「TarchunBlog/2005年09月22日/「ひぐらし」に見る「鬼」の特性」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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今日は一般的な「鬼」論を展開したいと思う。
今ではネットだけでなくリアルでも話題性の高まってきた同人ノベル、皆大好き「ひぐらしのなく頃に」でも取り上げられているテーマの一つでもある。
「鬼」とは昔話に出てくる空想上の物の怪というくらいの知識が一般的だと思うが、鬼あるいは鬼に順ずる妖怪あるいは現象を語った伝承、伝説の類はそれこそ日本中に古くからあり、それらを比較分析することが文学、民族学といった学問にも寄与するところ大きいのだ。
「鬼」の身体的アイデンティティとしてはカラフルな肌色、角、強面、巨躯といった特徴的なものが挙げられるが、今回はそれについては触れず、その他の行動的性格的特徴に焦点を当てたい。
「鬼」の行動の基本的スタンスは、「人間との対決」だ。
鬼は山から人の里に降りてきては大酒を飲み、人間に勝負をもちかけ、人が負ければそれをさらっていく。
こう書けば何とも横柄に見えるかもしれない。
しかし、鬼たちは人よりはるかに強大な力を持つが故に、基本的に人間たちと同じ土俵のフェアなルールを持ちかけて純粋な知恵比べ、力比べをしようとする。そうでなければ面白くないからだ。
そして、それでも尚、人が負ければさらっていく。逆に鬼が負ければ財宝を置いていったり、その力の一部を人間に与えたりした。
こうして長い間、鬼と人とは互いに恩恵を与えつつ平和に共存していた。
ところが、近年鬼は人の里からいなくなってしまった。
理由は人が力を持ちすぎたことにある。
鬼が持ちかけてきたフェアな土俵を、賢しくもねじまげ、傲慢にも嘘をつくようになった。
何よりも「誠実さ」をもって尊しと為す鬼たちの目には、人間が自己欺瞞に満ちていく様が鮮明に見えただろう。そんな状態では、人をさらっても意味が無い。
そして、鬼たちは人の里を去ってしまった。
……なんか長くなってきたな。
まだひぐらしとは関係ないね、続きはまた今度にしよう。
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