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半農半XYZ・脱都会する青年群像

田中正治

1)”半農半X”が、若者達の間で静かに流行している。バブル崩壊以降の流れのようだ。
”半農半X”の言い出しっぺ・塩見直紀さんにお会いしたのは、1997年頃だった。彼は「たねっと」という在来種のネットワークを主催していた。僕達「ネットワーク農縁」http://www004.upp.so-net.ne.jp/net-nouen/は、その頃、遺伝子組み換え大豆NO!在来種を守る”大豆畑トラスト”http://www.h6.dion.ne.jp/%7Etrust/
全国集会を開き、塩見さんにも来ていただいた。その後、彼は”半農半X”の提唱者として、オルタナティブな生き方を求める若者の心をとらえていった。

2)”半農半X”とは、「一人一人が天の意に沿う持続可能な小さな暮らし(農的生活、シンプルな暮らし方、自給自足なくらし)をベースに天与の才(X=使命、ミッション、役割)を世のために活かし、社会的使命を実践、発信し、全うしていく生きかた」と塩見さんは規定している。ちょっと重いかなという感じはするが、提唱者の心意気が伝わってくる。http://www.satoyama.gr.jp

3)塩見さんの姿を思い浮かべながら、僕の住んでいる千葉県・鴨川 の近場を見回してみると、結構そんな知人・友人の姿が見えてくる。
地域通貨・安房マネーの代表・林夫妻は、半農半イラストレイター。http://www.awa.or.jp/home/awamoney
故・藤本敏夫と加藤登紀子の次女・Yaeちゃんは、半農半歌手で”サポーマンス”というNGOサポートをしている。http://www.yaenet.com/ 最近Yaeちゃんと結婚した三尾君は、半農半麻の途上だ。
http://www.k-sizenohkoku.com/tt_top.html ご近所の杉山さんは、半農半陶芸。1500坪の田んぼを耕しながら、登り窯を持つ芸術家。http://www7.ocn.ne.jp/~sasaya/kamamoto.html 「テロリストは誰?」「911 ボーイングを捜せ ― 航空機は証言する 」の上映や講演で活躍する菊池ゆみ・森田夫妻は、半農半ジャーナリスト。
http://globalpeace.jp/  近くの桑原さんは、半農半養蜂家。炎の芸術・”シャンティー・グラスを作成しているGENさんは、半農半工芸 。http://shantiglass.hp.infoseek.co.jp
 近くでライブハウス・バンブートーンを経営する鶴さんは、半農半カーパッショニスト。http://www.awa.or.jp/home/tsuru/ 僕のパートナー・阿部さんは、新庄水田トラスト事務局で、半農半コーディネーター。http://www.nurs.or.jp/~suiden/ 僕は遊学の森トラスト主催で、半農半ネットワーカーというところか。http://yuugakunomori.hp.infoseek.co.jp/ 二人とも、若者じゃないですけど(^^)。それぞれ皆、何がしかの田んぼや畑を借りたりしている。
農文協「現代農業」(増刊)「青年帰農」「若者はなぜ、農山村に向かうのか」を見ると、”半農半X”の事例が沢山掲載されている。http://www.ruralnet.or.jp/zoukan/index.html

4)コンビニとIT、スピードとアバンチュールの都会が、高齢化と高コストにおののいている。もう一つの豊かさ、もう一つの生きかたを、人々は摸索しているように見える。大量物質主義、マネー支配・競争社会にうんざりした若者達の中から、半農半Xの地下水がほとばしり始めている。人々の確かな連なり、お互いの助け合い、信頼のネットワークを求めて。
鴨川は、東京から車かJRで2時間の距離で、山あり海ありの人気スポットだ。若者や定年退職の人達が移住してくる。でも、農山漁村にくればHappy!というものでもない。工業型の価値観の転換、X=自分独自の価値観と夢、それに生きる技術とネットワークを持ってくることが、おもしろい人たちと連なるポイントだと思う。

自分の本当の仕事、本当の生きかた探しに積極的に挑戦する若者を歓迎したい。”晴耕雨読””余生”などくそ食らえ、おもしろいコミュニティーを作るぞ!と叫ぶ団塊のおじさん・おばさんを歓迎したい。農山村は、都市からの逃避の場ではない。都市・農村・山村・漁村が新しい価値観で開かれ、Web状に連なった人々の中で行動したい。農山村は、創造的価値とユニークな人間と事業の協同(アソシエーション)をベースにした、斬新な文化・コミュニティー創造の場でありたい。”半農半X”が、そのキーワードのひとつになっている。