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男が記憶喪失になったようです(仮)51

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
登場ジャンルより表記一例


※注意:多少ゆがんだ観点多いです


新ジャンル全般=男

ツンデレ=ツン

新ジャンル「淡白」=淡白

ツンの母親=ツン母

本文の引用元=新ジャンル学園 図書室 ねこつん06 より(勝手にお借りしました。すみません)



 ツンの家

 ガチャ…

ツン母「あらまあ」

淡白 ずぶ濡れ

ツン母「それ、ツンのバッグ……
     届けに来てくれたのね?ありがとう
     とりあえずあがりなさい。シャワー浴びて……そのままじゃ風邪ひいちゃうわ」

淡白「まってください」

ツン母「?」

淡白「その前に…ツンさん、お願いします…
    話をしないといけないんです」

ツン母「あらあら…」

淡白「………」

ツン母「…――ごめんなさい。ツンは今…」

 ガタ…

ツン「お母さん…誰?」

ツン母「ツン…」

淡白「………」

ツン「――っ」

淡白「あの…」

ツン「ちょと待って」

淡白「?」

ツン「男は?アナタ、一緒じゃないの?」

淡白「え…もう帰って……」

ツン「!!
    ~~~~~~!!」

ツン「バカ!!なんで放ってきちゃうのよ!!この嵐の中!!」ガタッ

淡白「どこへ…行くの?」

ツン「迎えに行くに決まってるでしょ!?」

淡白「待って。こんな嵐の中…」

ツン「だからじゃないの!!あーーっ!もうっ!!」ダッ

淡白「あ…」

 バタン!

淡白「………」

淡白「――――」



風 ゴオオオオオオオオオ!

    河川敷

    吹きすさぶ風雨

    荒れ狂う水の流れ

男「ツーン!!どこだぁー!!」

川 ドドドドドドドドド

男「おーーいっ!!ツーン!!」

    ―――――――……トコォォォ…

男「!!」

    ―――――――……男ぉぉ!

男「ここだ!ここにいるぞ!ツン!!」

  ◆ ◆

  向こう岸

ツン「男ぉ!」

  ◆ ◆

男「ツン!」

川 ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ツン「………」ハアハア

川 ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

男「………」ゼエゼエ

風 オオッ―――!!

ツン「このっ――――バカ!!」

男「あぅ……すまんっ!」

ツン「っていうかなに追いかけてきてんのよぅ!!
    あの公園でキスまでしてたくせに!あの子にだって失礼じゃない!!ずぶ濡れにして!」

男「す、すまん!!家近くだって言ってたからよぅ!」

ツン「ホンっト女心がわからないやつね!!あの状況で普通に帰れるわけないでしょ!?」

男「ス、スマン!つか一つ聞きたいんだが!」

ツン「なに!?」

男「あの公園って結局なんだったんじゃい!?」

ツン「覚えてないの!?」

男「っていうか記憶喪失じゃっつうに!!」

ツン「………は?」

男「ハッ!まさか…ツンも記憶喪失に?」

ツン「記憶、思いだしたんじゃないの!?思い出したから行けたんでしょ!?公園!!」

男「あーーー……や、すまん!淡白に手伝ってもらったんだよ!この嵐だし!!連絡つかんかったし!!」

ツン「――――……」

ツン「はぁ…死にたい…」

男「なんじゃい!大声ださんと聞こえないぞ!!」

ツン「死ねって言ったの!!なにぬか喜びさせるようなことしてんのよ!このウスラトンカチ!!」

男「つかツンが電話出てりゃ、んなことにもならんかったっつうに!!何してたんだよ!!」

ツン「い、いろいろよ!!いろいろ大変だったんだから!!
    だって言うのにやっと来てみりゃアンタは公園で…公園でっ…―――――っ
    この大バカっ!!!」

男「面目ない!!許してくれとは言わんが謝る!!」

ツン「鈍感でヘタレでトンマであっぱらぱーの目つきの悪いスケベ顔で!」

男「うぅっ…」

ツン「捻くれてるようで、本当は純粋で真っすぐで、何時だって前を向いてて」


ツン「女の子に優しくて、皆に人気があって、私なんかじゃ釣り合わなくて…
    もっと素直で、頭が良くて、キレイな子が似合ってる…わかってる…そんなこと……」


ツン「でもダメ!気持ちは抑えられない…なかったことにはできない…忘れるなんて、できない…
    誰かに告白されても!もう付き合ってても!!お願い!!聞いて!!」


  オオオオオオオオオオオオオオ!!




ツン「愛してる。ずっとずっと昔から…――――大好きだよ。男」




  ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

 ◆ ◆

ツン「お願い!!聞いて!!」


  オオオオオオオオオオオオオオ!!

ツン「………る。ず………――――…………」

男「あぁ!?なんだってぇ!?
   雨風が強いからよぅ!!大声で言わんと聞こえんぞぉ!!!」

  ゴォッ

男「ぐっ、、、と、ともかく今からそっち行くから!!ちょっと待ってろ!!」

 ドドドドドドドドドッドドドドドドドド

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 オオオオオオオオ

 ザアアアア

 ゴオッ!

 ……

 …

男 ゼェハァゼェ

ツン ………

男「ゼエ…ゼエ……と、とりあえず…お互い言いたい事はあるだろうが……いったん家帰ろう?な?」

ツン「………」コク…

男「大丈夫か?ここ、雨で足滑るから…」

ツン「だいじょうぶ。男も気をつけて」

男「ああ。手、つないどこうか…」スッ

ツン「うん…」

風 オオオオオオッ――――ゴッ!!!!

ツン「きゃっ…」ズル…

男「!!」

男「ツン!!」ダッ


二人の手 ギュッ


 ――グイ!


ツン「おと…」


 男

 ツンの身代りに

 川へ


ツン「男!!」

 ドブン!!

ツン「うそ、、、」

ツン「男……」

ツン「返事…しなさいよ…」

ツン「男ぉーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」


 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!



……………………………………………………………
…………………………………………………………
………………………………………………………
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……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……

      ―――――――……トコォォォ…



『―――…トコ…男、起きてよ…起きなさいってば!!』

  ガス!

男 『痛っ!痛いよツンちゃん…』

ツン『さっさと起きないからよ。早く着替えなさい』

男 『うんっ』

ツン『あと男』

男 『んしょんしょ…なあに?』

ツン『私たちもう小学生なんだから、【ツンちゃん】って呼び方、卒業しなさいよ』

男 『なんで?』

ツン『恥ずかしいからでしょ!バカッ!』

男 『そっかー。ツンちゃんがそうならそうするー』

ツン『ほら、またー』

男 『あぅ…ごめん…ツンちゃ…――【ツン】」

ツン(///)

男 『どうしたの?【ツン】、顔まっ赤だよ?』

ツン『う、うるさいわね!ちょっとびっくりしただけなんだからね!?』

男 『? なに言ってるかわかんないよー』

ツン『うるさいうるさい!男のバカぁ!』


     ―――懐かしいな…
         小学校にあがって、親父もおふくろも本格的に家を空けるようになって…
         一度盛大に寝坊してから、ツンが起こしに来てくれるようになって…

         この頃からだったんだな…ツンのこと『ツン』って呼ぶようになったの……



ツン『ほらっ。これで血、ふいて……大丈夫?立てる?』

男 『うぐっ……うぅ……すまん』

ツン『まったく…どうしちゃったのよ?アンタのキャラじゃないわよ。喧嘩するなんて』

男 『いやあ…アイツら、ツンのことバカにしてきたから…つい』

ツン『私のため?』

男 『ああ……オレ達いつも一緒に帰ってるだろ?それで…―――っつ!』

ツン『そっか……確かに、もう男女でいっしょに登校してるのなんて、私たちくらいだもんね…』

男 『それで、あんまり酷い言いようだったから…』

ツン『迷惑だったら…言ってね?』

男 『え?』

ツン『その……いつも朝起こしに来たり…登下校とか…家が隣だからってついてきたりするの、嫌だったら良いよ?』

男 『なに言ってんだよ?お前が起こしてくれなかったら、誰が朝起こしてくれるって言うんだ?』

ツン『ってアタシは目覚まし係かっ!』

  ガスッ!!



     ―――アハハ…オレ、殴られてばっかりじゃのう…
         これ、中学ごろの記憶だな…
         喧嘩なんて初めてだったから一方的にやられちまって…おかげでカッコ悪い所見せちまったなぁ…
         でもツンが迷惑だったなんて、本当にそんなことないんだぞ?むしろ嬉しかった…



ツン 『お・男!!アンタのせいでチャーハン作れなかったんだから!!責任持って食べなさい!!』

男  『ほぇ!?つかオレの責任って・・・昨日のか!?』

ツン 『そうよ!!さあ!食ってみやが・・・みやがれなさい!!』

    ・
    ・
    ・

男  『うん・・・あ!本当に美味ぇな!このチャーハン!!」

ツン 『ふ、ふん!どうだ!料理なんてお茶の子さいさいなのよ!』



     ―――これ…たしかツンが初めて弁当作ってくれた時の…
         そうだな…高校に上がってからはクーとかヒーとか、いろんな奴らといろいろあって…
         ツンとは昔みたいにいつも一緒じゃなくなったんだっけ……
         それがなんだか申し訳ないような気がして…
         でも、みんなとの毎日は大変だったけど。楽しくて。悪くなくて…ついおざなりにしちまった
         だけど今思えば、きっとそれは掛け替えのないモノだったんだと思う…
         あのメカ幼女にとってのご主人さまみたいに…

         本当はな、知ってるんだぞ?
         お前があのチャーハンを渡すまでずいぶん苦労してたんだって…
         美味かった。嘘じゃないぞ?

         それにそんな思い出だって、オレにとっては日常の一つだったんだ…
         あの、騒がしいけど面白い。
         新ジャンル学園の…みんなとの…

         だから寂しい思いをさせちまったのは出来れば許してほしい。分ってくれ…だってオレたちは…





男 『いっしょに…いてくれる…?』
ツ 『しょ、しょうがないわね!あんた、ひとりじゃなにもできないもんね!』
男 『わーい』
ツ 『いっしょにいてあげるわよ……』
男 『やくそくだよ?』
ツ 『うん…』
男 『おとなになったら、ここでまた、チューしてケッコンしようね?』



          だってツンとは、ずっと一緒だったんだ
          いつだってツンだけは側にいてくれた…
          悲しい時はそばで支えてくれた。嬉しい時は同じように喜んでくれた
          喜びも悲しみも分かち合ってきたんだ…

          そうだよなぁ…これだけのこと、忘れていいわけないよなぁ……だって言うのにオレは………



ツン「男ぉぉぉっ……」

  ぎゅっ…












                 ―――ごめんな…ツン。お前の事、今までずっと忘れてて…―――







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