メインボード

メインボード(マザーボード)

M/B

図「マザーボードの構成例」

説明の都合上、先に他のパーツを理解しておくほうがいいので、他のパーツの記事を読んでおくことをお勧めする。

パソコンの拡張性

CPUやメモリ、ビデオカード、サウンドカード、HDDなど、各種パーツを接続するメインボード。 メインボードの性能限界がそのままパソコンの性能限界につながるため、購入時には注意が必要である。 言い換えれば、メインボードの拡張性が、そのままそのPCの拡張性を決めてしまう。USB2.0のポートやメモリ、PCI-Expressのスロット数などである。特にDTMユーザならばIEEE1394b(FireWire800)に対応してるものを選びたい。

CPUの選択

一般的に、対応CPUからボードの選別が始まる。つまり、PCを自作するときには利用するCPUから選ぶのである。 代表的なCPUとして、Intel製、AMD製のものがある。 さらに、同一のメーカでも、CPUの設計が変わることにより、ボード側の設計も変わる。

アップグレードの考慮

将来のアップグレードを考慮する場合、できるだけ新しい設計のものを選択することになる。 しかし、時期によっては、ちょうどCPUの設計が大きく変更されるときかもしれないので、ここも注意が必要である。 しかも、今日の製品サイクルは激しく、すぐに(2年もしないうちに)新設計のものに変わっている。
CPUの性能向上
パソコンを自作するときに、CPUのアップグレードはあまり考慮しないほうがいい。 CPUの性能向上に伴って、対応メモリが変更されることがあたりまえで、近年その速さは増しており、CPUだけ新しくするというアップグレードは効果が薄い状況に直面しやすい。 必然的にメモリも交換するとこになるのだが、そのためには多くの場合、そのメモリに対応するマザーボードも買う必要があるのだ。 また、数ヶ月でCPU性能が倍になったりしないし、1年ちょっとでPCを買い換えようと計画しないからだ。 無駄に悩んで、新しいPCの自分のライフワークへの導入時期を遅くしてしまうことは得策ではない。というものの、将来のアップグレードをまったく考慮しないというのでは自作PCを作るメリットが大きく損なわれる。 パソコンのパーツは四半期毎に新製品が登場するのが一般的になっており、時期によっては1,2週間買い急いだために新規格対応マザーが選択肢になかったなどという失態を犯す危険もある。 相反する問題ゆえに自作では”将来性の考慮”はもっとも頭を使うべき部分である。 CPUのロードマップなどは各社から公表されているし、これが本命であろう、という道筋の情報も探せば見つかるものです。ただし、最近はIntelがPentium4のクロック重視路線をいきなり変更して、ロードマップを変更するなど動きが激しくなっている。
パーツ選択術
そこで、私がお勧めする方法は、「CPUを変更するのなら、メインボード、メモリごと交換する」ものだと考える方法。 先ほど述べたようにCPUの進化とともに、メモリなどもどんどん変更されていく。 さらに、ハードディスクを接続する規格は、現行のATAと呼ばれるものから、SerialATA、SerialATA IIへと移行を始めている。 このようなことをいちいち気にしていたのでは、いつまでたってもパーツが買えなくなってしまう。なので、技術の移行を見極めつつ、自分の必要とする性能と、自分のだせる予算を考慮しながら、妥協が必要である。 たとえば、私の場合、「今のメインボードのままだと、CPUは新しいものが使えるが、最新のメモリが使えない。このままCPUを新しくしても、メモリのせいでCPUの性能を100%発揮させることができない。」という状況にある。 このような場合の選択として、1)いまの性能よりはよくなるのは間違いないから、CPUだけ交換する、2)一気にCPUとメモリ、メインボードを交換する、という二つの選択が待っていることになる。
注意点
では、いま(2004年から2005年にかけて)マザーボードを選ぶ場合に将来的なことを考えるとしたらどこに注意すべきなのか。 さっきから必要に繰り返している通り、CPUとメモリは将来性を考えず購入段階での予算案でのベストだけを考えよう。 マザーボードでの対応ビデオボードには現在AGP(x8)タイプとPCI-Express(x16)タイプがある。 PCI-Express(x16)が新しい規格であるため、将来のビデオカードの買い替えを考えるならば、PCI-Express(x16)に対応したマザーボードを選ぶべきだ。
ハードディスクドライブ(HDD)の考慮
また、大容量の情報格納装置として数年にわたって使いまわす可能性のあるハードディスクドライブ(HDD)は現行のE-IDE(ATA)という規格から、S-ATA(シリアルATA)という規格に確実に移行してきているので、 マザーボードもS-ATA対応のものを購入し、HDDもS-ATAのものを購入するべきだ。
メインメモリの考慮
もしも、欲をだして、メインメモリも将来使いまわしたいと計画するならば、現行のDDRからDDR2に移行するのが目に見えているのでDDR2に対応したマザーボードを買い、メモリもDDR2を選びたいところ。 しかし、なんども言うようにCPUの高速化に伴いメモリも高速化される。たとえば現行のDDR規格も互換性があるものの、速度の違いで3つ以上の種類がある。 つまり、現在入手可能なDDR2を買っておいたところで将来のCPUアップグレード時に使える可能性は低い。ただ、DDRを選ぶよりはDDR2のほうが将来性があることは間違いない。
拡張バス・スロットの考慮
すでに32bit-PCIの各種拡張ボードを保持している場合にはPCIスロットがいくつ用意されているかも気になるが、32bit-PCIスロットとPCI-Expressスロットの併存メインボードの場合PCIの数が2つ程度であることが一般的である。
今後、PCI-Expressで早い段で登場してくるであろうボードはインターフェース増設カードであると考える。 なぜならば、たとえば、ATA133はそのチャンネルひとつですでに32bit-PCIの帯域に迫っている。一般的にATA133増設カードはチャンネルを2つ用意しているので、二つデバイスを取り付けると32bit-PCIの帯域でボトルネックとなる。 また、ATAより遥かに広い帯域をもつ最新のSCSI等はそのひとつのチャンネルですでに32bit-PCIでは帯域不足で、64bit-PCIやPCI-Xといったバスを利用しなければ意味が無い。 また、USB2.0やFireWire800(IEEE1394b)、ギガビットイーサネット(LAN)インターフェースなども同様である。
つまりすでに高速なバスが必要とされているので、PCI-Expressスロットがメインボードに標準的に装備されてくる2005年以降は対応拡張ボードが増えてくるものと思われる。 またシステムバスにPCI-Expressを採用しているメインボードは全体のパフォーマンスがあがる可能性もある。

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最終更新:2005年07月30日 18:45
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