◎ 衛生(生命、生活を守る):ヒポクラテス →病気にならないには?
・ 衛生学(個人を対象) ドイツ医学 →長與専斎
・ 公衆衛生学(集団を対象) アメリカ →ウィンスロー
・ 病気、疾病 ⇔ 健康(生体の恒常性の維持=ホメオスタシス)
・ 健康とはWHO憲章=健康権
(健康とは身体的にも精神的にも社会的にも調和のとれた良好な状態をいい、単に病気がないとか病弱でないということではない)
・ 憲法25条=生存権(国の社会的使命)
○ WHO(1946年発足)世界保健機関 ジュネーブ1951年 日本加盟(西太平洋地域 マニラ支部)
・ 伝染病対策
・ 天然痘撲滅
・ 衛生統計
・ プライマリケアーの導入 →アルマアタ宣言(2000年までに全ての人を健康にする)
*プライマリーヘルスケア:医療、医師のサービスを除いてく健康に対するアプローチ
*プライマリーメディカルケア:医師中心の健康に対するアプローチ(病院の改装)
○ 身体障害者の健康神
・機能障害(インペアメント)
・能力障害(ディスアビリティ)
・社会的不利(ハンディキャップ)
○ 健康の管理=予防 リーベルクラーク
・健康の教育
・健康診断
・包括保険
○ 疾病の自然史 →予防
・感受性期(病気になりそう)=1次予防(特異的予防、健康増進)
・前臨床期(自覚症状なし)=2次予防(早期発見、早期治療)
・臨床的疾病期(自覚症状あり)=3次予防(機能回復、悪化防止)
○ 健康増進
・ 健康教育(成人病、高血圧、禁煙、禁酒)
・ 運動(ヨガ、ジョギング)
・ 栄養の改善(減塩 1日10g以下、バランス、食物繊維)
・ 疲労回復(過労防止)
・ 健康相談(健康診断の相談、結婚の相談)
○ ヘルスプロモーション →オタワ憲章
・ 人々が健康を自己管理、改善することが出来るようにする過程であり、その行動実施そのものである。
・ 病気を治す → 病気を予防する → 健康を創造する
○ 日本ではアクティブ80ヘルスプラン
・ 健康作り3要素 栄養:バランスのとれた生活習慣
運動:適度な運動
休養:十分な休養
健康日本21(9項目について2010年までに目標達成)
個人への情報提供(選択、行動、支援)→健康増進 →予防 →医療費削減
○ 特異的予防
・ 予防接種(ワクチン、トキソイド・・・無毒化、BCG)
* 不活性ワクチン(有毒)
* 生ワクチン(弱毒)
* 消毒(微生物の無害化)
* 滅菌(微生物なし)
・ 隔離消毒(伝染病予防)
・ 加熱(食中毒予防)
・ 換気(マスク)
・ 環境の整備(上下水道の整備)
○ 早期発見、早期治療
(健康、不健康混在の集団を健康と不健康に篩い分け=スクリーニング)
・ スクリーニング(有効性、信頼性、簡便性)
* 検診(特定の疾患を見つけ出す)
* 健診(健康度を知る)
スクリーニングの4分表 |
陽性(+) |
陰性(-) |
異常者(疾病がある) |
真陽性者(敏感度) |
擬陰性者 |
正常者(疾病がない) |
擬陽性者 |
真陰性者(特異度) |
○ 悪化防止(適正治療)
○ 機能回復(リハビリテーション →社会復帰)
☆ 全てを含めての包括保険 ☆
◎ 食生活と健康
○ 食物=口から取り入れる物質の総称
・ 消化できるもの=栄養源
・ 消化できないもの=食物繊維
○ 体内において
・ エネルギー供給(炭水化物、脂質、タンパク質)
・ 身体構成(タンパク質、糖質、水)
・ 身体の調整(ミネラル、ビタミン、繊維)
○ 炭水化物(多糖類 → ショ糖類 → 単糖類)
・ 麦芽糖=ブドウ糖+ブドウ糖
・ ショ糖=ブドウ糖+果糖
・ 乳糖=ブドウ糖+ガラクトース
・ 単糖類(ブドウ糖=グルコース 果糖=フルクトース ガラクトース)
○ 脂質=グリセリン+脂肪酸
○ タンパク質 →ペプチド →アミノ酸
○ ビタミン A,B,C,D,E,K
○ 無機質(Na,K,Mg,I,CL,Ca,Cu)
☆ 五大栄養素
・ 保全素(ビタミン、無機質)
・ 三大栄養素(熱量素)
炭水化物 4Kcal/g
タンパク質 4Kcal/g
脂 質 9Kcal/g
◎ 栄養の評価
・ 乳幼児=カプラ指数
・ 学童児=ローレル指数
・ 成人=BMI、ブローカ指数
◎ 国民栄養調査(1年に1度)
・ 300地域、500世帯、15000人、無作為
・ 健康状態
・ 栄養摂取量
・ 経済負担
(平均栄養所要量、生活活動強度、一日必要量、年次推移、目標値)
○ 年次推移
・ 増加:総脂肪量、動物性脂肪、動物性タンパク質、食塩(10g/1日)、Ca(摂取量は増加しているが目標値には達していない)
・ 横這い:総タンパク質
・ 減少:エネルギー、炭水化物、(食物性タンパク質)
栄養過剰症 |
欠乏症 |
|
エネルギー |
肥満(成人病) |
マラスムス |
タンパク質 |
クワシコール |
|
ビタミンA |
小児の脳圧亢進、四肢疼痛 |
夜盲症 |
ビタミンB1(サイアミン) |
脚気 |
|
ビタミンB2(リボフラミン) |
口唇炎 |
|
ビタミンB12 |
悪性貧血 |
|
ビタミンC(アスコルビン酸) |
壊血病 |
|
ビタミンE |
老化 |
|
ビタミンK |
出血傾向、出血素因 |
|
ビタミンD |
クル病 |
|
ニコチン酸(ナイアシン) |
ペラグラ |
脂溶性ビタミン DEKAビタ
*微量金属の欠乏症 |
|
Zn(亜鉛) |
成長=性腺発育不全 |
Fe(鉄) |
鉄欠乏性貧血 |
I (ヨード) |
甲状腺機能低下症(橋本病、クレチン病、粘液水腫) |
Cu(銅) |
貧血 |
クロム、コバルト、モリブデン、マンガン |
◎ 食品衛生
○ 食品添加物
・ 保存(ビタミンC、ソルビン酸、安息香酸)
・ 着色(?-カロチン)
・ 味(レシチン、サッカリン)
○ 安全性確認(実験動物に投与)
・ 慢性毒性試験(毎日投与し続けても、障害がないか)
・ 急性毒性試験(一回投与した結果毒性があるか)
・ 代謝性試験(吸収、排泄、の観察)
・ 発ガン性試験(投与してから動物が死ぬまでに発ガン性の確認
・ 催奇性試験(妊娠動物に投与、胎児の観察)
・ 繁殖性試験(長期間投与、次世代での観察)
アレルギー物質を含む食品の提示(蕎麦、卵、乳、小麦、落花生)5品目の表示義務)
◎ 食中毒(食品or食品添加物)=食品衛生法
○ 細菌性食中毒
・ 感染型
:腸炎ビブリオ(好塩菌)
:サルモネラ菌属
:病原性大腸菌
:カンピロバクターピロリ菌
・ 毒素型(外毒素=運動神経障害=呼吸不全、嚥下困難etc)
:ボツリヌス菌
:黄色ブドウ球菌
◎ 食中毒の防止策
○ 食品
・ 汚染防止
・ 増殖防止
・ 加熱調理
:有効=感染型細菌、ボツリヌス菌
:無効=黄色ブドウ球菌、ふぐ毒
モノ(ヘン)・ジ(ド)・トリ・テトラ・ペンタ・ヘキサ・ヘプタ・オクタ・ノナ・デカ