『兵士』

自分達はただ、名を残すことなく消えていく使い捨ての兵士なのだろうか。
どんなに声を上げても、どんなに奮起しても、どんなに前へ進もうとも、名を残すことすら許されぬ我々はただ、消えゆく存在なのだろうか。

私は戦っています。晴れることの無い闇の中の戦場で。
先の見えない闇の向こうに恐れを抱き、逃げ出す勇気さえ無く、ただ我武者羅に、今を生きたい、たったそれだけの願いのために。

-とある戦場の兵士からの手紙。
最終更新:2010年04月16日 00:34