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男が記憶喪失になったようです18


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新ジャンル表記一例
※注意:多少ゆがんだ観点多いです

新ジャンル全般=男 (ツンと幼馴染)

新ジャンル「常連客」=店主 (とあるお客の馴染みの店の店主)

新ジャンル「ザルクール」=ザル (酒好きのクールな姉ちゃん)

新ジャンル「猫雪女」=猫雪 (猫と雪女ごっちゃめぇの矛盾した妖怪)

新ジャンル「こっくり」=狐 (こっくりの狐、自由に化けられるが美的センスが江守徹)

新ジャンル「居座り女騎士」=騎士 (誇り高木騎士道精神を持ちつ。世間知らずの大飯喰らい女騎士)

新ジャンル「火銀燈」=火銀 (熱い水銀燈もどき)

新ジャンル「弱気なツンデレ」=弱ツ (気の弱いツンデレ。ツンの妹って事で)

ツン母=ツ母 (ツンの母)

男の父親=父親 (海外出張から帰国、あっきらお父さんの恋愛講座~♪)



ザル「もういいかい?」

店主「ん? 今日は早いんだな、良いよどこにでも座りな」

ザル「早い時間に少し飲み、早く休む。それが――」

店主「世界最高の万能薬だ。だったかな?」

ザル「判ってるじゃないか、ふふ」

店主「ただ、アンタはその『少し』が異常なんだがな」

ザル「酒は百薬の長なり、だぞ」

店主「百薬の長とは言えど、よろずの病は酒より起これ。とも言うな」

ザル「はいはい、吉田兼好も余計な言葉を残すものだな。とりあえず日本酒を貰おうか」

店主「合わせは? っとその前にここに置いとくぜ、酒」

ザル「ああ、ありがとう、そっちは任せるよ」

店主「おう、それじゃ今日はサービスするぜ」

ザル「真剣なキスでもくれるのかい?」

店主「新鮮なキスの塩焼きだ、ついでに冗談きついな姉さんは」

ザル「それにしても随分と上の階がかしましいな」

店主「ん? ああ、姉さんが来る少し前にな、馴染みの一団が来たんだよ」

ザル「そうか。まあいいさ」

店主「しばらく海外に行ってたらしくてな、んで今日帰ってきて、そのお祝いだそうだ」

ザル「ふむ、なら仕方ないか……そういえばだいぶ外の雲行きが怪しいな」

店主「ああ、今日は夜から雨らしいからな。早めに上がったほうが良いかもな」

ザル「ふふ、雨音で上の階のけたたましさが消えるのなら」

店主「ん?」

ザル「雨が降るまでは飲んでいないとな」

店主「こりゃ今日も「少し」とはいかなさそうだな」

ザル「はは、何ならテルテル坊主を逆さに吊るかい?」

店主「お前さんが帰ると、俺の酒の相手が居なくなっちまうな」

ザル「口説いてみるかい?」

店主「俺はこのカウンターに居る間は皆に平等なんだよ、バァカ」



父親「どうした? 男、そぉんなへたった顔してると、幸運が逃げちゃうぞ」
男 「あのよぉ……アレ、いいのか?」
父親「ああ、大丈夫さ、帰りはもちろんタクシーだからねぇ」

男 「いや、そうじゃなぐべっ!」

猫雪「うへへ~、おろこー! ぬっこぬひょしゅるがいねぇ♪ いししししし」
男 「いっててて、頭おもだぃ……頭にから降りろっ! 猫雪!」
猫雪「うしゃしゃしゃしゃ!」

男 「さ、酒癖わりぃ……猫がトラになってどーすんだ」

狐 「あらら、お騎士はんはもうダウンですえ? 体鍛えてる割によわっちいですなぁ」
騎士「ぷ、ぷじゃけらいれほしいろ……このあらしがこのれいろのさけれ」
狐 「そですか? そない言うんやったら、ささぐいっと」
騎士「う~っ、らいらいのぅ男はだらひがなさしゅぎる! このあらしがここまで」

火銀「あっ! これもーらいっ!」
弱ツ「あうっ! や、止めてくださいよぅ……かかかかかぼちゃだめぇ!」
火銀「んお? むまむま、んぎゅ。あはははは! のんびりさんはダメよぉ」
弱ツ「うう、あたしのかぼ天……うっうっ」

男 「あー弱ツちゃん? 俺のコレやっから、な?」
弱ツ「え? い、いや! だっだ、駄目ですよぅ! そんなかぼ天をだなんて!」
男 「あ、そうだな……ご免。確かに少し齧っちゃってるもんな」
弱ツ「え? あ、そのそういう意味じゃなくって。べ、別に恥ずかしいとかそんな」

火銀「あぐっ! むまむまむま……んぎゅっ。あー! 男のかぼ天美味かったわぁ!」
弱ツ「あ、ああ……ああああああっ!! 私のかぼ天がぁぁぁ!!!」
男 「へ? いや、いらないって言ってたし。へ? ええっ!?」

ツ母 とんとん
弱ツ「え? お母さ――」
ツ母「えい♪」

弱ツ「がぷっ!!!!」

男 「げ、お前の母ちゃん妹にお酒を飲ませ――」
ツン「あ、あちゃあ……あ、アタシしーらないっと」
男 「何か、マズいのか?」
ツン「ええっと、その……以前のアンタなら体張って止めてたわね……はっきり言って妹は」

弱ツ「……うー」

ツ母「もう♪ こんな場所じゃないと言いたい事言えないじゃない? それじゃ、カーン♪」

ツン「 大 ト ラ よ 」

弱ツ「お兄ひゃん!! ちょっろこっちしゅわって下しゃい!!」 パン!
男 「ひいっ! 目、目が据わって」
弱ツ「だぁれが上手こと言えと言いまひたか!? アアン!?」
男 ←涙目
弱ツ「お姉えちゃんもろ! こーこーひー! しゅわる!」 パンパン!
ツン「え? だってアタシ何も」
弱ツ「しゅーわーるッ!! しぇーざっ!」 パンパンパン!

ツン「うう、母さんのバカぁ……」
男 「ど、どうすべぇ……この子は」
弱ツ「らいらいですれ! 二人ははいっちゅもいっちゅもいひゃいひゃいひゃ――」

ツ母「ふふぅん♪ これで場が和むと言う訳で。こちらも一杯いかがです?」

父親「和む、か? おっとこりゃ嬉しいねぇ。美人の酒はかの時代のヨーロッパの
   エリクサァ以上の万能薬でして」

ツ母「あらお上手、それにしても自分の息子さんが記憶喪失だなんて」

父親「ええ、まったくですよ……表には快楽を装い、心に患いを携える、コレが男の
   父親としての今出来るたった一つの我が子への心遣いみたいなもので」

ツ母「そのように一人で悩まないほうが良いですよ、何かあったら私たちも」

父親「そうですか。確かに仕事仕事と追われて心の隙間を埋められる何かが必要な
   時かもしれないな……そして私は、私は貴方にその隙間を――」
ツ母「うふふ、えいっ♪」

父親「ちょ! 髭に火ぃッ!! 熱ッ! 熱いッ!!」

男 「ちょ、ちょっとオイラ買い物に行ってくるよ! ボクにも出来るさ!!」
ツン「え? お、男ズルイわよッ!! アタシも一緒にィッ!」
弱ツ「お姉ひゃん! まら話はおはってねぇれすよっ!!」
ツン「判った、判ったから離してぇ!」
父親「あちち……って息子も、情けないねぇ。あの程度の修羅場独りでなんとかし――」

ツ母「ウチの娘が前にたまたま、そーちーらーの家の電話に出たら、貴方の妻扱いで
   電話口でいきなり知らない女性に泣かれたと愚痴ってましたよ。ふふ♪」

父親「いやぁ~♪ 女房じゃなくてツイてるんだか、他人に聞かれてツイて無いんだか
   わったしゃ色々顔が広いもんで♪ ……あ、ああ肝に銘じます」



ザル「……」

店主「ん? 上に少し静かにしてもらうかい?」

ザル「いや、音はどうでも良いんだが、その」

男 『ちょ、ちょっとオイラ買い物に行ってくるよ! ボクにも出来るさ!!』

だだだだだだ がらがらがらがら ばだん!

店主「んお? 上の客だ、どうしたんだろうな? あんなに血相変えて店飛び出して」

ザル「上から妙な瘴気がなぁ、肌に刺さるんだ」

店主「そ、そうか……よく判らんが。しっかし客は来ないし、雨はそろそろ降るし」

ザル「そうだな、んー。こりゃ荒れるな」 クイッ

店主「飲むねぇ……でも本気で、一雨来る前に帰ったらどうだい? 傘も持ってなさそうだ」

ザル「大丈夫さ、妹が傘を持って来る手はずになってるからな」

店主「そか。こっちも若いバイトを先に帰らせるか」

ザル「……さっきの男、どこかで……ああ。そうだそうだ思い出した
   妹の机の上の写真だな、確か」

店主「うわっ! 雷が鳴ってるな。こりゃあ荒れるぞぉ」