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コトブキヤ・タマ姉


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コトブキヤ 1/8 向坂環

はじめに

最近は出来のいい完成品フィギュアも増えてますが、ここではレジンキットを作ってみましょう。作業の内容は一例であって、これが正しいとかこれが最高というわけではありません。

キットについて

2005年11月に発売されたレジンキットです。美少女フィギュアの王道といって良いと思います。おそらく数ヶ月後にはPVC完成品フィギュアが発売されるでしょうけど・・・

箱の中は、パーツ、組み立て説明書、完成写真、パーツ請求用のハガキが入ってます。

パーツ構成はこうなってます。標準的と言えるでしょう。水着とかだともっとシンプルで、ハデなコスチュームや髪型ならもっとパーツは増えます。
ここでパーツの不足や間違いがないか確認します。問題があれば買ったお店やメーカーに尋ねてください。中古ショップとかで買う場合は対応できないこともあるので、買う前に必ず確認しましょう。といってもレジンキットなので、ある程度の欠けとか気泡は自分で処理しましょう。

キットの洗浄

キットには型から抜きやすくするための「離型剤」とよばれるものが付いてます。透明で見てもわかりませんが、さわってみるとなんとなくヌルっとしています。これが残ってると塗装が出来ないことがあり、作業中も気持ち悪かったり手がすべったりするので、まず最初に洗ってしまいます。

その前に、大まかにバリ(湯口)を削り取ります。バリがあると邪魔だったり握る時に痛かったりするので、最初に削り取ってしまうのです。後できちんと整形するので、ここでは適当に切るだけで十分です。写真上はバリがある状態、下が削り取った状態です。

洗ってる現場は都合により撮ってません。中性洗剤(油汚れに強い!みたいなのがいいかも)とクレンザー(これは適当に安いのを買った)を混ぜたものをブラシにつけてゴシゴシ磨きます。ブラシは歯ブラシでもいいのですが、写真にあるのは歯ブラシより大きくて毛も長いので、通常の3倍くらいの効率で磨けます。そのあと水でよくすすぎます。この、「磨→すすぎ」を2回行います。

で、洗いおわったところです。細かいパーツ(ヒモパンツの紐)が折れてしまいました。

作り始めてからの保管は100円ショップにあるようなタッパーに入れておくと便利です。フタが密閉するものを選びましょう。写真のは2個で100円でした。ちょっと小さいかなと思いましたが、ぎりぎり入りました。

パーツの整形

パーツの段差、穴、欠けてるところを整形します。これは普通のプラモデルと同じ作業ですが、少しでも楽をするために電動工具を使います。

上のは電動ハブラシを改造した、いわゆる「スピンヤスリ」です。下は簡易リューター。白いのは紙ヤスリみたいなのを巻き付けてあるもので、これで削ります。グリーンとグレーのふわふわしたものは、紙ヤスリより弱い磨きツールですが、ここの作業ではいまいち使えませんでした。

白い巻きヤスリで削ったところ。といっても見ただけじゃわからないですね。

もっと「正しく」修正するならば、表面の「正しい」形を考えてパテを盛ったりしなければなりません。削るだけでは「正しい」形より小さくなってしまうからです。しかし、作業としては削るのを最優先で整形したほうが楽なので、ここでは出来るだけ削って修正します。

といっても、やはりパテは必要です。切り傷みたいなのや小さい穴には溶きパテ。それより大きい部分には光パテを使います。これはなるだけ色が薄いのがいいのと作業性を考えてのことです。

「絶対領域」の内側にけっこう大きな段差がありました。ここに光パテを塗ります。卓上蛍光灯にくっつけるくらいに近づければ1分くらいで固まります。削るときは、カッター等使うとポロッとはがれるので、紙ヤスリでやさしく磨きます。光パテが薄くなってる境界部分は、普通のプラモだとはがれてしまいますが、レジンにはこのまま良く付くようです。

仮組み

だいたい整形が終わったら、いよいよ仮組みしてみましょう。

レジンキットでは補強のために真鍮線を通します。これくらいのサイズなら直径1mmくらいで十分です。ピンバイスで深さ5mm~1cmくらいの穴を開けて真鍮線を通します。最近のキットでは穴をあける目安があるので楽ですが・・・・

写真じゃわかりにくいですが微妙にずれてます。まあ、どこまで気にするかはその時の気分にもよります。ここは最後に接着する時に修正します。

このキットでは、ボディにセーラー襟を先につけると首が取り付けられません。写真のように先に襟に首を上手く通してからボディに付ける必要があります。

バラバラのパーツがひとつになりました。しかし、このままでは立たないので、

台を用意します。1/6サイズくらいまでで普通に立ってるフィギュアならば、100円ショップにあるような木製コースターが便利です(裏返して使うと良いです)。これはちょっと模様が入ってるのを選んできました。ここでは、キット全体の重量がかかるので、2mmの真鍮線でつなぎます。

塗装(エアブラシ)

はじめにピンクサーフェイサーを吹き付けておきます。 通常のサーフェイサーだとグレーで、その上から白・肌色を塗ってもどうしても黒ずんでしまうので使いません。

肌色は、ホワイトにクリアーオレンジ、クリアーレッドを混ぜて作ります。 ちょっと濃いめの肌色(右側)を大量に作っておいて、明暗に合わせてホワイトを混ぜて実際に塗る色をその場で作ります(左側)。

塗り終えたところです。最近発売されたクリップ付きの台ですが、これくらいのパーツも保持できるのでとても便利です。

髪はレッドブラウンをグラデーションをかけて塗りました。

次はこのキットで一番大変な作業です。スカート等のラインをマスキングして塗る必要があります。 キットにはラインのモールドがあるのですが、それに合わせてマスキングするのはほぼ無理です。 現在は、細いマスキングテープが販売されているので、それを使います。

キットとテープの隙間がないように丁寧に貼ります。

で、塗ってテープをはがしたわけですが、テープの隙間から塗料が入ってる(白い部分に赤くはみ出している)や 塗料がはがれてしまってる部分があります。 こうはがれないように、最初にキットを良く洗う必要があるのですが、完璧にするのは難しいです。 細いミゾはキットのモールドですが、これにぴったり合わせて塗り分けるのは技術的に無理なので気にしません。

失敗した部分の補修も含めて、あとは筆塗りで仕上げます。

塗装(筆塗り)

制服の赤い部分を塗ります。襟に使ったのと同じラッカー塗料を使うので、塗り方にコツが要ります。 べたーっと延ばして塗るとかすれたり下地が溶けたりするので、写真のように小さい点を置くように塗ります。 この写真ではわかりやすいように点の間隔をあけてますが、実際は詰めて塗ってかまいません。 これで全体を2回くらい塗ったのが右です。これくらいでいいでしょう。

パンティを塗ります。発色を良くするのとツヤ消しにしたいので、アクリル絵の具で塗ります。 ゲームの設定では、白・黒・水色ストライプが選べるらしいのですが、オリジナルで塗ってみましょう。

「環」ということでリングにしてみました。 このゲームの中ではイメージカラーは赤だろうと思うので、制服と同じ配色ですけどこうしてみました。

仮組みで少しずれてた部分は穴を1.5mmに広げます。こうすると0.5mm分補正が出来るわけです。 エポキシ接着剤で接着し、正しい位置で持って固まるまで待ちます。 パーツを洗ったときに折れたリボン部分は瞬間接着剤で付けました。

ページのレイアウト優先で横向きにしちゃってますが、下半身はこれで完成です。 靴はエナメルのつや消しブラックとブルーを混ぜたものです。

顔の塗装

顔、瞳の塗装です。フィギュアを作ったことが無い人が「瞳が描けないから作れない」といいますが、 そんなに難しいものではないと思います。また、イラストとか描けないと難しいという印象もあるみたいですが、 私はイラストの方はぜんぜん出来ません。それでも瞳の塗装は(自分で満足できる程度は)出来ます。 目の輪郭はキットにあるので、実際は直径5mmくらいの領域を塗るだけです。

で、キモイ画像が並んでますが、私が実際に塗ってる手順です。これが正解とか最高とかいう訳ではありません。 このキットでは実は瞳のモールドがあるので、それに合わせて塗り絵すればいいのですが、 せっかくなので瞳の形を自分で描く場合と同じ手順で説明します。

白目と瞳は水性アクリルを使います。 これは後でまつげだけをエナメルで塗りたいのと、ラッカーだと肌色が溶けてぐちゃぐちゃになる恐れがあるからです。

まず白目を塗ります。雑誌の方法とかだと「肌色を塗る前に白く塗ってマスキング」とありますが、 そうはしません。マスキングは失敗のリスクが大きいのと、そもそも白じゃなくてグレーで塗るからです。 目の上の部分を暗く下に向かって白くなるようにグラデーションを付けて塗ります。 グレーと白と少し青を混ぜてます。 普通は目の全体を塗りますが、ここでは瞳の位置が分かってるので、そこは塗ってません。

次に瞳を塗りますが、これまた雑誌だといきなり「瞳の輪郭を描け」とあったりします。 そんなの素人には無理です。そこでまず瞳の中心を決めます。 視線の方向を決めて、その方向から顔を見て、瞳の中心になる部分に点を描きます。 写真では点はひとつづつですが、実際には納得が行くまでやり直して位置を決めます。

中心が決まったら、ネコ目のように縦線を描きます。これが基準になります。 よほど三白眼のキャラとかじゃなければ目の上端から下端まで瞳があるので、縦線描いて大丈夫です。 この基準線を太くするようにして瞳の形にしていきます。左右のバランスを考えてすこしずつ太くしていきます。 瞳の形はキャラクターの設定画とか参考にしますが、そういう設定画とキットの目の形とが違うことが多いので、 厳密に合わせようとすると破綻するので、設定にこだわらずに描いた方が良いです。

瞳が出来たら、まつげを描きます。ここからは失敗しても拭き取れるようにエナメルで塗ります。 ここでのコツは黒をそのまま使うのではなくて肌色を混ぜたグレーで塗ることです。 黒だけだとキツすぎて何か違和感があります。 このゲームのキャラクターの場合はツンツンとはねた細い毛は無いようなので、まぶたの境界部分を塗るだけにします。 眉毛、口、ほほのピンク部分も塗ります。ここでも赤とかに肌色を混ぜて、思ったよりも彩度を落とすのがコツです。 最後に瞳にハイライトのホワイトを置いて完成です。白目がグレーなのでハイライトが輝いて見えます。

完成

こうして出来上がったパーツをエポキシ接着剤でくっつけて完成です!!

あとがき

というわけで2ヶ月半くらいかかってしまいました。 ザク祭りと年末年始もあったので、集中してこれだけ作れば1ヶ月あまりくらいで出来たかもしれません。 このキットは気泡とかが少なくて本当に手間いらずでした(同じキットでもモノによっては気泡や段差がひどいかもしれません)。

このページと実際の作業は、はっきりいって全く別です。 画像で見るのと実際の手間は違うし、例えばヤスリがけしてるパーツ見せたってわかんないでしょうからね。 なので、これを見たから初心者がいきなり作れるというわけではありません(初心者には無理ということでもありません)。 テクニックや実際の苦労を紹介するんじゃなくて 「なんとなく自分でも作ったような気になる」っていう感じにしか出来ないと思います(最近はそういうテレビ番組もありますね)。 それでも、完成品買うだけじゃなくて「自分でもフィギュアキットを作ってみるか」って人が一人でもいてくれたらうれしく思います。 いや、まあ、これの完成品が発売される前に完成できてよかったです。なんとなく。

では、また次にヤル気がおきたら何か作ってみます。