Nika29期戦争中、トゥルシングにて長女「怜愛」の遺体が発見される。

他の姉妹については生存不明状態のため、調査団は「二階堂家は滅亡した」という結果を出した。

以下の文章は、遺体の横にあったメモ書きの文である。


私のちゃんとした人間だ。妖怪なんかじゃない、人間なんだ。人間と人間と生まれたら、人間なんだ。まあ当たり前のことだろうけど。
それに…宿題の答えも、答えるべきだよね。

私が人を傷つけすぎている理由
それは私が弱いから。何も出来ない、弱い人間だから。だから人にすがりつきたくなる、何度も張り付いて張り付いて、迷惑をかけているかもしれないって事を考えなく、ただ自分がいいように動く。
だから必要ない人は弾いている、人探しだってそうだ、間違った人ならすぐに弾く、見つけたらその人だけにただついていくだけ、こんなんじゃまるでペットだ。
だから私はペットだと思われないように、武器で自分が人であることを証明させている、今まで見せた血だって、そうなのかもしれない。
…人格っていう武器が、みんなを傷つけたって思うよ、私は。

人が受けている痛みを知ること
人が受ける痛みなんて、私だって何度も何度も実感してる。身体的な痛みも、精神的な痛みも、全部全部知ってる、だって両方受けたことがあるから。
だから…知っている、つもりなんだよ。でもそれじゃあ、不完全な痛みの知り方だ。ちゃんと聞いて、知るべきなんだよね、痛みって、他人の痛みって、そうやって知るしかないんだから。
身体的な痛みは説明しづらいかもしれない、どこが、どうやって痛むのか、でもちゃんでなくてもいい、少しずつその痛みについて話せば、必ず分かるはずだから。
精神的な痛みは心の傷、心ってね、意外と嫌なことはすぐに傷になるんだ、痛むんだ。だから…怖くても、その痛みを話すべきだ、少しだけかもしれないけど、和らいでいくはずだから。
絶対に一人になんてさせない、痛みは…絶対に一人で抱え込ませたくはない。

これからどう治していくのか
私みたいな100人以上を傷つけてきた切り裂きジャック以上の異常者には、人を傷つけるのを治すには難しいのかもしれないね。でも…私は治さないと。
今すぐ、今から変わるんじゃない…少しずつ変わればいいんだろうね、少しずつ成長して、変わっていけばいいんじゃないかな。
一つ、個人に囚われないようにする。「姉妹」とかいう狭いものじゃない、広い繋がりを持てる「友達」を持つべきなんだ。ただ一人だけに関わっていたら、人は絶対に成長なんてできない。
友達は持てば持つほど、人は成長できるって、私は色んな人から学んだよ。私はまだ幼い、だからみんなの意見が、私の糧になるんだ、未来のための。
二つ、少しずつ言葉を覚えたり、考えたりする。私はまだ皆よりかなり年下…のはずだ、だから私はその言葉の意味を知らずに言っているかもしれない、だからまずは覚えるんだ。
そして、話す前に少し考えるんだ、相手が傷つかないような、そんな言葉を。難しい課題かもしれない、だって私には覚えることが容易に出来ない人だからさ。けど…これからの生活の為にも、覚えないと。
三つ、未来を捨てない。大体私は物事をネガティブに考えることが多い、勉強もろくにできないし、運動もあまりできない、おかげで私は自分をゴミクズだと言い聞かせて、未来も塞いでた。
でもさ、やっぱり色々話すと楽しいんだ、いや…楽しいっていうのもなんかあれだろうけど、その…色んな経験をした人と話すこと?つまりみんなのことだけど。

…だから、もし私がまだ生きてたら、こんな私だけど、よろしくお願いします。
それとごめんね、ありがとう!!大切な時間を、作らせてくれて。



(ありがとうございました、29期で私はNika生活に一旦区切りをつけようと考えています。今まで私に話しかけてくれた人、一緒に笑ってくれた人、私に叱ってくれた人、みんなに感謝します。)
(もしも、Nikaに本当に戻れなくなったとしても、私はNika2が始まった時に、必ず戻ります。皆といるのは、私はとても楽しいから。)

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最終更新:2014年12月23日 02:32