あの頃、僕らはひたすら前に進もうとしていた。



言うまでもなく、シューティングの時代はすでに終わっています。
歴戦の勇士達、あるいはその影で全てを支えてきた名作達。
クリエイター達が思い思いに創り上げてきたその世界は、時の流れと共に変化し、ただそれを見守り続けてきた僕達の心に変化はなく、世界と僕達の間には今はただ深い溝が
延々と横たわるばかり。
ただひたすらに愛し続けてきたシューティングのオワリは、気づいた時には呆気なく、そしてあまりにも空虚な想いだけがそこに残された。

ゲーム業界という世界の変容はシューティングというジャンルにとってはあまりにも厳しいもので、利益追求という企業としての在り方を問うと最も敬遠されるジャンルとなっていた。
理解できようか。
毎年のように名作が生まれていた2000年まで、僕達はひたすら前を見て戦い続けてきたのに、ある日突然、舗装されていた道が獣道のごとく荒れ果てどこへ向かうべきかを見失ったときの気持ちを。

いや、それだけではない。
シューティングを愛し続け、ひたすらに世に送り出し僕達に新たな夢を与え続けてくれていたクリエイター達の無念の気持ちも。

その崩壊の始まりは、あの時だったかもしれない。

「東亞プラン」が姿を消した、あの時から。

それでも彼らは死んではいなかった。
一部のスタッフによる再出発の場が、「CAVE」である。
世に言う、弾幕時代の到来を最前線で盛り上げた英雄的存在。

いつまでも続くと信じていた時代の崩壊は、彼らの「意地」によって遅らせることは出来た。
だが、崩壊は止められない。

そのCAVEも、その崩壊の只中にある。
「ケツイ」の先にあったモノは、なんだったのか。あるいはまだ、その復活を願い続けることは可能なのか?



引き際とは、実に華麗に行うべきであり、その栄光は永遠のモノとなるはずだった。

サンダーフォースという歴史が、時代に栄光を残し姿を消して十年。
サンダーフォースの外伝的位置付けになるであろう、5。
それまでのファンにとっては敬遠するべき要素もあっただろうが、それでも作品としての完成度は最高と言っても、疑いは無い。
本当にサンダーフォースを知る者なら、あるいはあの時点で終焉を迎えるべきだとわかっていただろう。

【次は無い】

あれは過去のシリーズがあったからこそ、最高傑作となったものだと思う。
だから、過去を知る者にとっては次などなく、5からシリーズを知った者にとっては先がまだある、という幻想が見えてしまったのかもしれない。

サンダーフォースは十年前のあの時に、すでにこの世界から姿を消したはずだった。
その名声を利用しようとする者達によって、この世界に再び引きずり出されたそれは、最早過去の栄光など見る影も無い。

【ブロークンサンダーとは、栄光の幻影に惑わされた者達が生み出した、悪夢である。】



というわけで、CAVEの大迷走とサンダーフォースの悲劇を二つご紹介しました。

特にサンダーフォースという作品に関しては、ブロークンサンダー制作にあたって、その名前を使えなかった(権利上)ことが、むしろ正しかった。
ブロークンサンダー立ち上げから随分時間があったと思われるのに、あまりにも杜撰なプロジェクトは、恐らくパッチが配布される以前に幕を閉じるとさえ、ユーザー達は見ていて、そもそもあの出来なのにパッチあてたくらいでどうにかできるもんじゃないだろうと突っ込んでみたり。
長崎氏が実はヘタレで、以前に会社二つ潰している経緯もそういえばそうだと納得してみたり、だから人が集まらなかったんじゃないか、とテメェのせいだろがボケと本気でオモッテミタリ、突っつけば突っつくほどそもそもが「実現不可能なプロジェクト」であったことを今更にして思うわけで。
まぁ、5の続編という位置から考えて【違和感】を覚えていたのは計画が俄かに噂で広まっていたころからで、4と5のつながりと5の世界を文字通り【ブロークン】させてしまったことは、別段驚くことでもない、と。
5は4や3、それ以前の話があったからこそ生まれた伝説であって、5だけを引きずった適当なものは所詮、【妄想】でしかなくその世界を共有させようと企んだことは、ただの餌に過ぎず、その餌にまんまと引っかかって【長崎氏売上金持ち逃げ騒動】に加担させられたと思うと腹立たしい。
そんなこんなのゴタゴタで、現在長崎氏を中心とした某有限会社はユーザーからの誠意ある消費者センター経由警察方面行き抗議で火の車で、当然の報いとしか言いようがなく。
あたかも「サンダーフォース」の続編として広告した、未完成であることを発売するまで公表せず商品を売った、ゲーム情報をほとんど公表せず【制作が順調に進んでいるかのようなブログの情報】など、とかくユーザーを大いに惑わせたことは詐欺まがい、あるいはそのものである可能性が高く、一部ユーザーは戦っています。現実で。レッツ消費者センター&警察。

世の中、何を信じればいいのだろうか。

僕らはもう、何を求め進めば良いのだろうか…。

きっといつか、新たな伝説が生まれることを、信じたい。



ところで雷電4マダー?
最終更新:2007年05月16日 00:23