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新ジャンル「ツンサメ」 餌食2人目
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 16:39:32.04 ID:zdNrxdi50
- 1000 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2006/08/02(水) 16:35:51.71 ID:zdNrxdi50
1000なら次スレ
999かなと思ってやってしまった。
今は反省している。
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 16:39:59.45 ID:OUBYk0EM0
- * ∩_
+. | E) *
/ / ウヒョヒョヒョヒョィィヤッッホォォゥウウ!!
_( ゚∀゚)/ .ノ *
/ VIP / +
⊂_// /* +
(_⌒ヽ
ヽ ヘ }
ε≡Ξ ノノ `J
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 16:40:47.83 ID:IkX6ma8bO
- >>1
メル欄の心意気は評価する
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 16:44:04.76 ID:MOY6ege4O
- どうも
最後の最後まで書いていた物です
一応感想や批評等を聞きたかったんで次スレ嬉しい限りです
ってかツンサメじゃねーwwww
どうみてもただのツンデレです
だがちぃとなっちゃんが合成されるとツンサメになる事に気付いた
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 16:45:01.04 ID:IkX6ma8bO
- なっちゃんはクーな感じがした
- 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 16:46:38.52 ID:noM4cIqqO
- 1Z
- 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 16:47:15.56 ID:MOY6ege4O
- 作者もなっちゃん大好きです
なっちゃん+ちぃ=ツンサメ
なので名前は棗
うはwww新キャラできたwww
- 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 16:49:08.34 ID:gz2kawE20
- 「おーいちょっとおm
ゴリゴリッ!ボキボキッ!ゴクッ・・・
「シャアアアアアアアアッ!!・・・クッ!喉に骨が」
- 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 17:09:49.72 ID:OUBYk0EM0
- >>8
あー、それで、魔法の擬音でよみがえるんだろ。
- 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 17:11:56.09 ID:o+h4bKUSO
- ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 17:17:49.45 ID:OUBYk0EM0
- よみがえってくる時は、ちゃんと栄養がすこし吸収されて痩せてる感じで。
- 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 17:22:08.43 ID:MOY6ege4O
- 流れが前スレと同じだwww
で、この後r2氏に代わる職人が現れるんだな
- 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 17:33:27.66 ID:4UXgPKYmO
- 未来の神にwktk
- 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 17:37:48.63 ID:XfDj2Kb80
- なんてこった・・・いつの間に1000行ったんだ・・・
しかも次スレまで立ってるじゃないか・・・
- 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 17:37:54.08 ID:YD3wsNOb0
- まさか2スレ目が出来るとは・・・
- 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 17:52:57.54 ID:YD3wsNOb0
- 落ちるカナ カナ?
- 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:08:23.15 ID:ZHiU73tW0
- もどった
- 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:12:30.73 ID:IwALDAAFO
- 復活記念
- 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:18:29.49 ID:PPV7MKLn0
- 「そんなところで何してるんだ?」
「別に・・・関係ないでしょ」
日が沈み、薄暗くなった屋上に一人の女
フェンスに寄り添い、どこか遠くの方を見つめている。
一目見た時から気になっていた。
そう、彼女のことが
- 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:19:24.56 ID:9Z8F2EKT0
- 何かキター!
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:21:02.38 ID:PPV7MKLn0
- 「こんな薄暗くなったところに、女の子1人だと危ないぜ?」
キランと歯を光らせる。俺がもちゆる最大の笑顔
「・・・だから何?何の用?」
おやおや、華麗にヌルーですか。そうですか。ちょっと泣いちゃうぜ
「いや、用は無いんだけどさ、たまたま屋上に君を見つけてね。何をやってるのだろうかと
興味が沸いてココまで来た次第なんですよ」
何故に敬語、落ち着け俺
「・・・そ、ただ空を見てるだけ。コレで分かったでしょ?私が何をしてるか
だからほっといて」
っていうか、それだけですか。そうですか。俺悲しくて涙がこぼれそうなんですけど
- 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:23:06.09 ID:PPV7MKLn0
- 「まぁ・・・そうだな」
ハハハハハハ、乾いた笑いが心で響く(笑)
っていうか(笑)って何年前だよ。今の時代は www コレに限るだろって
話がずれてる
沈黙が屋上を支配する。
いつもの俺ならそんな雰囲気に耐え切れずその場を退散するはずなのに
何故か足は地面に張り付いたように動けずに居た
目の前の少女、顔は知っているが名前は知らない
だけど妙に俺の心をつかんで離さない
- 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:23:10.59 ID:IwALDAAFO
- wktk
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:27:18.44 ID:YEbkHDo10
- まとめサイトはどこかなキシャァァァ!!!
- 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:28:41.88 ID:PPV7MKLn0
- 「あのさ・・・・」
意を決して声を掛ける
ああ、やっぱりヌルーですか(涙)
だから(涙)って何だよ。今の時代は・・・・何だ?何に限るんだ?
ああ、もうだから話がずれてる
「俺は・・・・・・・っていうんだ」
風が強く吹く、それは彼女の髪をスカートをなびかせながら過ぎ去っていく
「君の名前教えてくれないか?」
「・・・・・・」
ポカンッと呆れたような表情
それもそうだろ、だって初対面で自己紹介してるんだから
こんな屋上で
「・・・津 鮫子」
風に流れるようにでた声
それが、俺と 鮫子との出会いだった
- 26 :UZI :2006/08/02(水) 18:28:47.96 ID:/lP2F1jm0
- とりあえずまとめうp
http://11922960.seesaa.net/
- 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:30:19.58 ID:PPV7MKLn0
- と、ココで一旦切るてすと。
っていうか仕事中なの、書きながらなのゴメンネ
- 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:33:02.96 ID:gQWRXS/p0
- 名前はやっぱ鮫子なんだ
- 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:34:44.10 ID:IwALDAAFO
- GJです
俺もちぃとなっちゃんを書きたいが…
もう完結してまってるからなぁ…
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:36:42.11 ID:PPV7MKLn0
- 「毎日毎日暑いよなー」
それから俺はこの屋上に来るのが日課になった
何故なら、ここには鮫子がいるから
何を思っているのか、毎日のように鮫子はこの場所にきて空を眺めている
最近になって分かったのだが、放課後になったと同時に鮫子はこの場所に
来ているらしい。一体なにがあるのか知らないが
「そう?暑いのは好き・・・」
通い詰めたかいが合ってか、2〜3回に一度は返事を返してくれるようになった。
それでも無視される事山の如しだけどな。
- 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:38:15.00 ID:gQWRXS/p0
- まとめにつながらない件について
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:39:35.96 ID:PPV7MKLn0
- そうこうしながら俺は屋上で鮫子との時間を過ごした
何も話さない日もあれば、不思議と全部に返事をしてくれる日もあった
ささやかながら俺の一番楽しい時間
いつまでも続けば良いのにななんてくさい事考えながら半年の時間が流れたある日
屋上にはすでに夕日の光は無く、辺りは真っ暗に近いほど夜の帳がおりていた。
でもそこには、いつもと変わりなく鮫子の姿が。
合い服から冬服にシフトチェンジした鮫子の制服は、どこか新鮮味が合った
- 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:40:21.61 ID:PPV7MKLn0
- http://11922960.seesaa.net/
- 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:41:51.75 ID:gQWRXS/p0
- >>33
dクス
- 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:43:06.69 ID:PPV7MKLn0
- 「うっひゃー。寒いな・・・・」
辺りはすっかり冬模様。風は冷たく吹き付ける風はそれだけで俺の体温を一瞬にして奪う
っていうか思うんだけどさ、女子のあのスカートって寒く無いわけ?
風がビュービュー吹いてるのに、こうあれだ、うん。中に入り込むだろ?うん?
なのに何でスカート短くするのかな、いや、鮫子は普通なんだけどな
そんな考えをめぐらせていた時、初めて鮫子から声を掛けてきてくれた
初めての一声が、とてつもない一声
「何で、あなたはココに来るの?」
おい、コレは非難なのか?軽く責められてる?え?え?
なに?いや、下心があって鮫子ちゃんの足をみてたんじゃなくて
パニクル俺、どうする?どうするわけ!?俺
- 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:46:06.48 ID:PPV7MKLn0
- 「あー。いや、うん?何でっていわれても・・・なぁ?」
答えが出ない、思いっきりファビョってるぜ。俺どうするモルスァ!
「いや、迷惑ならもう辞めるけど・・なんていうかな」
目の前の鮫子は無表情のままこちらを見つめている。
っていうか初めてじゃないか?こっちをまじまじと見てる鮫子って
いつもは横顔眺めながらキレイダナーなんて思ってたけど
っていうか、真正面からの顔もなかなかGOOD
最高だね
「・・・?」
あ、首傾げてる。そういえば俺返事してたんだった
- 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:48:50.72 ID:PPV7MKLn0
- 「あー。うん」
煮え切らない俺、でも何故か心は落ち着いていった。
半年も幸せな時間を過ごせたんだ。そろそろ頃合だろ。
ああ、マッスルの神様、俺に勇気を
「あのさ、俺がココに来ている理由は・・・・」
ココから先の言葉がでない、頑張れ俺!頼むぜマ神!
「お前が・・・・・・・・す、チュキダカラー!」
オクレ兄さんーーーーーーーーーーーーーッッッ!?
- 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 18:51:43.60 ID:PPV7MKLn0
- 「いや、うん。俺さ、お前の事が好きなわけよ。だからこうしてココに足を運んでるんだな」
真っ赤になった顔を隠しつつ、俺は慌てて良いなおす
反応は?どう?気になる、けど顔を上げれない、だって顔を上げればいやでも鮫子の顔が目に入ってくるから
ああ、緊張するぜ、心臓ドキドキなってる・・・人生で一番緊張してるんじゃないか?
「・・・そう」
え?え?今の返事? そう だけ?
いや、良いよとか、ほら、そうなんだ(照)とかあるじゃん?っていうか俺最大の事忘れてた
"付き合ってくれ"って言ってないZE
ガッデームッッッ!!!!
- 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 19:00:38.81 ID:aASIewS60
- wktk
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 19:09:37.53 ID:PPV7MKLn0
- どうする!?どうしよう俺、言わなきゃいけないよな・・・でもくそ
アーーーーッッ!この間がつらい、良い出せない。俺の鳥さんハートはもうブレイク寸前
壊れ始めたそのときだった
丸で月夜に歌うかのように声が流れる
「私は・・・・・つまらない人間
誰かを愛した事も無いし、誰かと仲よくすることも出来ない
あなたはそれでもいいの?」
その問の意図がつかめなかった。いや、掴もうとしなかった。
でも、俺の気持ちは決まってた。
誰がなんといおうと
"鮫子が好き"って事だけは、確かなもの。理由なんて聞かれても答えられないけど
それはきっと自分自身に正直なだけなんだと思う。
だから俺はこう返す
「うん、全然問題ねー。だからさ、つき会ってくれないか?」
10秒ほどの沈黙。これは彼女独特の間、だから俺も黙って待つ
今度は顔を俯けず、まっすぐ鮫子の顔を見ながら
- 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 19:12:31.82 ID:PPV7MKLn0
- 「そう・・・・あなたがいいなら。別にかまわないわ」
おいおい、人生にとって大きな変化をもたらすお付き合いも鮫子ちゃんにとっては
別に大問題じゃないってわけですか、そうですか。うんでも関係ねー
俺はそれだけでうれしかったから
「宜しくな、鮫子」
笑顔で名前を呼ぶ、それにビクッと一瞬からだをこわばらせるが
「・・・・そうね。考えておくわ」
そう返事を返してくれた日
ソコから、俺と鮫子の2人が始まった
- 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 19:13:10.81 ID:PPV7MKLn0
- とりあえず一旦しゅーりょー(・∀・)
駄作にwktk ありがとさんですた
- 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 19:17:28.19 ID:IwALDAAFO
- GJです
- 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 19:20:08.20 ID:aASIewS60
- 良かったです!
また書いて下さいね
- 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 19:29:20.15 ID:PPV7MKLn0
- ごめんね、まとめなのにでしゃばってゴメンネ。
>>43-44 アリガトウです。
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 19:30:34.25 ID:IwALDAAFO
- >>45
まとめの中の人でしたか
水族館の奴感謝です
そしてちぃとなっちゃんをよろしく!!
- 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 19:31:10.38 ID:PPV7MKLn0
- >>46 ごめんね、ログがないんだ。ごめんね;;
- 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 19:33:40.25 ID:IwALDAAFO
- な、なんだってー!!!
第一部なら覚えてるからまた書いてみる
- 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 19:36:29.58 ID:IwALDAAFO
-
第一印象は最悪だった
「アンタ今触ったでしょ!」
はぁ?コイツ何言ってんだ?
「触ってねーよ!」
「ちぃ その人は触ってはいない」
彼女は恐らくコイツの友達か何かだろう
どうでもいいが早く解放してほしい
「なっちゃん!コイツ絶対触ってる!」
「はぁ!?何言ってんだテメェ!」
「ちぃ それは誤解だ。キミ、済まないな。」
「なっちゃん!?何言ってんの?コイツは…」
「ちぃ 私はずっと見てたがこの人は何もしてない」
「なっちゃんがそう言うなら…分かったわよ。アンタもう行っていいわ」
何だコイツは…
まったく、朝から酷い目にあった…
俺は駅を後にし、学校を目指す…
- 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 19:38:06.99 ID:IwALDAAFO
- 「親友が痴漢か…悲しい事だ」
「お前…見てたんなら助けろよ…」
「いやこのままだと面白い事になる予感がしてな」
…全く役に立たん親友だ
怜はいつも俺を助けに来ない…
親友とは何か?と小一時間問い質したいトコだがやめておこう
アレに絡まれて新学年になって早々遅刻と言う不名誉な勲章を取得寸前だ
俺と怜は足早に学校に向かう
「そういえば先程の二人は同学年だったな」
「あぁ。そうだったな」
「もしかしたら同じクラスかもしれんぞ」
「…それはお断りだ」
そうこうしてる間に学校にたどり着き新しいクラスに入る
- 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 19:41:36.72 ID:IwALDAAFO
- 「あーっ!アンタ!」
ゲッ!嫌な声が聞こえる
「永太 どうやら同じクラスみたいだな」
「あぁ… そうみだいだな…」
そして座ってる場所を見ると…
見事に俺の隣だ…
何故に俺にこんな仕打ちを!教えてゴッド!!
「なっちゃん!今朝の奴が!」
「そうだな。今朝の人だな」
「しかも席が隣だよ!」
「最初は名簿順だから仕方ないだろ?少し我慢すれば席替えがあるだろう」
「うぅ… 分かった…」
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 19:42:39.65 ID:IwALDAAFO
- そんなやり取りを見ていると彼女が俺の方に寄って来た
「今朝はすまなかったな」
「あぁ 別にそんな気にしていない」
「そうか。ならいいんだが… 君、名前は?」
「水嶋永太だ」
「舟木怜だ」
お前は名前聞かれてねぇよ
「そうか。水嶋君に舟木君か。私は海老名波華だ、よろしく」
「よろしく」
「ちぃ 君も来てこの人に謝罪するんだ」
「なんでよ」
「ちぃが彼等にいちゃもんをつけたせいで遅刻しそうになったんだ。謝るのは当然だ」
「…分かったわよ」
あの二人…
まるで姉妹だな…
「今朝は…悪かったわね」
「ちぃ ちゃんとごめんなさいって言うんだ」
「うぅ…ごめんなさい…」
- 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:03:21.21 ID:IwALDAAFO
- そんなこんながあり始業式が始まり講堂に移動する
式中は校長の長くかったるい話しがあり
そんなこんなで式は終わり
俺は帰り支度をする
「怜 帰ろうぜ」
「分かった」
「君達」
声がしたほうに振り向くと
海老名がいた
「一緒に帰らないか?」
「俺は構わんが…」
「そうか」
そして俺達は学校を出て駅に向かう
「なんでアンタと一緒に帰らないといけないのよ」
どうも水野は俺と一緒にいるのが不満らしい
「ちぃ 彼とは最低でも二ヵ月隣の席だ。二ヵ月ずっと喧嘩するわけにもいかんだろう」
まぁ…それもそうだな。
「だから彼と…仲良くしろとは言わんが少しは仲良くした方がいいぞ」
「…分かった」
そう言って水野は頷いた
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:05:42.91 ID:IwALDAAFO
- 「水嶋君。ちぃをよろしく頼むぞ」
「頼むぞって?」
「む?こういう第一印象が最悪な奴同士はたいてい仲良くなるのがお決まりでは無いのか?」
どうやら海老名は若干天然らしい…
「少女漫画では定番かもしれんが… そんな気は俺に無い」
「それは現在の話であり未来はそうとは限らんだろう」
「それはそうだが…」
「つまりは永太が水野に好意を抱く未来もあるかもしれない」
「うむ。そういう事だぞ。舟木君はなかなか読める奴だな」
「いやぁ、それ程でも」
コイツら…
そんなに俺を水野とくっつけたいのか?
- 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:08:01.98 ID:IwALDAAFO
- 「俺は別にくっついても構わんが水野は絶対嫌がるだろう」
ん?俺何言ってんだ?
「ちぃは手強いぞ水嶋君」
「そうか… 実は一目惚れだったのか… そして水野の対しあんな態度を…」
「ツンデレとツンデレだな」
コイツら…なんでこんなに息ピッタリなんだ?
「お前らなんでそんな息ピッタリなんだ?」
「ふふふ… 永太、それはだな 俺達は同じポジションだからだ!」
ポジション?なんの話だ?
「舟木君、どうやら水嶋君は理解していないようだな」
「うむ、そのようだ。」
「まぁ私達も最初のポジションから大分変わったからな」
コイツら何の話をしてんだ?
- 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:08:51.89 ID:IwALDAAFO
- そうこう話していると水野が口を開いた
「なんかのけ者になってる…」
「ちぃ ここでは自分で目立とうとしないとヒロインの座が奪われるぞ」
「へ?」
「つまり頑張って水嶋君に話し掛けるんだ!」
なんか海老名のキャラが違う気がする…
「アイツに話す事なんて無いわよ」
そう言って水野は道を渡ろうとし時…
「ちぃ!!危ない!!」
水野の前に一台の信号を無視したトラックがやってきた
危ないと思う前に俺は走り出していた
「水野っ!!」
「きゃあっ!!」
- 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:15:23.97 ID:IwALDAAFO
- …
……
………
どうやら間一髪間に合ったみたいだ
「よくやったぞ永太!さすが主人公だ!」
「しかしベタだな…轢かれて骨折とかした方がヒロインに気遣ってもらえるしいい雰囲気になると思うが?」
「しかしそれは死の危険性があるぞ?」
「そうなればそれはそれでロマンチックだと思わんか?」
外野がなにか言っているが無視しよう
「水野 無事か?」
「助けられて無事じゃなかったら助けて貰った意味が無いじゃない」
そりゃそーだな
「それよりアンタ…」
「?」
「いつまで抱き着いてるの!さっさと離れなさい!!」
そう言われ俺は水野から離れた
- 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:18:14.36 ID:IwALDAAFO
- 「うむ。ベタだな」
「私は水嶋がちぃの胸を触って『どこ触ってんのよアンタ!』的な展開かと思ったんだが…」
「それはベタだ。と言うよりも定番だな」
また外野が何か言っている…
とりあえず無視だ
「とりあえず無事で良かったな」
そう言い水野の方を見る
水野は俺の方を見て少し頬を朱に染めている
「…ありがと」
そう言うと水野は足早に駅に向かった
そして俺は後ろから歩いてきた怜に言った
「これは…!!来たかもしれんぞ」
「うむ。春だな」
「……… 主人公はこういうのに鈍いのが基本なんだがな」
「まぁあまりにベタだと現実味が無くなるだろう」
「まぁそれもそうだな」
そう言いながら俺達は駅に向かった…
〜第一部 終 〜
こんな感じです第二部は覚えない…
とりあえずまとめ人さんよろしくです
- 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:28:42.82 ID:g4Z+Nyn80
- >>58
乙ですGJ
- 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:30:45.36 ID:ZHiU73tW0
- * ∩_
+. | E) * 帰ってきたら、ちょうど終わってたよ
/ / ウヒョヒョヒョヒョィィヤッッホォォゥウウ!!
_( ゚∀゚)/ .ノ *
/ VIP / +
⊂_// /* +
(_⌒ヽ
ヽ ヘ }
ε≡Ξ ノノ `J
- 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:34:46.99 ID:/Nq1MIKhO
- ログあるけど携帯だからなぁorz
- 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:34:48.82 ID:PPV7MKLn0
- ほーい。家に帰ったらまとめて起きます。>>58
ノコッテタラネ
- 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:38:13.23 ID:ZHiU73tW0
- 【業務連絡】
架空の妹はあらわれなかった!
http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1154518372/l50
【業務連絡】
- 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:40:20.93 ID:PPV7MKLn0
- というか、暫定的にUPしときますた(ノ∀Tタハー
- 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:42:46.82 ID:IwALDAAFO
- >>63
な、なんだってー!!
- 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:51:42.63 ID:IwALDAAFO
- うぉ!upされた!!
第二部はぼんやりとしか覚えて無い…
第二部
波華と怜SIDE
…
……
………
先日はあんな事あってからちぃが少し水嶋君を気にしているようだ
授業中に水嶋君の方をチラチラ見ていたりする
まぁあんな事があった後だししかたない事だ
しかしあまりにベタすぎないか?ちぃ
しかも水嶋君は授業中にちぃが見てる事に全く気付いてない
なんてベタなんだ…!
ここは舟木君に協力して貰いどうにかしよう
そうでもしないとちぃは何もせずモジモジするだけだからな…
小中ともにそんなんだった…
ちぃは好きと自覚するまで時間がかかり過ぎるのが欠点だ…
- 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:55:24.55 ID:IwALDAAFO
- ※このシリーズはスレをどうにか1000まで行かせようとするあまり書いた作品です
r2氏の鮫子とは無関係どす
作者のぼやきが>>4あたりにあるんでそちらもドゾー
そうこうしてる間に午前中の授業が終わり昼休みになる
そうだ!この作戦を使おう!!
この作戦を実行する為には舟木君の協力が必要だ
あらかじめ話しておこう…
「舟木君、ちょっといいか?」
…
……
………
「ちぃ 一緒に食べよう」
「へ?あ、うん」
「水嶋君、君達も一緒にどうだ?」
「喜んで」
そして私達は中庭に移動する
中庭に着いた私達はゴザを敷き弁当を広げる
「む、飲み物が無いな。ちぃ 何がいい?」
「えーと…お茶でいいよ」
「分かった。舟木君、一緒に来てくれ」
「あぁ 分かった」
- 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:56:03.31 ID:IwALDAAFO
- よし作戦成功だ
「こうでもしないとちぃは何も出来ないからな」
そう舟木に言うと
「そんなタイプなら二人きりにしても何も出来ないんじゃないか?」
………迂闊だった
二人きりにしてもちぃは好きな人に積極的にはならないんだ…
どうとも思ってない奴には普通なんだが…
「まぁ全てはちぃ次第だな」
「だが二人きりをいいことに永太がアハンな事をするかもしれんな」
そういえば水嶋君もいるんだったな…
彼は割と積極的に行くかもしれん
- 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:56:46.38 ID:IwALDAAFO
- 「ところで舟木君」
「なんだ?」
「『アハンな事』と言う比喩は古いぞ」
「む、そうか…」
そして飲み物を買いゴザに戻る
「ちぃ お茶だ」
「ふぇ?あ、なっちゃん!」
どうも何も出来なかったらしい
そして何もされなかったらしい…
「ありがとう」
そんなちぃも可愛いな…
イカンイカン私はちぃと水嶋君をくっつけようとしてるのに…
「なっちゃんどうしたの?」
「あぁ 考え事をしていたんだ」
「ふーん…」
- 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:57:37.99 ID:IwALDAAFO
- うぅむ… 何か無かったかな…
そうだ!アレがあるじゃないか!!
「水嶋君」
「なんだ?」
「放課後空いてるか?」
「放課後?空いてるけど」
「美術室に来てほしいんだ」
「美術室?」
「あぁ ちぃが人物画のモデルが欲しいと言ってたからな」
「なっちゃん!?何言ってるの!?」
「水嶋君に頼めばいいじゃないか割と整った顔をしてるしちょうどいいじゃないか」
「そうかもしれないけど… 水嶋君に悪いよ…」
水嶋君か…
先日までアイツとかだったのにな…
進歩じゃないか、ちぃ
- 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 20:58:49.12 ID:IwALDAAFO
- 「俺は別に構わんぞ」
流石水嶋君だ いいように踊ってくれる
「そうか。じゃあよろしく頼むぞ」
「なななな、なっちゃん!?何決めちゃってるの!?」
まさか… ちぃはまだ自覚してないのか?
とりあえずちぃに耳打ちをする
「ちぃ これはチャンスなんだ」
「ふぇ?」
「ここで水嶋君に色仕掛けの一つでもすればイチコロだぞ」
ちぃは顔を真っ赤にしている
あぁ… ちぃはホントに可愛いな…
「……… 分かった」
「そうか」
そう言うと私達は水嶋君に向き直り
「ではよろしく頼むぞ」
- 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 21:01:30.31 ID:IwALDAAFO
- とりあえずうまく事が進んだな…
まぁちぃがホントに色仕掛けするとは思えんが…
そんなこんなで昼食を終え午後の授業に向かう
ちぃは授業中ずっとぼんやりしている
そして授業を終え放課後に…
「それじゃ水嶋君 よろしく頼むぞ」
「ん?あぁ、そうだったな」
……… どうやら水嶋君は忘れてたらしい…
君は抜けてるのか鋭いかわからんぞ…
「ちぃ」
とりあえずハッパかけておこう
「こんなチャンスはもう無いかもしれないんだ。しっかりとやれよ」
そう言うとちぃはコクリと頷いた
頑張れよ ちぃ…
ちぃを見送り 帰り支度をしていると
「覗かないのか?」
舟木が話し掛けてきた
けしかけておいてなんだがホントに色仕掛けでもしたら手出しをしそうだ
- 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 21:11:47.87 ID:IwALDAAFO
- 「ここまですればもう手出しする事無いだろう」
「…そうか」
「これはもう二人の問題だから二人に任せよう」
「…それもそうだな」
そう言うと舟木も帰り支度を始めた
「一緒に帰ろうぜ」
意外だった
「君から誘うなんて珍しいな」
「まぁそんな日もあるだろう」
一人で帰っても退屈だし…
「わかった。一緒に帰ろう」
そう言って私達は学校を後にし駅を目指す
その帰り道…
「海老名 お前永太の事好きだったろ?」
は……………?
「君は何を言ってるんだ?」
- 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 21:19:59.66 ID:IwALDAAFO
- 「お前は一年の時から永太が好きだった そうだろ?」
「……… いつから気付いていた」
「最近だ」
「そうか…」
私は水嶋の事が好きだったのは確かだ
だから最初はチャンスだと思った
水嶋達と出会った日にコイツから水嶋がちぃの事を好きだと言う事を聞くまで
「水野には敵わないから諦めたんか」
「……… そうだ」
同性の私から見ても可愛い容姿と可愛い性格をしているちぃには敵わない
「早く諦めをつける為に二人をくっつけようとした」
「そうだ…」
実際そうだ
敵わないから逃げた臆病者だ…
「なら今ここで俺がお前の事が好きと言えばお前に届くか?」
- 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 21:22:39.79 ID:bdxESoYIO
- またかWWW
だがいいWWW
- 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 21:23:46.87 ID:IwALDAAFO
-
………………は?
今コイツ………
私の事を好きといったか?
「……… 冗談はよせ」
「冗談じゃない 俺は本気だ」
どうやらコイツは本気のようだ
だが…
「今は… 今はまだお前の言葉は届かない…」
「そうか なら届くまで待つよ 俺は気が長い男だからな」
〜波華と怜SIDE 終 〜
- 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 21:26:26.38 ID:IwALDAAFO
- ※この作品は作者が前スレを1000に届かせる為に書いた作品です
ツンサメや鮫子とはあまり関係ありません
>>4>>7に作者のぼやきがあるでそちらもドゾー
- 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 21:27:26.07 ID:gQWRXS/p0
- 乙華麗
- 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 21:44:41.64 ID:aOoc5vyiO
- ほ
- 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 21:53:03.54 ID:W3o4wfTP0
- 八百長UZEEEEEEEEEEE!
- 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 21:54:31.85 ID:IwALDAAFO
- 八百長から守るべく保守
- 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 21:56:45.98 ID:ZMc8xb400
- あまりにもアレなんでVIPりした
- 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 22:00:01.60 ID:IwALDAAFO
- このスレとなっちゃんは俺が守る!
- 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 22:05:20.61 ID:IwALDAAFO
- 5分間隔で保守
- 85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 22:13:38.76 ID:ZMc8xb400
- 保守
- 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 22:20:38.31 ID:W3o4wfTP0
- パート化したら悲しくなるよな…中身が
- 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 22:24:37.84 ID:IwALDAAFO
- >>86
保守だけになるからな
>>85
IDがトライダガー
- 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 22:37:23.61 ID:ppd40T5G0
- 投下します。拙文スマソ。
寂れた駅に電車が止まる。
乗ってきたのは風香。
いつも悲しそうな、俺の好きな女の子。
今日もまた、長袖のシャツを着ている。
「よう。暑くないのか?
そんなかっこしてて。」
「…別に。」
無愛想な返事。だが、それがいい。
正面の席に座る風香。
それだけで、緊張している俺がいる。
「どこに行ってたんだ?
あの駅の周りに何にもないよね。」
「…病院。」
「風邪か?」
「…関係ないでしょ。」
「ああ、そうだな。
ごめん…。」
沈黙。
- 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 22:42:39.48 ID:ZMc8xb400
- キタコレw
紫煙
- 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 22:45:09.94 ID:ppd40T5G0
- 話のネタはないのか?
考えろ!考えるんだ俺!!
うん!?
そういえば・・・
「なぁ…。」
「…何?」
「今日は何でそんな明るい色のシャツを着てるんだ?
いつもは黒とかじゃないか?」
そう。今日の風香は一味違う。
ピンク色のシャツだ。
かなり可愛く感じる。
「…別に。」
「そっか。なんか、可愛いなと思ってさ。
はは…。」
「…。」
畜生。
作戦失敗です。ねぇさん。
- 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 22:45:10.18 ID:IwALDAAFO
- 読み方は前と同じふかでぉk?
- 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 22:52:49.21 ID:ppd40T5G0
- ふかでおK!
…?
どうしたんだろう。
風香のやつ、なんかそわそわしてるな。
…雨か?
一日晴れるって言ってたのに。
天気予報は当てになんないね…
「雨嫌いなのか?」
「…別に。…でも…今日は嫌。」
「今日は?」
「…傘、持ってないから。」
キタコレ!
折り畳み傘常備ですよ!GJ、俺!
「俺、傘持ってるよ。
折りたたみだけど…」
「…それが何か?」
ぁあもう!もどかしいな!
届けこの思い!
- 93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 22:58:13.64 ID:IwALDAAFO
- 届くまで待つさ…俺は気が長い男だからな…
- 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 22:59:49.46 ID:ppd40T5G0
- >>93
ちょwwwww
「そのっ、傘使うかってきいてるんだよ。」
「…あなたが濡れるじゃない」
「い、一緒に入ればいいじゃん!」
「…ぇっ。」
ほんの、ほんの少しだけびっくりする風香。
いっ、嫌なのか?
えぇい、ままよっ!
「かっ、勘違いするなよ!
困ってるやつをほっとけない性質だから、お、俺…」
うは、俺ツンデレじゃん。
- 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 23:15:47.03 ID:IwALDAAFO
- 続きを待つぜ…俺は気が長い男だからな…
- 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 23:16:25.50 ID:K1kMxoepO
- …そうか!男をツンデレにすると男にも萌えられるんだな。なるほど
- 97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 23:27:21.76 ID:ppd40T5G0
- 「……。」
あ…なんかさっさと電車降りやがった。
濡れて帰るつもりか?
強情なんだから。人に頼るのがそんなに嫌か?
…と思ったら、ホームの出口で待ってるじゃない。
「……。」
何も言わずにこっちを見る。
ちくしょう、可愛すぎるぜ!
「入れよ、ほら。」
差し出した傘に何も言わず入ってくる風香。
- 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 23:32:26.78 ID:ppd40T5G0
- ざ――――――……。
何もいわずに道を歩く二人。
風香は必死に雨に濡れまいとして、窮屈そうにしている。
タダでさえ小さい折り畳み傘。
俺にとってはうれしいサイズなのだが、
ちょっと風香が可哀そうだった。
「…ほら。」
傘を少し俺から離す。右肩が雨に打たれる。
「…別に」
「いいから。俺は少しぐらい濡れてもいいんだよ」
「……ぁりが…と。」
- 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 23:36:50.18 ID:ppd40T5G0
- …ん?
お礼を言われたのか俺?
よし、畳み掛けてみよう!
「…俺なら、いくらでも頼ってくれて良いから。」
「……っ。」
照れてるじゃない、いいじゃない!
「…調子に乗るな。」
「ごめん…」
あー、俺謝っちゃったよ!
調子乗ってましたって言ってるようなもんだよ!
なさけねぇ・・・
- 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 23:37:52.00 ID:W3o4wfTP0
- ワッフル!ワッフル!
- 101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 23:41:33.16 ID:IwALDAAFO
- 「主人公らしいヘタレっぷりだな」
「しかしベタだと思わんか?」
「まぁベタだがあまりに斬新すぎると読者がついてこれんぞ?」
「それこそが新世界なんだよ 怜」
- 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 23:43:46.79 ID:ppd40T5G0
- ざ――――――……。
再びの、沈黙。
今度こそもう話すネタがない。
…じゃぁ、怒られても良いか…
「なぁ。」
「…何。」
「何で病院いってたの?」
「…お見舞い。」
おぉっ!怒られなかったぞ!
やりましたよ!
…。
…お見舞い?
誰の?
両親はもう亡くなってるんじゃなかったのか?
そんな話を確かにこの間、聞いたんだけど…
「誰が入院してるんだ?」
「…おねぇちゃん。」
「そっか…。」
- 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/02(水) 23:47:48.75 ID:ppd40T5G0
- それ以上は、聞かないことにした。
いや、もう聞いちゃいけない気がした。
寂しそうな顔が、もっと寂しそうに見えたから。
ところが、
「…精神病なの。おねぇちゃん。」
思わず、息を呑んだ。
風香のほうから、話し出したのだ。
そして…精神病?
ナンダソレハ?
思考が正常に働かなくなる。
「…二重人格。」
かまわず話を続ける風香。
俺は何も言わず、黙って聞くことにした。
- 104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:00:28.55 ID:XpomWIFU0
- 「…小さいときに、おかしくなっちゃってね。
…それから、もう、十何年もそのまんま。」
細かく、ポツリポツリと、風香は話した。
肩が、ほんの少し震えていた。
「…無理しなくてもいいぞ。」
「…いいの。聞いて…」
俺の顔を覗き込むように、こっちを向いた。
小さな、小さな涙が、きれいな目を包んでいた。
「風香…。」
「…これを見て。」
傘の外に左の腕を突き出す。
雨に濡れ、だんだん風香の肌が透けてくる。
「風香…?」
- 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:09:46.04 ID:XpomWIFU0
- 傷跡。
それも目を覆いたくなるほど激しい。
「…おねぇちゃんが、私を切ったの。」
吐き出された言葉。
何も言えなかった。
ただ、圧倒されて、青ざめる俺。
「…止めようとしたお母さんは」
「もういい!やめろよ!」
次に風香が何を言おうとしたかは予想がついた。
その言葉を、言わせたくなかった。
「…どうして急に…そんな話をっ」
うまく喋れない。もどかしい。
- 106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:16:05.63 ID:XpomWIFU0
- 「…頼らせてよ。
一人で抱えるのはもう十分なの!!」
声を荒げる風香。
「頼ってくれるんだな?いいぜ。
話せよ。気が済むまで。」
俺は覚悟を決めた。
受け入れてやろうじゃねぇか。
俺の好きな女の子の過去ぐらい。
「…。
…殺したのよ。
おねぇちゃんが、お母さんを…。」
予想道理の答え。
それでも、頭がくらくらした。
歯を食いしばってなきゃ、倒れそうなくらい。
「…それで?」
声を絞り出した。
- 107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:18:08.93 ID:tZQuGVQw0
- 暗い過去きたー
- 108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:20:18.74 ID:506qi2170
- 深呼吸してwktk
- 109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:25:28.73 ID:XpomWIFU0
- 「…それからずっと、おねぇちゃんは、おかしなまんま。
ずっと…ずっと…。
いつ、お見舞いに行っても、引きつった顔をしてて、
私が黒い服を着ていくと、暴れだすの。
悪魔が来たって。
優しかったのに、おねぇちゃん。
優香っていうの。優しい香りって書くの。
そのおねえちゃんが、私を悪魔だって…。」
俺は傘を捨てて、風香を抱きしめた。
「…大丈夫。ちゃんと受け止めてあげるから。
全部…。」
風香は声を殺して泣いていた。
どうして急に俺を頼る気になったのか、それは分からない。
両親もいない。
こんな話を聞いてくれる友人もいない。
そして今日まで、ずっと一人で耐えてきたんだろう。
- 110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:31:44.06 ID:XpomWIFU0
- 「悪魔なんかじゃないんだ。
悪魔なはずがないだろう。
俺の大好きな風香が、悪魔なわけないだろう!」
精一杯のあがき。
そして、俺も泣いた。
受け止められた自信がなくて、悔しかった。
雨と涙で、二人は心の底まで、びしょびしょになった。
雨が上がって、ずぶ濡れになった二人が立っていた。
「ありがとう。話してくれて。」
「…いいの。
それより…」
「え?」
「好きって本当?」
- 111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:32:14.35 ID:wY0PvNui0
- ハルサメ みたいな?
- 112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:34:09.04 ID:1z7cXJ/dO
- wktkwktkwktk
- 113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:36:18.14 ID:XpomWIFU0
- 俺は考えた。
なんて言ったら素敵なんだろうって。
でも、たいしたことは言えそうになかった。
「風香は受け止めてくれる?
俺の気持ち。」
「……知らない。」
風香は、ほんの少しだけ、笑っていた。
ほんの、少しだけ。
少しだけ。
終わり
チラシの裏書でした。
- 114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:37:13.43 ID:W6nP603L0
- Σd
- 115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:39:40.28 ID:tZQuGVQw0
- KEYっぽい
- 116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:40:09.48 ID:vfmOrMxzO
- 乙。
- 117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:42:27.71 ID:506qi2170
- GJの一言に尽きる
- 118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:47:49.51 ID:n5aVIQAg0
- 激しくGJ!
- 119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:55:22.59 ID:tZQuGVQw0
- 保守
- 120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 00:58:42.88 ID:BF27+MeV0
- 果たしてこのスレは今夜の峠を越えることができるのかっっ
乙デス
- 121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 01:00:07.86 ID:tWhmEcrHO
- ほしゅーる
- 122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 01:01:30.01 ID:tZQuGVQw0
- だめだ眠い、後は頼んだ
- 123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 01:07:53.73 ID:IxaI/cxgO
- 意識が切れるまでなら任せろ
- 124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 01:08:41.88 ID:IxaI/cxgO
- ツンサメってどんな性格なのかわからん…
テンプレがないんだもんよ(・ω・`)
- 125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 01:09:55.17 ID:vfmOrMxzO
- >>124
ツンツンしてて冷めてる娘
- 126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/03(木) 01:11:43.75 ID:506qi2170
- 最初の俺は
二重人格で人襲ったり、お肉が好物なツンかーと思ってたよ