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見て楽しむアメフト講座


[1]はじめに


アメフトって,面白そうだけどルールが難しくて,,,
という人は実はたくさんいます.でもそこであきらめてしまっては,もったいないです.アメフトは知れば知るほど面白いスポーツでありエンターテイメントなのです.
この講座は,ほんとの初心者を対象に,まずはテレビの中継を見てもらおうということで開きました.そんなわけで,なるべく一度にたくさんのことを説明しないように配慮しています.

ルールはあまりわからなくてもいいから,まずは試合をたくさん見てください.ハードなタックルや華麗なパスを見ているだけでもおもしろいはずですから.

[2]アメフトはセットプレーでできている


アメフトは相手の陣地にボールを持ちこむと入る点数を競う競技です.その点は,よくあるスポーツです.
アメフトが他のスポーツと決定的に違うのは,すべてのプレーがセットプレーであることです.セットプレーとは,サッカーやラグビーやハンドボールで,反則があったときに反則されたチームがボールをもって次のプレーを始めるときのプレーです.よくサッカーの中継などで,セットプレーが勝敗の鍵だ,などと言っていますが,なら全部セットプレーにしてしまえ!(と思ったかどうかは知りませんが)というのが,アメフトです.

だいたいのプレーは,このような感じで始まります.

この絵では白ジャージが,左に向かって攻撃しています.最初からボールは白チームの手にあり,赤丸で囲んだQB(クォーターバック)というポジションの人にボールが渡ることによってプレーが始まります. そして,ボールを持った人が守備の選手に倒されるか,パスが失敗すると一つのプレーは終わりです.

遠くまで走った人も倒れた人もみんな立ちあがって,プレイが終わった地点をはさんでにらめっこの状態に戻ります.この中断が嫌なのでアメフトが嫌いと言う人もよくいますが,これがアメフトの真髄なのです.重要なのは一つのプレーで,どれだけボールが進んだか,です.この進んだ距離をゲインといいます.

セットプレーだから

  1. 攻撃が前もってプレイを考えたサインプレーになるセットプレーですから,攻撃は複雑なサインプレーができます.(もちろん守備側も)
  2. 無駄な選手がいない
    毎回プレーが始まる前に,ボールとゴールの間に守備側の選手が戻ります.だから11人*2の選手全員が毎回無駄になることがありません.サッカーなどでは,相手がボールを持ったときフォワードは,たらたらとオフサイドにならない程度に戻ったりしますが,そんなことはおこりません.
  3. 選手が交代できる(いつも全力)
    プレーの合間に何人何回でも選手交代ができます.攻撃の人は攻撃のみ,守備の人は守備のみをやることになり専門的な高度なプレーになります.攻撃守備の違いだけでなく,疲れた人を一旦交代させるとか,これからやるプレーに合わせて大きい人をいれるか,速い人をいれるか,変える.などということもよくあります.

というような魅力が生まれます.

[3]ボールの動きを追ってみよう!


アメフトは1チーム11人で計22人(+審判)が一度に動くので,全部見ようとしても無理です.まずは,ボールがどこにあるのかを追いかけましょう.裏技として,TVカメラの動きに沿っていくと実はボールの位置がわかったりします.(アメリカの中継に限る(^^))最初はQBがボールを持ちますので,QBに注目しましょう.

上の図のボールが後ろでかがんでいるQBに渡されるといっせいに全員が動き始めます。QBは、いったん少し自分の陣地のほうに下がります(防御の選手が入ってくるから)。そして、QB自身がボールを持って相手陣に入っていくことはありません。ですから、QBが次に誰にボールを渡すのかということに注目してください。

アメフトの攻撃には,大きく分けてパスとランがあります.パスはQBが,ゴールに向かって走りこんだレシーバーにボールをパスするもの,ランはQBが,ランニングバックにボールを手渡してボールを運ばせるものです.おおざっぱにいうと
パスは一度に進む距離が長い.その代わり危険も多い
ランは確実に少しづつ進むことができる
という特徴があります.
ポジションの名前がたくさんでてきたので,ちょっとまとめると

QB(クォーターバック)
攻撃の起点,パスを投げる
R(レシーバー)もしくはWR(ワイドレシーバー)
相手ゴールに向かって走りこんで,パスを取る.(と,そこまで前進する)
RB(ランニングバック)
QBから手渡されたボールを持って,走って前進する.
となります.

[4]パスとランを見分けよう!


まず最初の目標としてパスとランを区別してみましょう.分かったら,”パス!”,”ラン!”と元気よく叫んでください.
ランとパスを見分けるには, QBが下がる時の体の向きがポイントです.

白チームの02番がQBですが,相手側を向いて半身で下がっています(分かります?).これはパスです.マークされていないレシーバー(パスする相手)を探しているところです.レシーバーの動きはテレビ中継のアングルでは見えません。そのかわりプレーが終わった後で頻繁にリプレイが入ります。(そもそもテレビのリプレイ自体がアメフト中継から始まったのだそうです。)
反対に,QBが敵陣に背中を向けて下がるときは,ランです.

この絵では,紫チームの06番QBですが、左に攻めているのに,そちらに背中を向けています.実は,このとき26番がもっと右から勢いをつけて左に走ってきていて,ボールは,すれ違いざまに26番に手渡されます.そして26番が相手陣地に向けて,そのままの勢いで走りこむ.という手はずになっています.
このすれ違いのときにQBを目で追いつづけると,ボールを見失うことになるので,気をつけましょう(^^).

ともかくQBが下がるときの体の向きでパスとランが区別できるようになりましたか?これがアメフト観戦の第一歩です. でも実はそんなに甘くありません(^^).

[5]だまされるな!(フェイク)


フェイクと言うのはフェイントのことです。一対一で相手をかわすのもフェイクですが、サインプレーを活かした全体の動きとしてのフェイクプレーがアメフトの特徴です.守備をだますためのプレーですが、初心者もようようにしてだまされてしまいます。

プレイアクションパス=ランと見せかけたパス:QBが背を向けて下がり(攻めているほうから離れる), RBとすれ違いざまにRBの懐に手を入れます,,,が,RBが走りぬけていった後ボールを持っているのはQBです.守備側がランだとおもってRBに気を取られた隙に,WRは守備陣を振りきってロングパスを受けることができます.

ドロー=パスと見せかけたラン:パスのようにQBが下がってWRを探す振りをします,,,すると守備側は,ロングパスをされないように,広がって守ります.そこでRBにボールを渡すとかえってロングゲイン(大きく前進)ができたりします.

このようにパスかランかを瞬時に見分けることは守備と観客にとって永遠のテーマなのです(^^).
観客にとってドローは見ればわかるので心配ありません.問題はプレイアクションです.ボールだけをじっと集中してみるのではなく, QBとRBがすれ違った直後、QBとRBを両方見るくらいの広い見方をこころがけてみましょう.

さて、アメフトがセットプレーの妙味を生かしてプレー全体でだましながら進むスポーツであることが分かってもらえましたか?次はゲーム全体の流れを見てもらうことにしましょう。