|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|

男が記憶喪失になったようです13


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

登場ジャンルより表記一例

新ジャンル「アンニュイサド」=アサ

新ジャンル「ツンデレ」=ツン

新ジャンル「素直クール」=クー

新ジャンル「素直ヒート」=ヒー

とらいんより=不良

新ジャンル「誤解殺気」=誤殺

新ジャンル「安価ミス」=ウエ

新ジャンル「ツンサメ」=鮫子

新ジャンル「やる気のない古本屋の女店主」 =店主

新ジャンル「淡白」=淡白



男 「……」

不良『んなわきゃねーだろ。だからこその違和感があるんじゃねーか
   演技なのか、それともこいつ記憶が戻ってるんじゃねーのか?
   ……まあ、なぜそこまで完璧を装うのかまでは、わかんねーけどな』

男 (何故じゃろう、このオレ様がここまで不安になるのは)

廊下「わいわいがやがや」

男 (違和感……ねぇ)

廊下「わいわいがやがや」

男 「あああああもおおおお! アンニャロウめぃ
   こないな気になる発言しおってからにぃ!」

廊下「!!」

男 「あ、どうもすいません……でへへ」

アサ「……廊下で奇声上げてんじゃ無いわよ、馬鹿ねぇ
   可愛いアンタの後輩達が怯えちゃってるじゃない」

男 「あ……先生」

アサ「ちょっと保健室いらっしゃい、お茶くらい出してあげるわ」

男 「いや、俺はこれから授業なんじゃが」

アサ「姉御には許可取ってるわよ、ちょっと込み入った話もしたいしね」





ツン「ん? 男知らない?」

クー「戻って来ないな……何か聞いてるか? ヒー」

ヒー「ぬおっ!? き、聞いて無いぞッ!!」

姉御「ちょっとな、用事を言いつけたんだよ。あんまり気にするな」

ツン「用事って……先生が男一人に用事頼むなんて」

クー「ありえないな」

姉御「アンタらね……少しは自分の好きな男の事くらい信用しなさいよ」

ツン「す、好きとかそそそそそんな馬鹿なこと言わないでくださいよ!」

姉御「テンプレみたいな反応ねぇ。ま、そういう事だから」

不良「おくれてさーせーん、かっふぁ……ぬぅ」

姉御「ハイちょっと舞ってね」

不良「舞うって……ぶごぉぉぉッ!!!」

姉御「なぁにかしらぁ? コレ……ラッキーストライクゥ?」

不良「げほっげほっ……し、知ら」

姉御「またもテンプレみたいな反応ねぇ、そんなニコチンの匂いプンプンさせながら
    教室の中に入ってくる馬鹿がどこにいるかぁぁぁぁ!!!!」

不良「ぬ、お、おお……」

姉御「放課後、職員室にいらっしゃい。可愛がってあげるわぁ」

不良「こ、このババ」

姉御「フン!」

不良←意識不明

誤殺「もう! 不良君ったら! 未成年がおタバコ吸っちゃいけないんだよッ!
   おタバコなんて吸ったら肺の中が真っ黒くろすけになって、そいから――」

ウエ「あの、誤殺さん? それ以前に不良君動いてないから……」

誤殺「お、お口が淋しい時には、えっと……なっちゃんとか、ダカラとか
   あ♪ 不良君はちょっぴし大人だから午後茶緑なんか良いかも」

ウエ「あ、あの……それって結局ジュース飲めって事じ」

誤殺「炭酸飲料は凶器だよッ! コーラは歯を溶かしちゃうんだよっ!」

ウエ「ヒイッ!! す、スイマセンッ!!!」

不良←聞いてない

鮫子←ノート取ってる





アサ「さて、話ってのは……判ってると思うけど」

男 「オレの記憶の件ですかい?」

アサ「そうね」

男 「……」

アサ「ったく、こういう事は早めに言いなさい」

男 「あ、あっはっは困ったのう」

アサ「茶化しはいいわ、さて」

男 「色っぽいっすね、ペン持ってこっち向いて足組んで」

アサ「刺すわよ」

男 「ぁぃ」

アサ「どこまで覚えてるかしら、まずそこから聞かせて頂戴」

男 「ぶっちゃけて言うと、ここはどこ? 私はだぁれ? かなと」

アサ「ふむ、電柱に頭ぶつけたとは聞いたわ」

男 「ぶつける瞬間から……その、オレが始まったみたいな」

アサ「……ふぅむ」





店主「随分と真剣に読んでるわねぇ、それ」

淡白「そうね」

店主「ほら、こっち座りな、茶くらいは出すよ」

淡白「座り読み推奨なんて珍しい店ね」

店主「……アンタの目がねぇ、楽しそうじゃ無いのよねぇ」

淡白「……」

店主「楽しく読める本なら売ってやってしまいたいのが本音、これは店側の本音
   でも今の貴方には、その本と二人っきりにしてやれない、これは――」

淡白「……」

店主「本好きのアタシの本音」

淡白「そう見える、の?」

店主「見せてみなさい……まぁた難しそうな本読んでるねぇ。何々? はぁ?
   『脳医学全書、全生活史健忘』たぁ……立ち読みってレベルじゃないわ」

淡白「……」


店主「でもね、医学かじりっけの療法なんて止めときなさい。
   何があったのかは聞かないから、これは忠告よ、いいわね」





アサ「……外因性による全生活史健忘って所かしらね」

男 「ぬ?」

アサ「稀なケースなのよねぇ、これ……参ったわ。しかも外因性って、ねぇ」

男 「そ、そうなのか? オレの記憶はじゃあ」

アサ「電柱に頭ぶつけて、約一週間近く、か……男、アンタ病院には行った?」

男 「いやぁ~自分の家は判るんじゃが、保険証の在り処まではちと」

アサ「……病院に通院する際には、保険証を必要とする。その社会認識レベル
   は保持している、っと……箸の持ち方とかその辺は? ペン持ってみなさい」

男 「い、一片に言うなッ!」

アサ「……アンタ、普段の世話はツンさんにお願いしてるのよね」

男 「うむ、何かオレの両親に頼まれたとかで、な」

アサ カリカリカリカリ

男 「ぬぅ?」

アサ「近くの駅とかは判る? 電車の乗り方は?」

男 「近くの駅というか、この辺一体の地理に関しては知識無いな
  じゃが電車の乗り方は判る……よな、こう切符がシュインっと」

アサ「しょうがないわね、ツンさんに保険証持ってきてもらうとして
   男、放課後は付き合いなさい。一緒に病院に行くわ」