付き合ってる男が他の女の子に優しくしてるんだから」
男「わっかんねぇなぁ…困ってたから助けただけで、下心があったわけじゃないんだぜ?」
脇谷「昔から言ってるでしょ。乙女心がわからないやつは死ね」
男「俺には一生わからなさそうだよ」
脇谷「でしょうね。まったく、ふられる度に呼び出されるこっちの身にもなってよ」
男「うるせー、親友だろ。自棄酒くらいつきあえよ」
脇谷「ハイハイ、いくらでもつきあうわよ。親友なんだから」
男「ははは、それでこそ脇谷だ」

脇谷「で、どうするのよ?同じパターンで社内はもう全滅でしょ」
男「さぁ、どうすっかねぇ」
脇谷「合コンやれば、アンタの取り合いになって結局誰も残らない」
男「俺のせいじゃないっつーの」
脇谷「どうだか。ま、出入りしてる他の会社の女の子でも引っ掛けてくればいいんじゃないの?」
男「それも粗方ふられちまったよ」
脇谷「流石、伝説のフラグメーカーね」
男「そんなに褒めるなよ」
脇谷「これっぽっちも褒めてないわよ」
男「わーってるよ」
脇谷「ま、そのうちまた誰か紹介してあげるわよ」
男「流石俺の親友。恩に着るぜ」
脇谷「ハイハイ」

脇谷「大体、学園の時に選り取り見取りだったじゃない」
男「ぐ…」
脇谷「それなのに結局一人に決められなくて卒業しちゃった男が悪いのよ」
男「……」
脇谷「例挙げればきりが無いくらい、みんなこれ以上無いくらいのいい娘だったのにね」
男「…仕方ねぇだろ。みんな真剣だったんだから…選べねぇよ」
脇谷「だからアンタはダメだって言ってるの。アンタが悩んで選んだ娘なら、絶対みんな納得してくれてたわよ」
男「…そうなのか?」
脇谷「はぁ、これだから…アンタは10回くらい死ね」

男「……」
脇谷「……」
男「…なぁ脇谷」
脇谷「んー?」
男「…学園で、色々相談に乗ってくれたよな」
脇谷「…そうね」
男「俺の初恋の仲を取り持ってくれたのも、お前だったよな」
脇谷「そうね」
男「大学でも、会社勤めしてからも、ずーっと愚痴聞いてくれたよな」
脇谷「そうかしら?」
男「…どうしてだ?」
脇谷「私達、親友なんでしょ?」
男「…まぁ、そうだな」

脇谷「……」
男「…なぁ脇谷」
脇谷「んー?」
男「今、誰かと付き合ってるのか?」
脇谷「そんなのいないわよ。アンタだって知ってるでしょ、親友なんだから」
男「…まぁ、そうだな」

脇谷「……」
男「…なぁ脇谷」
脇谷「んー?」
男「お前にとって、俺は何なんだ?」
脇谷「親友。アンタが言ったんじゃない」
男「…まぁ、そうだな」

脇谷「……」
男「……」
脇谷「……」
男「…なぁ脇谷」
脇谷「んー?」
男「…俺と結婚しないか?」
脇谷「………ぷっ、あはははははははははは!!!」
男「…なんだよ」
脇谷「女にふられた自棄酒の席で、親友相手に結婚しようなんて、笑うしかないわよ」
男「うるせー」
脇谷「で、突然何よ」
男「…思い返してみたらさ、俺のことずっと支えてきてくれたのって、お前だったなって」
脇谷「……」
男「お前がパートナーになってくれたら、心強いなぁってさ」
脇谷「…ふーん。で、なんで『付き合ってくれ』じゃなくていきなり『結婚しよう』なのよ」
男「…お互い知りすぎてるだろ。今更恋人なんてできるかよ」
脇谷「…ま、いいけどね」
男「で、俺はまだ返事を聞いてないぞ」
脇谷「…バーカ」
男「…ちょ、お前何すんd」

チュッ!

男「……」
脇谷「…いいこと教えてあげる」
男「……」
脇谷「今の、ファーストキスだよ」
男「…え?」
脇谷「…ずっと、取っておいたんだからね」
男「え!?」
脇谷「…20年も、待ってたんだからね」
男「……」
脇谷「私、もう26になっちゃったよ」
男「……」
脇谷「……」
男「…脇谷」
脇谷「…何よ」
男「…今まで、悪かったな」
脇谷「うっさい黙れこの鈍感男」
男「……」
脇谷「ずっと、ずっと辛かったんだからね」
男「……」
脇谷「…黙るなバカ」


~帰り道~


脇谷「あーあ、結局恋人にはなれず終いか」
男「…今更イチャイチャなんてできるか」
脇谷「そんなんだから、すぐにふられちゃうのよ」
男「…うっせー」
脇谷「今日のプロポーズにしたって、雰囲気も何もあったもんじゃなかったし」
男「お前でも、そういうの気にするんだな」
脇谷「20年も初恋の人に片想いしてた私より、乙女チックな女がいると思って?」
男「うっせー、にあわねーよ」
脇谷「乙女心を理解しないやつは死ね」
男「……」
脇谷「……」
男「…くっ、あはははははははははははは!」
脇谷「…ぷっ、あはははははははははははは!」
男「くくく、悪いやっぱり無理だわ」
脇谷「ははは、仕方ないなぁ」
男「…脇谷!」
脇谷「んー?」
男「改めて言うぞ」
脇谷「…うん」
男「俺と、結婚してくれ」
脇谷「…はい」

――fin――