男 「……」
廊下「……」
男 (さて、ここはどこ……なんだろう)
廊下「……」
男 (えっと「視聴覚室」に来るようにって言われて)
廊下「……」
男 (オシッコしちょる間に、何故か皆居なくなって)
廊下「……」
男 (……視聴覚室ってどこだ? つかここ自体記憶に無いんだが)
廊下「……」
男 「誰かに聞いてみたいでもあるんだが、授業中なのか誰もおらんわい」
廊下「……」
男 (流石に職員室は不味いだろう…記憶無いのがバレそうだし…ってなんで俺は隠してるんだろう)
図書館「……」
男 「んお? 図書館か、図書館の管理にでも聞いてみるか」
男 「んお? 図書館か、図書館の管理にでも聞いてみるか」
カラカラ
男 「……さーせぇーん、誰か居ませんかぁ?」
男 (カウンターには……誰も居ないのか、少ししたら戻ってくるかねぇ)
鬱 「あ、男……くん」
男 「え?」
鬱 「珍しいんだね、こんな所で会うなんて」
男 「そ、そか? はは」
男 (コイツは俺の事知ってるみたいだのう、さて……『視聴覚室はどこだい? ハニー』は無理か……)
男 (コイツは俺の事知ってるみたいだのう、さて……『視聴覚室はどこだい? ハニー』は無理か……)
鬱 「でもどうしたの? 今の時間、男君のクラスは視聴覚室だと思ってたけど)
男 「あ、アハハ、何だか面倒になってのう……ここは読書にでも勤しんでみようかと」
鬱 「そう、本は……良いよね、現実を忘れさせてくれて」
男 「そ、そーですね」
男 (ぬ……? 何だか鳥肌が立つんだが……)
男 (ぬ……? 何だか鳥肌が立つんだが……)
男 「はぁ……はぁ、お、俺がこの子を苦手にしている理由がやっと判った気が」
鬱 「うにゅー」
男 (とりあえず近くにあった一番大きい本でどついてみたんだが……)
鬱 「うにゅー」
男 「はぁ、流石に放置は不味いよなぁ」
鬱 「うにゅー」
男 (保健室ってのは大概職員室の近くだからな……この辺りに)
鬱 「お、男……くん?」
男 「んお? 気付いたか? あまり動くなよ、大きめの本が
棚の上から落ちて頭にぶつかったんだからな、決して誰かに殴られたわけじゃないぞ)
棚の上から落ちて頭にぶつかったんだからな、決して誰かに殴られたわけじゃないぞ)
鬱 「……あ痛ッ…」
男 「ほら、動くな…それとも安定してないか?」
鬱 「ううん、その……男の人におんぶとかされたの…始めてだから」
男 「ふぅむ、まあいいわい。ホレ、保健室が見えてくるぞ」
(アンニュイサド=保健室の先生)
サド キイッ
男 (え、エラくべっぴんな先生じゃあ……)
サド「ふぅ……脳天を思い切り何かにぶつけたようね、しばらくベッドで横になってなさい」
鬱 「はい……すいません」
サド「いいわよ、それじゃごゆっくり」
男 (は、白衣さんじゃあ……)
サド「さて、何があったのかしら?」
男 「えっ!? えっと棚の上から物凄い大きな本がですね、ポトリでドガンと」
サド「そう、災難ね……って何で右上を見ているの?」
男 「はっはっは、まさか」
男 (しまったああああ! く、癖がッ!)
男 (しまったああああ! く、癖がッ!)
サド「ふぅ、まあいいわ…何時もの病気でしょうしね」
男 「へ?」
サド「へ、って男限定心中癖じゃない。でもやっぱり優しいのね。殺されかけても一応ここへ連れてくるんだもの」
男 「あ、あっはっは……そりゃあ女の子だしなッ!」
男 (な、何でバレたんだろうなぁ……とりあえず帰ろうかな…)
男 (な、何でバレたんだろうなぁ……とりあえず帰ろうかな…)
男 「それじゃ、ボクチンはこれで」
サド「お茶」
男 「は、はい?」
サド「聞こえなかった? 書類触るからお茶入れて頂戴」
男 「ハヒッ!!」
サド「お湯はポットでいいわ、茶葉は下の引き出し開けなさい」
男 「えと、あの今ですね一応授業中というか」
サド「早く」
男 「ハイッ!!」
サド「素直な子は好きよ、逆らう子は……もう! このペン使えないじゃない!」 ガンガン
男 (つ、使えない子は一体どうなるんじゃろうか……)
サド「早ぁく」
男 「も、もうちょっとデスから……いやぁー実に良い葉ですなっ!」
サド「……ったく。早くしなさい」
(甘え下手の策略アンニュイ=甘え表記)
甘え「姉さん?」
サド「ん?」
甘え「少し頭痛薬分けて欲しいんだけど、ある?」
サド「ん」
甘え「ありがと、少し生理が重くって」
サド「そう」
甘え「…? 鬱さんまた何かしちゃったの?」
サド「何時もの事。男と心中しようとして失敗」
甘え「そう。で、男は?」
サド「心配?」
甘え「……そりゃあね」
サド「んっふっふ~お姉ちゃんは嬉しいわぁ、素直な妹で」
甘え「……?」
サド「嬉しい? 男くぅん?」
甘え「……えっ!?」
男 「や、やは♪」←汗
男 「えぅ……えぅー!」
サド「ホラ、男の子がちょっとした事で悲鳴あげないの」
男 「ひどいよぅ……ひどいよぅ…顔面にお茶なんてよぉおーいおい」
甘え「ったく、居るなら居るって言いなさいよね、もう」
サド「んっふ~照れちゃってまあ♪」
甘え「姉さんは黙ってて」
サド「んっふ~照れちゃってまあ♪」
甘え「姉さんは黙ってて」
男 「も、もうちょっと優しく……薬塗ってくれぃ」
甘え「手つきもやらしいわよ、姉さん」
サド「羨ましい?」
甘え「別に」
サド「ホント、白くて綺麗な肌…んもぅ!」
サド「羨ましい?」
甘え「別に」
サド「ホント、白くて綺麗な肌…んもぅ!」
男 「いだだっだだだだだ!」
甘え「……」
鬱 「すやすや」
甘え ぺしんっ!←平手
鬱 「ひうっ! ん……? ここは?」
鬱 「すやすや」
甘え ぺしんっ!←平手
鬱 「ひうっ! ん……? ここは?」
男 「いだいですぅ…せんせぇ」
サド「ホラ、もうちょっとだから」
甘え「鬱さん、目覚ましたわよ。ここは私がやっておいてあげるから」
サド「そう? じゃあお願いね……」
サド「ホラ、もうちょっとだから」
甘え「鬱さん、目覚ましたわよ。ここは私がやっておいてあげるから」
サド「そう? じゃあお願いね……」
男 (え、えっと……この子も知り合いなのか?)
甘え「あんまり見つめられるとやりづらいんだけど?」
男 「お、おう! すまんな」
甘え「あんまり見つめられるとやりづらいんだけど?」
男 「お、おう! すまんな」
甘え「……熱かった?」
男 「凄く」
甘え「そう」
男 「そ、それだけ? ねぇ!?」
甘え「……それが?」
男 「何でもねぇーです……スイマセン」
甘え「……ホラ、終わったわよ」
男 「あ、ありがとな」
甘え そっ
男 (おおおおお俺の頬に…手が)
甘え「……ごめんね」
男 「お、おう」
甘え「じゃあ姉さん、私いくわね」
サド「そうね、ついでに……次からはもっと上手くやりなさい、ね」
甘え「ッ! も、もう行くわ」
サド「ふふ、またね」
男 「?」
サド「そうね、ついでに……次からはもっと上手くやりなさい、ね」
甘え「ッ! も、もう行くわ」
サド「ふふ、またね」
男 「?」